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ヤマハ、楽器の“サステナブルな循環”目指す 買取サービス『音バトン』全国14店舗で始動

 楽器ブランドのヤマハが3日、2022年から展開している楽器買取サービスの名称を『音バトン』へと改め、全国14店舗でスタートさせた。

ヤマハの楽器買取サービス『音バトン』がスタート

ヤマハの楽器買取サービス『音バトン』がスタート

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 同社では、資源の循環的活用を目的とし、2022年11月にヤマハミュージック 名古屋店で、楽器買取サービス『楽器の未来プロジェクト』のトライアルを開始。その後、全国の数店舗へと規模を拡大して実施してきた。

 そんなサービスが今回、名称を『音バトン』へと一新され、新たに東京・銀座と池袋の2店を加えた全14店舗で展開されることになった。

 買い取りの対象となるのは、トランペットやトロンボーンをはじめとする金管楽器、サクソフォンやフルートなどの木管楽器、ギター、ベース。ヤマハの楽器であることと、各部品が調達でき、リペアも可能な品番であることなどが条件となっている。この条件の背景には、あくまでも楽器を“使ってもらう”という目的があり、ビンテージ楽器も扱う中古楽器市場とは異なるポイントになる。

 サービス名には、「いま、楽器を必要としている人にバトンを渡す」という想いが込められており、 買い替えなどで演奏しなくなったヤマハの楽器を受け取り、同社が自ら調整やメンテナンスなどを施して、再活用する。

 担当者は同社のホームページで、本サービスに込めた思いも告白。「ここ数年、社会情勢の変化によって、原材料の手配がむずかしくなるなど、楽器の流通量にも影響が出たこともありました。このような背景もあるので、楽器を大切に使い続ける重要性はますます高まっていくと思います」とし、「サステナブルな社会の実現に貢献し、お客様の気持ちをつなげることもできる。『音バトン』がそんなサービスに育っていくといいですね」と期待を寄せた。

■『ヤマハの楽器買取サービス「音バトン」』詳細
▼実施店
北海道・東北:ヤマハミュージック 札幌店/旭川店/函館店/仙台店/郡山店
首都圏・関東:ヤマハ銀座店/ヤマハミュージック 池袋店/横浜店
東海・北陸:ヤマハミュージック 名古屋店
近畿:ヤマハミュージック 大阪なんば店/神戸店
中四国・九州:ヤマハミュージック 岡山店/広島店/福岡店

▼対象楽器
管楽器: ピッコロ、フルート、クラリネット、サクソフォン、オーボエ、ファゴット、トランペット、コルネット、フリューゲルホルン、トロンボーン、ホルン、ユーフォニアム、チューバ、アルトホルン、バリトン、マーチングブラス
ギター・ベース:アコースティックギター、クラシックギター、サイレントギター、エレキギター、エレキベース
※対象楽器はヤマハ製のみ。演奏に支障がある状態(音が出ない、修理が必要なキズへこみ、ステッカーやシールが貼られているなど)の楽器は対象外となる。

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