加山雄三、尾崎紀世彦、桑田佳祐らを大物ミュージシャンを輩出してきた神奈川県茅ヶ崎市に、ラジオ局「茅ヶ崎FM（通称エボラジ）」が10月1日に誕生する。

　デビュー45周年を迎えたサザンオールスターズのデビュー曲「勝手にシンドバッド」で“砂まじりの茅ヶ崎”と歌われる湘南のコンパクトシティ・茅ヶ崎は、波と林に囲まれる海と音楽の街。英国の有名なライフスタイル誌『Monocle（モノクル）』（2020年１月号）では、「世界のベストスモールシティ25」で、日本で唯一ランクインし5位に選ばれた。

　同市在住の有志が、街の魅力や地元情報の発信基地として「コミュニティFM」という形態が最もふさわしいのではないかと市内各所に持ちかけたことがきっかけで、「茅ヶ崎FM（通称：EBOSHI RADIO STATION／エボラジ）」開局実現へとつながったという。

　同局からは、「烏帽子岩」「浜降祭」「花火大会」「生シラス」といった茅ヶ崎の魅力や、音楽・文化、防災情報、サステナブルな取り組みを届ける。ツイッターの初投稿では「はじめまして #茅ヶ崎FM です」「またの名をEBOSHI RADIO STATIONと言います　ぜひ #エボラジ と呼んでください」とあいさつ。「人と自然を守りながら、皆さんのコミュニケーションの場となるべく、楽しく発信していきます　茅ヶ崎から、熱い胸騒ぎを」と意気込んでいる。

　茅ヶ崎市出身の桑田佳祐は、24日放送のTOKYO FM系レギュラーラジオ『桑田佳祐のやさしい夜遊び』（毎週土曜　後11：00）で紹介。「茅ヶ崎FMが10月1日に開局するんだって？ EBOSHI RADIO STATIONって、俺のネタなんだけどな」と反応していた。

　同局は東横INN茅ヶ崎市役所施設内に建設中。茅ヶ崎市内であれば通常のFMラジオで聴取可能で、周波数は後日発表となる。24日から茅ヶ崎FM応援団「エボシーズ」の入団受付がスタートした。