3人組バンド・back numberが23日、福岡PayPayドームで自身初の5大ドームツアー『in your humor tour 2023』（5ヶ所計9公演）のファイナルを迎え、全会場即日完売、トータル38万人超を熱狂させた。

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　1月にリリースした最新アルバム『ユーモア』を携え、3月18日からスタートした初の5大ドームツアー。冒頭は、NHK朝ドラ『舞いあがれ！』主題歌、センバツ高校野球の行進曲ともなった「アイラブユー」からスタートし、清水依与吏が弾き語りで歌い始めると、小島和也（Ba）、栗原寿（Dr）の力強いビートも加わり、会場の熱量が一気に高まった。

　清水は「いろいろ感極まることもあるんだけど、全部曲に込めて放てるように。きょうがあなたにとっての特別なものにできるように、最後まで俺たち一生懸命頑張るんで。よろしくお願いします」とあいさつ。『ユーモア』収録曲を中心に、「クリスマスソング」「ハッピーエンド」などの人気曲を交え、拍手や歓声が響き渡った。

　小島は「みんなが手上げてくれたり、声出してくれたり。こういうのはスタジオではないし。みんながいてくれて、きょうが成り立ってます」と観客の盛り上がりに感謝。栗原は「きょう、すごく近いよね？ 物理的な距離は遠いんだけど、心の距離がすごく近く感じる。演奏しててすごくうれしい」と喜びを伝えた。「物理的な距離も縮めたいと思うんだけど」というとアリーナ後方のサブステージに移動し、3人で向き合うように座り、「ヒロイン」「手紙」をアコースティックバージョンで披露した。

　後半戦に突入し、「高嶺の花子さん」ではクラップとジャンプで大盛り上がり。清水は「ありがとう！ 200万点です！」と歓喜の声をあげる。

　「一番自分のことを信じてないのって自分だと思う。いまだに人前で歌うのも怖いし。でもさ、今ここで全然完璧じゃないのにこうやって歌えて、演奏できるのは、そういうカッコ悪いやつだからなんじゃないかなって思う」と話した清水は「あなたの人生を絶対に他人事だなんて思わないから。これからも、あなたに関係ある曲しかやりたくないから。それはイコール、俺たちに関係あるってことだから。生きていくのは簡単じゃないよ。バカにするやつもいるし。だけど、突っ張って、強がって、『人生は素晴らしい』って歌うんで」とメッセージ。「わかるところがあったら、一緒に歌ってください」と呼びかけた「ベルベットの詩」では、観客の大合唱となった。

　本編ラストの「スーパースターになったら」では銀テープが舞い、清水は「愛してるぞー！」と絶叫。アンコールでは「もっともっといい曲が書けるように、いいバンドになれるように努力して、また会いにくるんで」と約束し、「怪盗」でフィナーレを迎えた。

■『back number "in your humor tour 2023"』 セットリスト
01. アイラブユー
02. 大不正解
03. SISTER
04. 秘密のキス
05. クリスマスソング
06. ハッピーエンド
07. エメラルド
08. 青い春
09. ヒーロースーツ
10. ヒロイン（アコースティック）
11. 手紙（アコースティック）
12. Silent Journey in Tokyo
13. ゴールデンアワー
14. 高嶺の花子さん
15. 赤い花火
16. 黄色
17. 水平線
18. ベルベットの詩
19. スーパースターになったら
【アンコール】
EN1. 添い寝チャンスは突然に
EN2. 花束
EN3. 怪盗