5人組ビジュアル系バンド・アルルカンは23日、ドラムの堕門（たもん）をこの日をもって解雇したことを公式サイトで発表した。

　同サイトでは「この度、Drum 堕門を解雇する運びとなりましたのでお知らせいたします」と報告。その経緯について、「昨年9月の失踪後、連絡を取れる状況にすることを本人と事務所及びバンドメンバーで誓約いたしましたが、1月20日午前『発熱により病院に行く』といった連絡を最後に事務所やメンバーからの連絡に応じず、イベントも欠席することとなりました」と説明。「この事態を受けメンバーと協議した結果、本日をもって堕門を解雇とさせていただきます」とした。

　堕門は昨年9月に失踪。公式サイトでの発表によると、「音信不通になった件について堕門から聴取したところ、本人が抱えている女性関係のトラブルから精神的に追い詰められ、これ以上バンド活動を継続することができないと独自に判断した結果、一時的に全ての連絡を絶ってしまったという旨の報告を受けました」と明かされた。抱えていた問題の解決と、バンド活動に精進することを条件に、同年9月13日、5人での活動再開を発表していた。

　しかし、今回も音信不通となり、公式サイトでは「皆様のあたたかい応援を受けて5人での活動を再開いたしましたが、今回この様なご報告をすることとなってしまったこと、ファンの皆様ならびに関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます」と謝罪。あす24日に東京・GARDEN新木場FACTORYで行う予定のライブMVの撮影は決行し、以降のスケジュールも4人体制で継続することが伝えられた。

　堕門を除くメンバー4人のコメントも掲載。ボーカルの暁（あき）は「どうして？って気持ちと喪失感が頭の中で散らかってる」「こんなことを伝えなければいけない状況が本当に申し訳なく思う。ごめんなさい」とファンにお詫び。ギターの來堵（くると）は「再度この様な発表をする事になり応援してくれているファンのみんなに本当に申し訳なく思います。悲しみや怒りを与えてしまってごめんなさい。僕自身も彼を信じていました。言葉にならない。裏切られた事から怒りを通り越して呆れに至っています」と胸中を吐露した。

　ギターの奈緒は「彼の言葉を信じていた分の哀しみや色々な感情が溢れてどう言葉にして良いのか分かりませんが、何よりこの発表を受けたファンの皆の気持ちを考えると物凄く心苦しい気持ちでいっぱいです」、ベースの祥平は「この5人じゃなきゃ意味がないとバンドの存在意義を疑い葛藤もしたけどここが限界だったのかもしれません」と苦悩しつつも「皆と育んできた大切な居場所を否定することだけは絶対にしたくないから、笑顔でまた逢えるようにこれが自分自身を大きく成長させるための一つのキッカケだと信じて前に突き進んでいきます。改めて今後ともアルルカンをどうか宜しくお願いします」と呼びかけている。