ラジオDJ、タレントの小林克也（81）が『第9回JASRAC音楽文化賞』を受賞し、18日に都内で行われた贈呈式に出席した。

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　小林は、音楽番組を長年にわたってけん引し、洋楽作品を楽しく紹介。特にミュージックビデオ専門の音楽チャンネル（MTV）の登場と連動して音楽ファンの裾を広げた。また、DJとしても第一線で今も案内役を果たしていることも評価されての受賞となった。

　小林は壇上で「ありがとうございます。50年以上やってきましたが時代によってやり方が違う。80年代に『ベストヒットUSA』をやった時は、ああいうことをアメリカのMTVよりも早くスタートさせた。早い情報やアーティストのことを知らせる役目を当然のようにやった。時代が求めていた」としみじみ。「あの番組は今も続いております。もうYouTubeなんかで簡単に（ミュージックビデオなどを）見られるようになった。そうなると、あの番組は性質が変わる。ただの情報ではなく、例えば『ジョン・レノンは、どういう人間だったのか』と人間性が伝わるようなこともやっている」と現状を明かした。

　現在もラジオ番組に多く出演。この日は、パーソナリティを務めるラジオ番組『FUNKY FRIDAY』（NACK5、毎週金曜日 前9：00〜後5：55）の生放送の合間に贈呈式に参加するという離れ業も行った。「生放送なんで、こういうこともあります」とニヤリとすると「生放送から1人で着替えて来たんですけど、とても重要なことを忘れておりました。ラジオを聞いている皆さん、僕は何を忘れたんでしょうか？　ラジオに送ってください。正解の方、10名に番組のTシャツを差し上げたいと思います」と生クイズを実施していた。ラジオDJとして、リスナーも会場も楽しませる、ちゃめっ気を見せた小林は「めちゃくちゃ楽しい毎日を過ごしています」と現状に笑顔を弾けさせていた。

　2014年11月に創設された同賞は、売り上げや利用実績などの数字には表れない地道な活動を行っている個人・団体・作品などに光を当て、音楽文化の発展に寄与した功績を称え顕彰するというもの。顕彰候補は全国各地の報道機関などから寄せられ、有識者で構成する選考委員会で選考が行われた。

　そのほか音楽家の外山喜雄（78）、恵子（80）夫妻、琵琶職人のドリアーノ・スリス（75）も受賞した。