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がん療養中の坂本龍一、3年ぶりにイベント登場 吉永小百合と平和への祈り「争いがなくなるといいですね」

 昨年1月にがん再発を公表し、療養中の音楽家・坂本龍一(70)が26日、東京・サントリーホールで行われた東北復興支援プロジェクト『東北ユースオーケストラ演奏会2022』に登場。コロナ禍で中止を余儀なくされていた同公演で、公の場では約3年ぶりにイベントへの出演を果たし、演奏を披露した。

『東北ユースオーケストラ演奏会2022』に出演した坂本龍一

『東北ユースオーケストラ演奏会2022』に出演した坂本龍一

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 『東北ユースオーケストラ』は、東日本大震災を体験した小学生から大学生までの若いプレイヤーで構成されており、2016年から2019年まで定期的に公演を行っていたが、2020年以降はコロナ禍のためコンサートは中止に。今回3年ぶりの公演となった。

『東北ユースオーケストラ演奏会2022』

『東北ユースオーケストラ演奏会2022』

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 この日の公演では、坂本による新曲「いま時間が傾いて」が初演された。演奏が終わり、ステージ上に登壇した坂本は「きょう、初めて生で聞いたのですが(コロナ禍で)初演ができずにきた中、念願かなって、笑いでごまかしていますけど、かなりグッときています」としみじみ。「鎮魂の音楽でもあるので、今聞いていると、3.11とともにウクライナのことも思い浮かんでしまいます。震災とウクライナのことは別のものですが、どうしてもそのように聞こえてきます」と平和への思いを口にした。

『東北ユースオーケストラ演奏会2022』に出演した吉永小百合(左)と坂本龍一

『東北ユースオーケストラ演奏会2022』に出演した吉永小百合(左)と坂本龍一

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 その後は坂本がピアノ演奏を行う中で、吉永小百合による詩の朗読も行われた。吉永が「思いをきちっと伝えられたかどうか…」と恐縮しながら「坂本さんが弾いてくださると、遠い世界に連れて行ってくれるような感覚になります。争いがなくなるといいですね」と言葉に力を込めると、坂本も「なにか、ひとつでもいいことがあれば…」とかみしめるように語っていた。

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