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Novel Core、借金の不安で眠れなかった日々告白 SKY-HIへの感謝も「命綱だった」

 ラッパー/ソングライターのSKY-HI主宰レーベル「BMSG」第1号アーティスト・Novel Coreが11日、日本テレビ系音楽番組『MUSIC BLOOD』(毎週金曜 後11:00)に初出演。放送には入り切らなかったエピソードも含めたレポートが到着した。

『MUSIC BLOOD』に出演したNovel Core(C)日本テレビ

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 MCの田中圭千葉雄大から「僕らのことは知っていますか?」と質問されたNovel Coreは「お二人のことはドラマや映画でチェックしていますし、『MUSIC BLOOD』もリアタイ(リアルタイム)で、家族と一緒に観させてもらっているので余計に緊張します」と明かし、MC陣は思わずにんまり。

『MUSIC BLOOD』に出演したNovel Core(C)日本テレビ

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 15歳で路上パフォーマンスを始めたというNovel Coreは「ラップに専念をしたくて高校を中退しました。両親が、自分が決めたことならやればいいと背中を押してくれたことも大きかったです。路上では何人かで集まって、特にテーマを決めず、ミュージシャン同士でマイクを回しながら自由にセッションをするという感じでした」と回想。MCの2人は「コアくんの決断もすごいけど、親御さんもすごい」とうなった。

 そして、Novel Coreは『高校生RAP選手権』で第11回(2017年4月)準優勝、第12回(2017年9月)で優勝を果たした。「始まった当初はメジャーではありませんでしたが、ちゃんみなさんをはじめ、たくさんのスターを輩出したりして、人気のイベントです。僕もそこで優勝してから注目を集めるようになり、アーティストとして活動していく覚悟が強まりました」と語った。

 田中が「ここまでラップが上達するのに、どれだけ練習をしたんですか?」と素朴な疑問を投げかけると、Novel Coreは「平均1日8時間くらいです。自宅の部屋で壁に向かってビートを流しつつ、とにかくしゃべり続けるということを毎日続けていました」と、こともなげに語り、その練習量にMCの2人は驚愕。「日本だと以前からネットラップカルチャーがあって、僕は恭一郎さんという配信者の方の動画をよく見ていました。あと、ヒップホップに限らず、クラシックからボカロまでいろんなジャンルの音楽を聴いていました」と明かした。

 音楽活動以外にも、恋愛リアリティーショー『月とオオカミちゃんには騙されない』に出演するなど、これまでのヒップホップアーティストとは一線を画す活動をしている。

『MUSIC BLOOD』MC陣(C)日本テレビ

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 田中から水を向けられたNovel Coreは「日本のヒップホップを取り巻く空気は、アングラ要素も結構強く、恋リアに限らず、メディアの露出を嫌う風潮があるので、それなりの覚悟をもって出演しましたが、『お前はラッパーじゃない』などと、やはりバッシングも強く受けました。でも僕は今後も、自分がやりたいと思ったことはやろうと思っています。アーティストたちがバラエティーに出演したり、海外のシーンでは普通にあることなので、閉塞した雰囲気を変えていきたいです」と熱い胸の内を明かした。

 MC2人は続いて、ヒップホップ用語を次々に質問。「パンチライン」とは何かと聞かれたNovel Coreは「キラーフレーズといいますか、決め台詞みたいなものです。ちなみに僕が大好きなパンチラインは、ZORNさんの『奮エテ眠レ』という楽曲の『成功が努力よりも先なのは辞書だけだ、保証もないものに一生を賭けな』という部分。ちなみにパンチラインは聴く人が決めるポイントなので、人それぞれ違っていいんです」とも語った。

『MUSIC BLOOD』に出演したNovel Core(C)日本テレビ

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 千葉は「サイファー」の意味を質問。「場所を問わずラッパーが集まって、順番にラップをしていく現象とでもいいますか、ラップをする集まりです。バトルはディスりですが、サイファーは自由で楽しくラップをするという、最悪、韻を踏んでなくてもいいくらい、そのくらいの感覚でできる言葉遊びです」と答えた。急きょ「サイファー」を3人でやってみることになり、「自己紹介」をテーマに田中から始めたところ、千葉がしっかりと自身の名前で韻を踏み、田中とNovel Coreを驚かせた。

 そして、Novel Coreの音楽の血となった「MUSIC BLOOD」に直撃。影響を受けたアーティストは、自身を見いだしたSKY-HIだった。

 「19歳のとき、自腹1000万円の自主制作でファーストアルバムを出すときに、事務所を通して正式にオファーし、出演していただきました。まだデビュー前の半分素人みたいな自分に対しても、すごく真摯に向きあっていただき感謝しています。当時はお金がなかったので、親戚からお金を借りるなどして、血のにじむような思いで制作をしました。もしヒットしなかったら莫大な借金しか残らないことを想像して毎日泣いていましたし、不安で眠れませんでした」と回想する。

 「その後僕は、SKY-HIさんの事務所に所属させてもらったのですが、そのときにSKY-HIさんからおっしゃっていただいたのが『10年前の自分を見ているみたい。日本でアーティストとして生きていく上で感じる閉塞感やジャンルや肩書きでのカテゴライズに悩まされてきたので、そういう思いが共鳴できた』と。すごくうれしかったです」と振り返った。

『MUSIC BLOOD』に出演したNovel Core(C)日本テレビ

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 今回披露したのは、SKY-HIの「Over the Moon」。この曲を選んだ理由について「ラップを始めたばかりの時期、SKY-HIさんの一ファンでよく曲を聴かせていただいていたのですが、この曲が当時、命綱になっていたんです。この曲を聴いて救われましたし、前向きになることができたので、自分にとっては大事な楽曲です」と打ち明ける。

『MUSIC BLOOD』に出演したNovel Core(C)日本テレビ

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 さらにもう1曲は、自身の楽曲「THANKS, ALL MY TEARS」。「自分が高い壁にぶつかったときに、この曲を聴くことで乗り越えられるようにと、願いを込めて作りました。またリスナーの皆さんには、SKY-HIさん『Over the Moon』が自分にとって命綱だったように、この曲を聴くことで少しでも救われる、また心を鼓舞できたらいいなと思います」と神妙な面持ちで語った。

『MUSIC BLOOD』に出演したNovel Core(C)日本テレビ

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 「今日はよろしくお願いします。あ〜、緊張するなあ…(笑)」と笑顔をこぼしながら、さわやかにスタンドイン。カラフルなレーザービームの演出で、幻想的かつ近未来チックなステージを披露した。

 UNCUT(ノーカット映像)の撮影前、3台のカメラを前に「これだけ多くのカメラで同時に撮られたことがないので、緊張します」と口にするも、いざ始まると、ライブさながら熱のこもった臨場感たっぷりの激しいアクトを披露した。

縦型&短尺映像配信アプリ「smash.」で公開されるUNCUT映像

縦型&短尺映像配信アプリ「smash.」で公開されるUNCUT映像

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 縦型&短尺映像配信アプリ「smash.」では、地上波番組の放送終了直後より撮り下ろしライブ映像を配信。番組で披露した2曲のほか、未公開トークも解禁となる。

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  1. 1. 『MUSIC BLOOD』次回ゲストはNovel Core SKY-HI主宰レーベル第1号
  2. 2. Novel Core、借金の不安で眠れなかった日々告白 SKY-HIへの感謝も「命綱だった」

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