救急車蹴り器物損壊容疑の鬼束ちひろ、被害弁償で不起訴処分の可能性大 “救急車”がポイントに

鬼束ちひろ (C)ORICON NewS inc.

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 11月28日に東京・渋谷の路上で救急車を蹴ったとして、器物損壊の疑いで警視庁渋谷署に現行犯逮捕された歌手の鬼束ちひろ(41)が同30日の送検後、警視庁・湾岸署から釈放された。任意捜査に切り替えて調べが進められる。器物損壊罪の処分ケースや、予想される今後の展開について、レイ法律事務所の西山晴基弁護士に聞いた。

 鬼束は28日夕、恵比寿駅近くの路上で救急車を蹴り、車体の後部をへこませたとして現行犯逮捕された。報道によると、鬼束が通行人とトラブルになり、救急車を蹴ったという。12月2日には鬼束が公式サイトを通じて謝罪のコメントを発表した。

 器物損壊罪について、西山弁護士は“結果の重大性”がポイントになると指摘。「救急車のドアを蹴って凹ませており、それを修復するのにどれだけお金がかかるかがポイントになる。まだ正確な損害見積額は明らかになっていないと思われるが、器物損壊罪は多くのケースでは罰金刑になることが多い」と説明。同罪では30万円以下の罰金と法定刑で定められており、基本的には「10〜20万円になるケースが多い」という。併せて被害弁償するかどうかも重要な点とし、「救急車の修理代金を全額弁償した場合、結果が回復されたことになるので、刑罰が軽くなる」と解説する。

 一般人同士が関わる犯罪の場合、被害弁償が済めば、被害者が加害者の処罰までは望まず示談となるケースが多い。しかし、今回の事件は“救急車”が被害に遭い、多少事情が異なる。西山弁護士は「公的機関が所有する救急車である場合、被害弁償をしたとしても『処罰を望みません』とはならない可能性がある。その点も踏まえて担当検察官がどう判断するかがポイントになる」とする。

 本事件は、鬼束が通行人とトラブルになったことが発端となっており、偶発的な犯行とみられ、計画的な犯行と比べると悪質性は低いことなどから、「被害弁償が全額なされた場合は不起訴になる可能性が高い」としている。

■西山晴基弁護士プロフィール
2016年に新司法試験合格。翌17年に検察官任官。さいたま・福岡・東京地方検察庁を経た後、21年よりレイ法律事務所に入所。警察を指揮する立場にある検事として多数の事件を経験し、警察がどのような流れで捜査を進めるか、警察がどのように取調べをするかを熟知している。

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