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【JASRAC賞】著作物使用料分配額1位は「紅蓮華」 LiSAが初の金賞「強く咲き誇り続けますように」

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は19日、音楽配信やカラオケ、CMなど、音楽著作物使用料の分配額が多かった著作者を表彰する『2021年(第39回)JASRAC賞』を発表した。2020年度の分配額1位の国内作品に贈られる「金賞」は、LiSAの「紅蓮華」が初受賞した。

『2021年JASRAC賞』金賞を受賞した「紅蓮華」(LiSA)

『2021年JASRAC賞』金賞を受賞した「紅蓮華」(LiSA)

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 「紅蓮華」は、テレビアニメ『鬼滅の刃』(2019年4月〜9月放送)の主題歌としてLiSAが作詞、草野華余子氏が作曲。2019年7月にリリースされ、2020年10月にはストリーミング再生回数が2億回を突破を記録するなど、音楽配信サービスを中心にヒットした。カラオケでも幅広い世代から支持され、インタラクティブ配信の分配額2位、カラオケの分配額1位となり、初の金賞に輝いた。

 LiSAは「長く愛していただき、とても光栄です。原作からテレビアニメまで、関わりある多くの方々の熱い愛情を受け取り、自身の心の中にある“強さ”と向き合いながら、言葉を探した楽曲でした。どんな日々も越え、水面に美しく咲く蓮の花のように、彼らと私たちの物語が、強く咲き誇り続けますように」とコメント。

 作曲した草野氏は「このたびは本当にありがとうございます。今回の賞は、たくさんの方から『紅蓮華』を愛していただけた一つの証だと思います。これもひとえに、応援してくださっているファンの皆さん、そして苦楽を共にしてきたLiSAさんのおかげだと、心から感謝しています。これからも『一音入魂』で、魂を込めた楽曲制作を続けていきたいと思います」と伝えた。

 銀賞の「Pretender」(Official髭男dism)は、インタラクティブ配信1位、カラオケ2位。昨年金賞を受賞した「Lemon」(米津玄師)はインタラクティブ配信、カラオケ4位を中心に幅広い分野で引き続き利用され、銅賞を受賞した。

 海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品に贈られる「国際賞」は、「NARUTO−ナルト−疾風伝BGM」が2013年、14年、20年に続いて4度目の受賞。海外からの分配の約6割を占めるアメリカ(61.3%)をはじめ、フランス(19.1%)、ドイツ(16.3%)、ブラジル(2.4%)など世界中で幅広く放送されている。

 外国作品の分配額1位作品に贈られる「外国作品賞」は、コンビニエンスストアのCMなどで使用されている「DAYDREAM BELIEVER」。2017年、18年に続き、3度目の受賞となった。

 2020年度の分配対象の楽曲数は277万8889曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者7万6278人、音楽出版社2888社。このほか、126の外国の著作権管理団体を通じて、37万9850人の著作者、5万258社の音楽出版社にも使用料が分配され、これらの楽曲の中から各受賞作品が選ばれた。

■『2021年JASRAC賞』 国内作品分配額TOP10
金賞 「紅蓮華」(LiSA/草野華余子/ソニー・ミュージックパブリッシング)
銀賞 「Pretender」(藤原聡藤原聡/フジパシフィックミュージック)
銅賞 「Lemon」(米津玄師/米津玄師/日音)
4位 「白日」(常田大希/常田大希/日本テレビ音楽)
5位 「君のうた」(ASIL/多田慎也、A.K.Janeway/テレビ朝日ミュージック)
6位 「I LOVE...」(藤原聡/藤原聡/日音)
7位 「鬼滅の刃BGM」(−/椎名豪/ソニー・ミュージックパブリッシング)
8位 「糸」(中島みゆき/中島みゆき/ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)
9位 「宿命」(藤原聡/藤原聡/ABCフロンティア)
10位 「エヴァンゲリオンBGM」(−/鷺巣詩郎/セブンシーズミュージック)
※左から順位「作品名」(作詞者/作曲者/音楽出版者)

関連写真

  • 『2021年JASRAC賞』金賞を受賞した「紅蓮華」(LiSA)
  • 『2021年JASRAC賞』銀賞の「Pretender」(Official髭男dism)
  • 『2021年JASRAC賞』銅賞の「Lemon」(米津玄師)
  • LiSAが歌唱・作詞した「紅蓮華」が『2021年JASRAC賞』金賞に

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