サザンオールスターズの桑田佳祐が7日、東京・青山のジャズクラブ「Blue Note Tokyo」で無観客配信ライブ『桑田佳祐「静かな春の戯れ 〜Live in Blue Note Tokyo〜」』を開催した。2時間にわたって24曲を歌い、このうえない「Blue Note」との親和性の高いパフォーマンスで視聴者を酔わせた。
冒頭の映像で月夜に浮かび上がる「Blue Note Tokyo」の扉が開き、観客目線のカメラで階段を下っていくと、客席にキャンドルライトが灯された会場に到着。バンドメンバーを背に、椅子に腰掛けた桑田がアコースティックギターをかき鳴らすと、1970年代に活動していた伝説の音楽ユニット、ティン・パン・アレー(細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆)の「ソバカスのある少女」のカバーで幕を開けた。薄明かりの中でレア曲「孤独の太陽」と続け、ブルーノートならではのしっとりとした演奏でじっくりと聴かせた。
ニューヨーク、リオデジャネイロ、ミラノ、ハワイなど、世界各国に展開するジャズクラブの名門「Blue Note」で桑田がライブを行うのは初めて。桑田は「ブルーノートへようこそ! このステージに上がれるというのは私にとって憧れでしてね。本当だったらお客さんの前でね、演らせていただきたかったなぁという思いはありましたけど。今日は大好きなメンバーと楽しく演らせていただきたいと思います。ちょっとね、少し大人っぽい感じ」と紹介。タイトルについても「静かに戯れようという意味です。ステキな春を迎えられますように祈りを込めて、切に願いながら歌いたいと思います」と伝えた。
「東京」を演奏したあとには、「去年、オリンピック・パラリンピックは延期になってしまったんですけど、皆さんがこういうコロナ禍でもなんか元気になれるような気がすると言ってくれるのがありがたい。改めて今年もアスリートの皆さんに我々のエールが届くように、本日皆さまの前で初めて歌わせていただきます」と切り出し、民放5系列の東京オリンピック共同企画『一緒にやろう2020』のために書き下ろした楽曲「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」をライブ初披露した。
“開幕”を告げるような高揚感あふれるイントロが響き渡ると、華やかな照明の中、アスリートのみならずコロナ禍で闘う人たちへの応援歌にも聴こえる歌を力強く歌った。桑田の雄叫びとともにスタッフたちが高々とこぶしを突き上げ、視聴者も「なんて素敵な応援歌なんだろう」「SMILEめちゃくちゃ刺さるなー。涙が出るよ」「涙が止まらん」と胸を熱くしていた。
桑田は2008年、13年、18年と3回にわたって『ひとり紅白歌合戦』を開催し、昭和の歌謡曲やグループサウンズ、フォークやニューミュージック、平成のJ-POPまで、計170曲余りを1人で歌った“カバーの名手”とあり、今回も1曲目の「ソバカスのある少女」をはじめ、「かもめ」(浅川マキ)、「灰色の瞳」(加藤登紀子&長谷川きよし)を披露。アンコールではドクター・ジョン「Iko Iko」のカバーから「ヨシ子さん」につなぐ流れでうならせ、アコースティックギターをかき鳴らしながらの沢田研二「君をのせて」のカバーで沸かせた。
桑田は映像の中で「最近のライブはビッグコンサート・エンターテインメント、そういう様相。原点というか、今の時代だからこそ、大きく拡張するばかりじゃなくて、もう少し人肌感じる距離で、小さな音で、それこそ戯れることを演りたいなと。我々は歌を歌うくらいしかできないけれども、未来を生きる人たちへのエールというか、歌うことによってつながっていきたいなと思った次第なんです」と今回のライブに込めた思いを語っていた。その言葉どおり、誰もが最前列の特等席で粒立ちのいい上質な音楽と魅力的な歌声に酔いしれた。
アーカイブ配信は8日午前0時〜14日午後11時59分まで行われる。
■桑田佳祐「静かな春の戯れ 〜Live in Blue Note Tokyo〜」
01. ソバカスのある少女
02. 孤独の太陽
03. 若い広場
04. DEAR MY FRIEND
05. こんな僕で良かったら
06. 愛のささくれ〜Nobody loves me
07. 簪/かんざし
08. SO WHAT ?
09. 東京ジプシー・ローズ
10. グッバイ・ワルツ
11. 月光の聖者達
12. かもめ
13. 灰色の瞳
14. 東京
15. SMILE〜晴れ渡る空のように〜
16. 明日へのマーチ
17. 大河の一滴
18. スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)
19. 真夜中のダンディー
【アンコール】
EN1〜2. Iko Iko〜ヨシ子さん
EN3〜4. 君をのせて〜悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)
EN5. 明日晴れるかな
冒頭の映像で月夜に浮かび上がる「Blue Note Tokyo」の扉が開き、観客目線のカメラで階段を下っていくと、客席にキャンドルライトが灯された会場に到着。バンドメンバーを背に、椅子に腰掛けた桑田がアコースティックギターをかき鳴らすと、1970年代に活動していた伝説の音楽ユニット、ティン・パン・アレー(細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆)の「ソバカスのある少女」のカバーで幕を開けた。薄明かりの中でレア曲「孤独の太陽」と続け、ブルーノートならではのしっとりとした演奏でじっくりと聴かせた。
ニューヨーク、リオデジャネイロ、ミラノ、ハワイなど、世界各国に展開するジャズクラブの名門「Blue Note」で桑田がライブを行うのは初めて。桑田は「ブルーノートへようこそ! このステージに上がれるというのは私にとって憧れでしてね。本当だったらお客さんの前でね、演らせていただきたかったなぁという思いはありましたけど。今日は大好きなメンバーと楽しく演らせていただきたいと思います。ちょっとね、少し大人っぽい感じ」と紹介。タイトルについても「静かに戯れようという意味です。ステキな春を迎えられますように祈りを込めて、切に願いながら歌いたいと思います」と伝えた。
「東京」を演奏したあとには、「去年、オリンピック・パラリンピックは延期になってしまったんですけど、皆さんがこういうコロナ禍でもなんか元気になれるような気がすると言ってくれるのがありがたい。改めて今年もアスリートの皆さんに我々のエールが届くように、本日皆さまの前で初めて歌わせていただきます」と切り出し、民放5系列の東京オリンピック共同企画『一緒にやろう2020』のために書き下ろした楽曲「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」をライブ初披露した。
“開幕”を告げるような高揚感あふれるイントロが響き渡ると、華やかな照明の中、アスリートのみならずコロナ禍で闘う人たちへの応援歌にも聴こえる歌を力強く歌った。桑田の雄叫びとともにスタッフたちが高々とこぶしを突き上げ、視聴者も「なんて素敵な応援歌なんだろう」「SMILEめちゃくちゃ刺さるなー。涙が出るよ」「涙が止まらん」と胸を熱くしていた。
桑田は2008年、13年、18年と3回にわたって『ひとり紅白歌合戦』を開催し、昭和の歌謡曲やグループサウンズ、フォークやニューミュージック、平成のJ-POPまで、計170曲余りを1人で歌った“カバーの名手”とあり、今回も1曲目の「ソバカスのある少女」をはじめ、「かもめ」(浅川マキ)、「灰色の瞳」(加藤登紀子&長谷川きよし)を披露。アンコールではドクター・ジョン「Iko Iko」のカバーから「ヨシ子さん」につなぐ流れでうならせ、アコースティックギターをかき鳴らしながらの沢田研二「君をのせて」のカバーで沸かせた。
桑田は映像の中で「最近のライブはビッグコンサート・エンターテインメント、そういう様相。原点というか、今の時代だからこそ、大きく拡張するばかりじゃなくて、もう少し人肌感じる距離で、小さな音で、それこそ戯れることを演りたいなと。我々は歌を歌うくらいしかできないけれども、未来を生きる人たちへのエールというか、歌うことによってつながっていきたいなと思った次第なんです」と今回のライブに込めた思いを語っていた。その言葉どおり、誰もが最前列の特等席で粒立ちのいい上質な音楽と魅力的な歌声に酔いしれた。
アーカイブ配信は8日午前0時〜14日午後11時59分まで行われる。
■桑田佳祐「静かな春の戯れ 〜Live in Blue Note Tokyo〜」
01. ソバカスのある少女
02. 孤独の太陽
03. 若い広場
04. DEAR MY FRIEND
05. こんな僕で良かったら
06. 愛のささくれ〜Nobody loves me
07. 簪/かんざし
08. SO WHAT ?
09. 東京ジプシー・ローズ
10. グッバイ・ワルツ
11. 月光の聖者達
12. かもめ
13. 灰色の瞳
14. 東京
15. SMILE〜晴れ渡る空のように〜
16. 明日へのマーチ
17. 大河の一滴
18. スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)
19. 真夜中のダンディー
【アンコール】
EN1〜2. Iko Iko〜ヨシ子さん
EN3〜4. 君をのせて〜悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)
EN5. 明日晴れるかな
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2021/03/07