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乃木坂46“アンダラ”過去最多1万5000人動員 表題曲なしも「神セトリ」

 アイドルグループ・乃木坂46のアンダーメンバーが24日、横浜アリーナで29日発売の23rdシングル「Sing Out!」発売記念ライブ3daysの初日公演を行った。選抜メンバーはいなくとも、チケットは即完売でバックステージまでぎっしり満員。アンダーライブ史上最多の1公演で1万5000人を動員した。

乃木坂46 23rdシングル「Sing Out!」発売記念アンダーライブ(5月24日=横浜アリーナ)

乃木坂46 23rdシングル「Sing Out!」発売記念アンダーライブ(5月24日=横浜アリーナ)

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 乃木坂46はシングルごとに選抜メンバーを決め、選抜されなかったメンバーは「アンダーメンバー」として独自の活動を展開する。今作は、選抜メンバーが過去最多22人に対し、アンダーは過去最少の10人。アンダーライブ(通称アンダラ)のオープニングはニューシングル収録のアンダー曲「滑走路」からスタートし、センターは寺田蘭世が務めた。

 今回の横浜アリーナ3days公演はアンダーが先陣を切り、2日目は昨年11月に加入した4期生11人、最終日は選抜メンバーによる内容の異なるライブを3夜連続で展開する。乃木坂46が同所でライブを行うのは2014年2月のデビュー2周年記念ライブ以来5年ぶりとなり、1期生の中田花奈が「覚えてる?」とメンバーに投げかけると、2期生の寺田は「まだ研究生でした」としみじみ。3期生の向井葉月は「私は(観客として)2周年ライブに来ていました。そのとき本当に大好きだった乃木坂46になれてライブをしているので、憧れられるようなすてきなライブにしたい」と目を輝かせた。

 5曲目を終えたところで、グループからの卒業を発表している1期生の斉藤優里と2期生の伊藤かりんが合流。ユニット曲パートでは斉藤が自身のセンター曲「13日の金曜日」を歌いながら大粒の涙をこぼし、伊藤かりんも同期の伊藤純奈と歌った「釣り堀」で冒頭から涙。純奈は「ハモ(ハモリ)だったからちゃんと支えてあげようと思ったんだけど、ちゃんと歌えなくて」とこちらも涙が止まらず、メンバーから「気持ちは伝わったよ」と声をかけられると、割れんばかりの拍手が送られた。

 アンコールでは卒業を控える2人があいさつした。23枚目シングルに参加していないものの、26日の選抜ライブにも出演することが決まっている斉藤はファンに感謝しつつ、「アンダーライブってやっぱ最高!と思ったのが、アンコール1曲目の『生まれたままで』の(寺田)蘭世のあおりが、初めて聞いたんですけど『プチョヘンザ(Put your hands up=手をあげて)』ですよ!」といじり、寺田は「これが私です」と返して観客は爆笑。「蘭世の言葉を借りるなら、みんなのことが大切だし、乃木坂46のことをめちゃくちゃ誇りに思います」と涙ながらに語ったが、「ちょっと長いかな」と自らツッコミを入れて笑いを誘った。

 この日のライブをもって卒業する伊藤かりんは、アンコール4曲目の楽曲を選曲。「次の曲は乃木坂46に入る前から私が大好きだったメンバーのセンター曲で、サビの歌詞もすごいすてきだし、これを絶対、最後に歌いたいと決めていました」といい、加入前からの“推しメン”高山一実の初センター曲「泣いたっていいじゃないか?」を歌唱。伊藤もメンバーも泣き笑いしながら歌い、ファンの感動を誘った。

 「言い残しがないように」と手紙を広げた伊藤は、両親、スタッフ、メンバーに感謝を伝えていき、最後にファンに向けてメッセージ。「私は結局選抜には一度も選ばれませんでした。選抜だけにこだわらないという姿勢でやってきたけど、確かに選抜に入ることができていたら世界が広がって、まだ知らないすてきな未来があったかもしれません。それでもやっぱり、私がアンダーにこだわるのはアンダーライブが大好きだったから。アンダーライブに出たかったから。だから私は自分が通ってきた道に何の悔いもないし、自分がかわいそうだとも思いません。自分のアイドル人生を誇りに思っています」とアンダーライブを支えてきた一人として胸を張った。

 横浜出身の伊藤は「そんな大好きなアンダーライブを地元で開催し、そのステージでアイドル人生を終えられること、本当に恵まれているし、これ以上の幸せはありません」と感慨深げ。今後の進路については明言しなかったが、「今日のこの景色、皆さんの笑顔を心に焼き付けて、次のステージでも頑張ろうと思います。約6年間応援してくださりありがとうございます。そしてこれからは一緒に乃木坂46を応援しましょう!」と呼びかけた。客席からは「ありがとう!」の声といつまでも鳴り止まない拍手が送られ、中田は声を上げて号泣した。

■シングル表題曲を1曲も歌わずも、ファンは絶賛

 アンコールは定番の「乃木坂の詩」の大合唱で終わり、終演のアナウンスが流れたが、鳴り止まぬ「乃木坂」「フォーティーシックス」コールを受けてWアンコールに突入し「僕だけの光」で締めくくった。約2時間半にわたり、29曲を披露。ついにシングル表題曲は1曲も歌わなかったが、ファンは「セトリ神すぎる」「セトリ鳥肌モン」「歴史に残るくらい最高のセトリ」と攻めたセットリストを絶賛した。

■『乃木坂46 23rdシングル「Sing Out!」発売記念アンダーライブ』セットリスト
Overture
01. 滑走路
02. その女
03. ブランコ
04. シークレットグラフィティー
05. 春のメロディー
06. 自惚れビーチ
07. 13日の金曜日
08. Against(和田・山崎・中村)
09. 釣り堀(伊藤かりん・伊藤純奈)
10. 心のモノローグ(中田・寺田・吉田)
11. 2度目のキスから(斉藤・樋口・佐々木・向井)
12. アンダー
13. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
14. ここにいる理由
15. 嫉妬の権利
16. 日常
17. 狼に口笛を
18. 転がった鐘を鳴らせ!
19. ハウス!
20. 扇風機
21. ダンケシェーン
22. 涙がまだ悲しみだった頃
23. 誰よりそばにいたい
【アンコール】
24. 生まれたままで
25. ロマンスのスタート
26. 左胸の勇気
27. 泣いたっていいじゃないか?
28. 乃木坂の詩
【Wアンコール】
29. 僕だけの光

■出演者:23rdシングルアンダーメンバー(伊藤純奈、佐々木琴子、寺田蘭世、中田花奈、中村麗乃樋口日奈、向井葉月、山崎怜奈吉田綾乃クリスティー和田まあや)、斉藤優里、伊藤かりん

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  • 乃木坂46 23rdシングル「Sing Out!」発売記念アンダーライブ(5月24日=横浜アリーナ)
  • センターは寺田蘭世が務めた
  • 気迫のこもったパフォーマンスを繰り広げたアンダーライブ
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  • 「釣り堀」を歌って抱き合う伊藤かりん(手前)と伊藤純奈=乃木坂46 23rdシングル「Sing Out!」発売記念アンダーライブ(5月24日=横浜アリーナ)
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