今月28日に横浜スタジアムでの卒業コンサートを控えるHKT48の指原莉乃が13日、福岡・パピヨン24 ガスホールで卒業公演を開催した。卒業コンサートより先に劇場公演形式の卒業公演を行うのは異例。観客からのサプライズ演出もあり、指原をはじめメンバーも感涙した。

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　2007年にAKB48の5期生オーディションに合格し、翌2008年3月1日に劇場デビュー。2012年6月にAKB48から移籍し、HKT48メンバーとして、劇場支配人としてもグループを支えてきた指原が、最後の劇場公演に出演した。現在、HKT48は専用劇場がないためパピヨン24 ガスホールを劇場化し、満員286人の観客と150人を超すロビーでのモニター観覧（無料）者が来場した。

　最後の演目となるチームH『RESET』公演のオープニングから観客はペンライトで指原カラーの黄色一色に染め、「莉乃ちゃん」コールに迎えられた指原は「今日はいっぱい思い出作りたいと思います！」と笑顔を見せた。

　メンバーが指原との思い出をそれぞれ話すなか、田中美久は「いっぱい思い出がありすぎて、ひとつひとつが大切な思い出です！」と話し、周りから「薄い！」と突っ込まれる一幕も。指原から「もっと具体的にないの？」と聞かれ、悩んだ田中は「一緒においしいもの食べました」とまたもや漠然とした答えで笑いを誘った。

　アンコールでは、指原参加する最後のシングル「意志」（10日発売）を披露後、1期生でチームHのキャプテン・松岡菜摘が指原に向けて感謝の手紙を読み上げ、それまで笑顔だった指原も涙をこらえることができなかった。

　「泣いたんだけど！」と照れ隠ししながらも、ファンに向けて「公演に出る回数は多くはなかったですけど、皆さんのおかげですごく楽しかったし、公演に出るのが好きでした」としみじみ。メンバーに対しても「ファンの皆さんが時間をとって観に来てくれているということを意識して、ステージに立ってください」とメッセージを送った。

　アンコール最後の曲「引っ越しました」では、観客が指原カラーの黄色のブーケとペンライトを掲げる逆サプライズ。これには指原をはじめ、ステージ上のメンバーも大粒の涙をこぼした。

　異例のダブルアンコールでは、美脚際立つ純白のミニドレスに着替えた指原が、ソロで歌う卒業ソング「私だってアイドル！」を披露。その後、メンバーに向けて「これからのHKTをよろしくね。大変なこともあると思うけど、背負い過ぎず、楽しんでいてほしいなと思います」とグループの未来を託した。

　最後にAKB48としてのラストシングル「ジワるDAYS」を全員で歌うと、指原は「すごく今すがすがしい。卒業コンサートもあるし、大感謝祭もあるけど、すごくすがすがしくて次が楽しみ。気持ちもいっぱい伝えられたので満足というか、感謝でいっぱいです。本当に今日はありがとうございました」とあいさつ。メンバーを代表して松岡はなが顔をくしゃくしゃにして泣きながら花束を渡して感謝の思いを伝え、盛大な拍手に包まれながら最後の劇場公演のステージに幕を下ろした。

　指原は今月28日に横浜スタジアムで行われる卒業コンサートをもってAKB48グループを卒業。アイドル生活を終えたあと、5月28日にマリンメッセ福岡で『指原莉乃11年ありがとう！大感謝祭』を行う。

■HKT48 チームH「RESET」公演　指原莉乃卒業公演
前座 檸檬の年頃／今田美奈・植木南央・熊沢世莉奈・下野由貴
overture（HKT48ver.）
01. RESET
02. 洗濯物たち
03. 彼女になれますか？
04. ウッホウッホホ
05. 制服レジスタンス／指原莉乃・松岡はな・村重杏奈
06. 奇跡は間に合わない／坂口理子・田中菜津美・松岡菜摘
07. 逆転王子様／田島芽瑠・本村碧唯・渡部愛加里
08. 明日のためにキスを／伊藤優絵瑠・上野遥・神志那結衣・豊永阿紀
09. 心の端のソファー／秋吉優花・駒田京伽・田中美久
10. 毒蜘蛛
11. オケラ
12. ホワイトデーには…
13. ジグソーパズル48
【アンコール】
14. 星空のミステイク
15. 夢の鐘
16. 意志（※サプライズ曲）
17. 引っ越しました
【Wアンコール】
18. 私だってアイドル！（※サプライズ曲）／指原
19. ジワるDAYS（※サプライズ曲）