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JASRAC、17年度「分配額」は1108億円超 前年16億円減もBGM、サブスク分野等で増額

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は5月23日、東京・けやきホールで「2018年定例記者会見」を実施し、2017年度の事業概要及び2018年度の見込みについて発表。2017年度の「使用料等徴収額」は、前年度比98.1%の1096億4762万0629円。約230万曲が対象となった2017年度の「使用料等分配額」(2016年度下半期及び2017年度上半期の徴収実績を反映したもの)は前年度比98.6%、16億円減となる1108億6970万7385円となった。

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「使用料等徴収額」の内訳を見ると、前年度比を上回ったのは「演奏」(演奏等、放送等、有線放送等、映画上映、BGM、外国入金演奏)、「複合」(通信カラオケ、インタラクティブ配信)の2分野。

「演奏」はライブエンタテインメント市場が依然として好調を維持しているほか、ホテルやクラブ、ディスコなど利用規模の大きい施設との契約を推進したことから前年度比100.9%の591億2600万6128円を記録。「複合」は音楽、映像のサブスクリプションサービス、動画投稿(共有)サイトを介した徴収を含む、インタラクティブ配信の種目が前年度実績を大きく上回った(前年度比124.1%、1億9817万4861円)ことから、通信カラオケと合算して前年度比114.8%の212億4685万9476円となった。

「録音」(オーディオディスク、ビデオグラム、外国入金録音、録音その他)の分野については、パッケージ市場の縮小によりオーディオディスク、ビデオの生産数が減少。貸レコード、貸しビデオについても店舗数・営業収入が減少したことから、前年度実績を下回る219億1226万2256円(マイナス12.7%)となった。

 この結果を踏まえた、2018年度の使用料徴収の目的額は、前年度実績比100.2%の1098億5000万円とした。

 なお、2017年度にJASRACからの著作物使用料の分配額が多かった楽曲を表彰する「2018年 JASRAC賞」の国内作品TOP3は、上位から星野源の「恋」(金賞)、すぎやまこういち作曲の「ドラゴンクエスト序曲」(銀賞)、阿久悠作詞、都倉俊一作曲の「UFO」(銅賞)という結果に。「恋」はインタラクティブ配信やカラオケを中心に幅広い分野で利用されたほか、「ドラゴンクエスト序曲」、「UFO」はともにCMでの利用が影響している。

 この4月から就任2期目に入ったJASRAC会長のいではく氏は、「昨年までの2年間、JASRACや執行部の取り組み、マスメディアの方々の報道の仕方などを見てきた。そうしたなかで個人的に感じることは、“徴収”という部分ばかりが取り沙汰されて、“徴収したものを正しく権利者に分配している”という部分がなかなか世間の皆さんに伝わっておらず、十分に理解が得られていないということ。2017年度の実績発表という折に触れ、皆さんにご理解いただけたらなと思います」とコメント。

 浅石道夫理事長は、「JASRACには、1958年に一般募集によって決定した『人に人権 音楽に著作権』という標語がございますが、改めて今年このキーワードをJASRACの標語として全面に押し出していきたいと思っております。最近、海賊版サイトなどのブロッキングについて大きな議論が巻き起こっておりますが、憲法においても条約においても知的財産権は基本的人権であることは確か。今一度、『人に人権 音楽に著作権』を掲げ、JASRACとしては当たり前のことを当たり前のように発言をしていきたいという風に思っております」と語気を強めた。



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  • 「2018年定例記者会見」に出席した、(左から)JASRAC会長のいではく氏、理事長の浅石道夫氏(5月23日=東京・けやきホール)
  • 2017年度の「使用料等徴収額」の内訳
  • 2017年度の「使用料等分配額」の内訳
  • 「2018年 JASRAC賞」国内作品ベスト10

提供元:CONFIDENCE

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