人間椅子、三島由紀夫原作ドラマ主題歌「我々がやらなくて誰がやる」

 俳優の中村蒼が主演するBSジャパンのオリジナルドラマ、連続ドラマJ第2弾『三島由紀夫「命売ります」』(2018年1月13日スタート、毎週土曜 後9:00)の主題歌が、日本文学と和の世界観で独特のロックを追求する人間椅子による書き下ろし新曲「命売ります」に決定した。

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 人間椅子は、青森県で高校の同級生だった和嶋慎治(ギター・ボーカル)と鈴木研一(ベース・ボーカル)によって1987年に結成。89年にオーディション番組『平成名物TVイカすバンド天国』に出演。メンバー交代を繰り返し、2004年よりナカジマノブ(ドラム・ボーカル)が加入。今年10月には、20枚目のオリジナルアルバム『異次元からの咆哮』を発売。インディとメジャーを行き来しながら、ヘヴィロックと文学、そして青森という出自を融合させた独特の世界観で音楽シーンに足跡を残してきた。

 森田昇プロデューサーは「イカ天時代の江戸川乱歩『陰獣』やデビュー曲の太宰治『人間失格』などのラインナップがあるため、三島由紀夫『命売ります』もあるかと調べましたがありませんでした。放送までの時間的余裕も無い中、楽曲の書き下ろしの依頼をダメもとで打診してみました。企画内容を説明し相談してみると、和嶋さんは『我々がやらなくて誰がやる』とおっしゃって引き受けてくれました」と経緯を説明。

 新アルバムを発売した直後、ツアー真っただ中という状況で、書き下ろしの新曲依頼を快諾した理由について、和嶋は「人間椅子には、文芸作品に着想を得た楽曲が数多くあります。三島由紀夫以前と以後では文学の質が変わった、とはよく言われる例えですが、なるほど好みとはいえ僕らの採り上げる小説群も、ほぼ三島以前のものに限られていたりします。そんな僕らが、三島由紀夫原作のドラマに主題歌をつける──この上もない光栄な話だと思いました」と語る。

 同ドラマは、広告代理店に勤め、経歴、収入など何不自由ない生活を送っていた主人公・山田羽仁男(中村)が、突然、自殺を決行するも失敗し、「命を売る」ビジネスをスタートさせることに。次々と舞い込んでくる奇々怪々な依頼に応じる中で、「命」と向き合い、皮肉にも「生きたい」という執着が、無意識に芽生えて来るストーリー。

 作詞・作曲を手がけた和嶋は「気をつけたのは、読書感想文のようにならないようにすること。原作の持つ厭世観、一度は捨てたはずの命が惜しくなるところ、あるいは本当には生きていないかもしれない主人公の前半生…それらをどうエッセンスとして表すか。結果的に、不協和音とアップテンポで焦燥感を、リズムチェンジで捨て鉢感を、歌詞の面では命の大切さを問う形でまとめてみました。羽仁男のある種リアリティのない生活は、21世紀の今こそ共感を呼ぶものかもしれません。放映が今から楽しみです」と言葉を寄せている。

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  • 中村蒼主演で連続ドラマ化される三島由紀夫『命売ります』主題歌を担当する人間椅子(左から)ナカジマノブ 、和嶋慎治 、鈴木研一(C)徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 1月13日放送、BSジャパン『命売ります』#1「開業。命売ります」より(左から)中村蒼、田中泯(C)「命売ります」製作委員会
  • 1月20日放送、BSジャパン『命売ります』#2「吸血鬼に会いましょう」(左から)中村蒼、酒井若菜、前田旺志郎(C)「命売ります」製作委員会
  • 1月27日放送、BSジャパン『命売ります』#3「天使すぎる女医」(左から)壇蜜、谷村美月、中村蒼(C)「命売ります」製作委員会

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