デビュー45周年を迎えたシンガー・ソングライターの谷村新司（68）が7日、東京・国立劇場 大劇場で『谷村新司 45thリサイタル2017 THE SINGER』（7〜9日）の初日公演を開催した。サプライズゲストとして、俳優・三浦友和（65）と元歌手の山口百恵さん（58）の長男で歌手の三浦祐太朗（32）が登場。1978年に谷村が百恵さんに楽曲提供した「いい日旅立ち」を2人で歌い、1600人の観客を魅了した。

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　2013年から毎年開催されている恒例のリサイタルの初日を迎えた谷村は「45年目の春、特別な瞬間を、谷村のライフストーリーとともに、今夜も頑張って咲いてくれている桜を皆さんと一緒に愛でながら、新しい1ページを開いていきたいと思います。今夜はたっぷり歌います」とあいさつ。第1部では「サライ」など9曲を披露するとともに、軽妙洒脱なトークでも沸かせた。

　第2部は日本の名曲のカバーを中心とした構成。終盤に差しかかると「45周年のお祝いに、すてきな若者が駆けつけてくれました。お父さんの名前は三浦友和、お母さんの名前は三浦百恵。百恵ちゃんは長女のような存在でした。彼が生まれる前からのお付き合い、ということは僕の孫みたいなもの」と紹介し、サプライズゲストとして三浦祐太朗が登場した。

　三浦は「谷村さん、45周年おめでとうございます！」と祝福。「物心がつく前に谷村さんのご自宅に行かせていただいて、多分だっこしてもらいました」と振り返ると、谷村は「今では僕がだっこしてもらえるようになりました」とジョークを飛ばし、観客は爆笑。三浦はさらに「中学に入って2度目におじゃました時は、谷村さんが手作りのお好み焼きを作ってふるまってくださって、今までそれを超えるお好み焼きを食べたことないです！」とうれしそうに思い出を語った。

　2人は名曲「いい日旅立ち」を披露することに。絶妙なハーモニーを響かせ、不朽の名曲に新たな息吹をもたらした。三浦は谷村と歌うことを百恵さんに伝えたといい「母はあまり僕にアドバイスしてくれないのですが、きょう人生で初めてアドバイスされたのが鼻濁音。『鼻濁音を発音するのに意識した方がいいかもね』と言われました」と、親子のほほえましいやりとりを明かしていた。

　リサイタルは9日まで同所で行われる。