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AKB板野、涙の卒業セレモニーで魅せた夢への第一歩

 人気アイドルグループ・AKB48が25日、5大ドームツアー千秋楽となる東京ドーム公演で板野友美の卒業セレモニーを行った。初期メンバーでOGの前田敦子、篠田麻里子がサプライズで駆けつけるなどし、何度も涙を流した板野は「私の夢はこの先もずっと続いていく」と語り、多くのメンバー、ファンからの声援を受けて新たな一歩を踏み出した。

盟友の前田敦子、篠田麻里子に見守られながら「最後のドア」に向かった板野友美 (C)AKS

盟友の前田敦子、篠田麻里子に見守られながら「最後のドア」に向かった板野友美 (C)AKS

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 板野のAKB最後の大舞台となった同公演は、ソロデビュー曲「Dear J」でスタート。センターステージに主役が登場すると、4万2000人が集まった会場からはドッと歓声が起こり、板野もキレのあるダンスで応戦した。

 この日、26曲もの楽曲に参加した板野。彼女が関わるパフォーマンスの全演出には、板野のアイデアが生かされ、“セルフプロデュース”満載のステージとなった。

 中盤では、思い出深い楽曲6曲をセレクトし、約30分にも及ぶメドレーを展開。「なんと、特別にとものお部屋を作ってもらいました。本邦初公開!」とステージ上に用意された部屋を紹介し、本人実況付きの生早着替えにも挑戦。部屋の外に用意されたドレッサーの前では髪を束ねてツインテールにしてみせ、「おー!」と色めき立つファンに満面の笑みで応えてみせるなど、曲間でも飽きさせない演出にこだわった。

 同じ1期生の高橋みなみ小嶋陽菜峯岸みなみと共にステージに現れると、早くも我慢していた感情があふれる場面も。高橋が「あっという間にこの日が来た」と感慨深げに語ると、小嶋は「残された初期メンバー、3人になっちゃうよ」としんみり。「置いていくの?」という峯岸に対し「置いていくというか…4人の時点で置いていかれてるよね」と笑いに変えるまでは良かったが、ブレイク前の名曲「夕陽を見ているか?」(2007年)のイントロが流れると4人全員が涙。1期生の絆を垣間見せ、「最後の思い出を作りたいと思います」と声を震わせた。

 割れんばかりの「ともちん」コールで幕を開けたアンコール1曲目は、板野の卒業ソング「最後のドア」。歌唱前から涙ぐむ板野は「AKB48が教えてくれたことを胸に、また一歩踏み出していきたい」と新たなステージへの決意を胸に前を向いた。そして迎えたダブルアンコールでは、巨大モニターの映像と板野の動きがシンクロするコラボレーションを展開。今後、ソロアーティストとして本格的に歩んでいく彼女の未来を予感させるショーで観客を釘付けにした。

 そんな彼女のもとに、前田と篠田がサプライズで駆けつけ、門出に華を添えた。二人の登場を聞かされていなかった板野は涙を流し、「敦子と麻里子のいる中で卒業したいと思ってた。駆けつけてくれて、その二人の前で卒業できて、本当に幸せです」と感謝していた。

 「ともはとても誤解されやすい子です。本当はすごく芯を持ってて、すごく情熱的で、実はすごくまじめです」と板野を紹介した高橋。その言葉どおり、約8年間AKB48の中心メンバーとして活躍してきた板野のグループに対する想いが凝縮された、彼女の集大成とも言えるステージだった。

 板野は今月27日に東京・秋葉原で行われるAKB48劇場での卒業公演をもって、同グループを卒業する。

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  • 盟友の前田敦子、篠田麻里子に見守られながら「最後のドア」に向かった板野友美 (C)AKS
  • 同期の高橋みなみと涙の抱擁を交わす板野友美(C)AKS
  • 前田敦子と篠田麻里子も登場(C)AKS
  • AKB48東京ドーム公演最終日、「フライングゲット」でセンターを務めた板野友美 (C)AKS
  • AKB48東京ドーム公演最終日の模様(C)AKS
  • AKB48東京ドーム公演最終日の模様(C)AKS
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