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【編集長の目っ!】指原VS乃木坂、5.2決戦の行方

■指原VS乃木坂、5.2決戦の行方

 AKB48・指原莉乃のソロデビューシングル「それでも好きだよ」と、AKB48“公式ライバル”である乃木坂46の2ndシングル「おいでシャンプー」の発売日が同じ5月2日、ガチンコ対決ということで、話題になっている。ま、全く興味がない人には「何のこっちゃ?」って話だと思うので、スルーしていただいても全然構いませんので。

指原莉乃「それでも好きだよ」(上)vs.乃木坂46「おいでシャンプー」(下)

指原莉乃「それでも好きだよ」(上)vs.乃木坂46「おいでシャンプー」(下)

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 ゴールデンウィークの真っ只中、CDショップの店頭もこの対決で賑わいを見せているということで、音楽業界の片隅に席を置かせていただいている身としては、なんとかCDシーン、音楽シーンの活性化のためにひとりでも多くの人に関心を持って欲しいと思っているので、取り上げさせてもらう。

 CDの発売日は通常、同じ事務所、グループとその派生ユニットはなるべくぶつからないようにする。それが、今回は“AKB関連”があえてガチンコ勝負ということで、それぞれのファンが何とか1位にしたいと“対決ムード”で盛り上がっている。5月1日に放送されたTBS系音楽番組『火謡曲!』でもAKB48と乃木坂46が左右に分かれて座り、対決ムードを全面に出していた。発売日が重なったことを聞かれた指原はムッとしながら、「大人が悪いんですよ!」と本音をポロッとこぼしていたが、この辺も逆にユーザーは面白がって盛り上がる。双方をプロデュースする秋元康氏の見事な仕掛けだ。

 同じ発売日になったことを発表してからも、2組は様々な話題を提供してくれた。乃木坂46は「おいでシャンプー」のミュージックビデオの中で、スカートめくりの振り付けが不評とネットで騒がれているというニュースがYahoo!に取り上げられ、プロデューサーの秋元氏が「振り付けのあの部分、不評だろ?だから、会議の時に言ったじゃないか!あれは、やりすぎだよ」とGoogle+上でレコード会社の担当者に苦言を呈した。そして、振り付けの変更が発表され、結果的に抜群の宣伝効果があった。指原はその秋元氏が“推しメン”と公言している期待の星であり、テレビでの露出も増え、「それでも好きだよ」はすでに1月からテレビ番組やイベントで披露されていた。さらにタイトル曲は、本人出演のドラマ『ミューズの鏡』(日本テレビ系)主題歌と、「サマンサタバサジャパンリミテッド」“Samantha Vega for Honey Sassy”CMソングの豪華Wタイアップとなっている。

 また、これが凄すぎるのだが、「それでも〜」には、指原がプロデュースする注目のアイドルイベント『第1回ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜』のイベント応募券が封入されている。このイベントには、アイドリング!!!、私立恵比寿中学、SUPER☆GiRLS、東京女子流、ぱすぽ☆、ももいろクローバーZ、渡り廊下走り隊などなど、今をときめくそうそうたるアイドルグループの参加が予定されている。もちろん指原自身が「指原のCD買わなきゃダメなんてそんなことしません」と言っているように、他の方法での応募も可能だが、公式サイトには、「CD購入者からの当選者への当選ハガキの発送終了後から、各アーティストオフィシャルHPで応募受付開始する」とのアナウンスがあり、少しでも早くチケットを購入したいファンは、指原のCDを購入する可能性は高い。

 指原のレコード会社はエイベックスで、mu-moショップで発売される劇場盤を含む、計4種類。乃木坂はソニー・ミュージックレコーズで、初回盤3種類と通常盤の計4種類とさらに、キャラアニ.comでは通常盤が「キャラアニ・チャンス限定個別握手会、ミニ個別握手会参加券付通常盤」として販売されていて、オリジナル特典が付いている。どちらも一般流通以外の部分での売上げが、どれぐらいの規模になるのかが見えないので、なんともいえない。

 極めつけは5月12日に千葉・幕張メッセで行われる、ファンを前にした合同握手会イベントだ。この直接対決、20組に分かれた乃木坂46のメンバーの隣に、指原が21組目として立つという、ファンにはたまらない1日になる。この辺りの見せ方、仕掛け方も、ユーザー心理を煽る。

 指原VS乃木坂の対決ばかりが大きく取りざたされている、5月2日発売のシングルだが、実はほかにも注目アイドルのリリースが重なっていて、マーケットは活況を呈している。それはスマイレージ「ドットビキニ」と、ももいろクローバーZの妹分として、いま人気急上昇中の私立恵比寿中学のメジャーデビュー・シングル「仮契約のシンデレラ」だ。双方のファンも、この注目の対決に一石を投じることができるか、こちらにも注目したい。どちらにしてもこのアイドル戦国時代が、CDマーケットを賑やかにしてくれていることは確かだ。売り方など、いろんな意見があるとは思うが、よりいい音楽を作らなければいけないのと同時に、パッケージの工夫、その売り方の工夫が音楽業界の生命線だ。ファンの満足度が高い商品を作る……これに尽きるのだ。

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