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佐藤竹善、3年ぶりシングルは“校歌”

 SING LIKE TALKINGの佐藤竹善が、約3年ぶりのソロシングル「明日へ」(4月4日発売)を発売することが決定した。東北芸術工科大学の校歌作成プロジェクトにより誕生した同曲は、2009年の米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した『おくりびと』の脚本家・小山薫堂氏が作詞、佐藤自身が作曲を手がけた。同曲の販促活動は授業の一環として、同大の学生が行う。

3年ぶりにソロシングルを発売する佐藤竹善

3年ぶりにソロシングルを発売する佐藤竹善

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 1991年の開校当初から校歌がなかった東北芸術工科大の校歌プロジェクトは、2009年4月の同校入学式で突如始動した。徳山詳直理事長が「わが校にも校歌を!」と語り、同校の学科長でもあり、式典に同席していた小山氏にその場で依頼したのが始まりだった。

 小山氏は「(在校生だけでなく)誰にでも受け入れられる曲で、卒業生には特にその歌詞の意味が響くようなものを創りたい」と考え、学生にも制作に参加してもらえるプロジェクトとしてスタート。作曲と歌唱は「長く愛される曲で、スティーヴィー・ワンダーのようなものを作るため」、20年来の親友であるSING LIKE TALKINGのボーカル、佐藤を指名した。

 校歌プロジェクトは授業にも取り入れられ、学校歌としての枠を超えて「世の中の人に歌われる」「知ってもらう」にはどんなプロモーションが必要か、プロモーションビデオをどう作るか、CDジャケットのデザインはどうするか…さまざまな角度から学生が携わった。楽しみながら音楽業界の勉強し、疑似レコード会社体験ができる取り組みに、レコード会社の担当者は「既成の概念にとらわれず大胆な発想が活発に飛び交う授業は、今後の人材育成に役立つのでは」と期待を寄せる。

 校歌と思えないほどメロディアスで軽快なポップミュージックに仕上がった「明日(あした)へ」。佐藤は「大切にしようと思ったのは、時代が変わってもずっと学生たちに愛される普遍さ、それと同時に校歌という概念に縛られない自由さでした。学生たちが六十歳になっても口ずさみたくなり、そして彼らの子どもたちが将来、“いい歌だね”と言ってくれたなら本望です」とコメント。同曲は、19日(日)に同大で生披露する。

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  • 3年ぶりにソロシングルを発売する佐藤竹善
  • 作詞を手がけた小山薫堂氏
  • 校歌作成プロジェクトには学生も参加
  • 東北芸術工科大学での授業風景
  • 東北芸術工科大学での授業風景

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