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アーティスト初…長渕剛に防衛省から特別感謝状 自衛隊激励ライブで復興助力

 歌手の長渕剛が20日、アーティストとして初めて防衛省から特別感謝状を贈呈された。東京・新宿区の自衛隊市ヶ谷駐屯地で行われた授与式で長渕は、8年ぶりに出場する『NHK紅白歌合戦』で歌唱する鎮魂歌「ひとつ」を初お披露目。「隊員みんなの活動、まなざし、人間の力、それが僕の希望で誇り。豊かな日本を作っていこう! 来年も一緒に復興に立ち向かおう!」と、日の丸を背に拳を高く突き上げた。

防衛省から特別感謝状を受け取った長渕剛 (C)ORICON DD inc.

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 今年4月16日に東日本大震災の救難拠点だった宮城・石巻総合公園を訪れて隊員を激励したほか、航空自衛隊松島基地で約1500人の隊員を前に激励ライブを行った支援活動が評価され、長渕に一川保夫防衛相から特別感謝状が贈られた。

 約1500人の隊員と職員が待ち構えるなか、大歓声に包まれて登場した長渕は「この賞は、隊員の皆さまをはじめ、芸能人、歌手、アーティストたちが東北の地へ何回も駆けつけ、歌ったり、公演をしたみんなの力で結束」とあいさつ。「自衛隊員が僕らに対して、希望の灯、絆として見せつけてほしい。僕も微力ながら参戦して、東北の復興のために頑張ります」と、今後の支援も約束した。

 鳴り止まない拍手と「剛」コールを受け、長渕は「みんなと拳を上げた以上、これで帰るわけにはいかないだろ!」とシャウト。弦が切れるほどギターを強くかき鳴らし、代表曲「乾杯」では隊員たちが肩を組んで歌って長渕に酔いしれた。「歌う場所はどこでも一緒。歌う時に魂を込めて歌うことに尽きる!」。いまだかつてライブが行なわれたことがない防衛省の同施設を、松島基地をほうふつとさせるライブで長渕劇場へと変貌させた。

 ギターやハーモニカを置き、マイクスタンドだけ残した長渕は「真っ先に聴いてもらいたくて、新しい歌を持ってきた。静かで優しい歌。いつも吠えてるだけじゃないんだよ」と鎮魂歌「ひとつ」をしっとりと歌唱。紅白の本番では「優しく包み込んで語り掛けたいと思う。そして、(福島・)浪江町の、故郷を追われた子供たちに向かって歌いたい」と、使命感を口にした。

 ライブ後、報道陣の会見に応じた長渕は「隊員たちへの激励は、僕の汗。精一杯歌わせてもらったし、復興に向けて僕が橋渡しに微力ながらなれたら嬉しい」と笑顔をみせ「今年を振り返っている暇はない。澄み切った空を子供たちに見せたい。来年は全国を含めてツアーで回って、僕が見て感じたものを歌にして伝えていこうと思う」と力強く話していた。

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  • 防衛省から特別感謝状を受け取った長渕剛 (C)ORICON DD inc.
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  • 授与式の様子
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