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【編集長の目っ!】flumpoolが伝え続けてきたこと

 flumpool……08年、彼らはまさに彗星のごとく現われた。しかし一瞬にして消えてなくってしまう、短い天体ショーのような彗星ではなく、大きく活発で、さらに明るさ=光度を増して、多くの人の頭上、そして心の中を飛び続けているようだ。

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 それは、彼らがデビューから一貫して、“伝えたい、そして背中を押したい”という想いを強く持ち、それがさらに強くなってきていると感じるからだ。これまでコンスタントに作品をリリースし、ライブハウス→ホール→アリーナと、着実にライブを重ね力を付け、そうやって培ってきたものを地力にプラスして、バンドとしての“総合力”がすごく上がってきたと思う。それは自信の表れだと思うし、何よりボーカル・山村隆太が紡ぐ歌詞と、そしてメロディとがより説得力をまとって、胸に飛び込んでくる。

 それが、9月7日に発売されたニューシングル「証」ではより感じることができる。「NHK全国音楽コンクール・中学校の部の課題曲」ということもあって、よりわかりやすい言葉と、合唱になった時に、ものすごいパワーを放つような楽曲なのかなと思っていたけど、違った。確かに合唱バージョンも素晴らしいけど、そこだけをクローズアップするのは勿体ない気がする。そして、もっと青くさい歌詞を想像していたけど、違った。目線は決して中学生ではなく、誰の心にも届く、誰の心の奥にも必ずある“想い”を、彼は見事にしかもシンプルな言葉で表現している。言葉を紡ぐように、同じ時間、瞬間瞬間を一緒に紡いだからこそできる、キズナで結ばれた仲間の存在の大きさを気づかせてくれる。もっと大きな見方をすれば、そこには家族にも当てはまる。大きな大切なテーマを、シンプルな言葉で、誰が読んでもグッと来る言葉で表現するのは容易いことではない。そしてその言葉を最大限に生かし、まさに“言葉の背中を押すような”メロディ、彼らの自信と成長が相まった1曲になっていると思う・・・flumpoolらしい。

 flumpoolらしいといえば、カップリングの「証」とは真逆の激しいナンバー「覚醒アイデンティティ」も、個人的には彼ららしいと認識している。この作品は、間もなく開幕する注目のラグビーワールドカップ2011の「日本テレビ系& J Sportsスポーツ」の番組イメージソングに起用されていることもあり、躍動感と力強さと希望を与えてくれる前向きソングだ。だからこの曲が「証」とカップリングになっているのは意味がある。ラグビーは強いキズナで結ばれた“仲間”とのスポーツであり、「覚醒〜」の歌詞にもあるが「One For All,All For One」の精神のスポーツである。

 彼らって、メロディが綺麗なポップスバンド、みたいな見られ方をしていることが多いと思うけど、たぶん彼らはそう思って作品を作っていないだろうし、演奏していないと思う。ポップスとロックとかいうのではなく、自分達の“想い”を伝える手段として、時にはバラードだったり、時にはミディアム、はたまたアップテンポの曲だったりするだけで、今伝えたいことを、最速でそしてより深く届けるためにはどうしたらいいのか? その1点のような気がする。だから「覚醒〜」も彼ららしいのだと思う。

 それは、8月19日に彼らのライブを東京国際フォーラムで観て、より強く感じた。リズム隊が放つ音は骨太で、ポップなメロディの爽やかな曲も、しっかりと骨太なドラムとベースの音が1本立っている。残念ながら、彼らの一人ひとりと、まだ深い話をする機会が持てていないが、デビューからこれまでの彼らが発信してきた音楽を聴いたり、観たりして勝手にそう思っている。

 更に光度を増した彼らの最新作、じっくりと感じて欲しい。

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  • 新曲「証」

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