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菊地成孔率いるDCPRG、ジャズ名門から初のメジャーリリース

 ジャズミュージシャンの菊地成孔率いる11人組バンド・DCPRGが、2枚組ライブアルバム『Alter War in Tokyo』をジャズの名門「インパルス・レーベル」から9月21日に発売することがわかった。菊地が24日、自身のラジオレギュラー番組『菊地成孔の粋な夜電波』(TBSラジオ)で発表した。本作は、バンド結成12年目にして初のメジャーリリース作品となる。

 1999年に結成されたDCPRG(正式名称:DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN)は、70年代のマイルス・デイヴィスのエレクトリック・ファンクを核に、ジャズ、ソウル、アフロ、現代音楽などを融合させた11人編成バンド。2007年に活動休止後、昨年10月に新メンバーで活動再開し、不定期にライブ活動を展開してきた。

 今作は、6月6日に東京・恵比寿リキッドルームで鬼才ギタリスト、アート・リンゼイをゲストに迎えて行われた最新ライブを録音した2枚組。発売元の「インパルス」は1961年に設立され、今年で50周年を迎えた米国のジャズ老舗レーベルで、かつてはジョン・コルトレーン、アルバート・アイラー、キース・ジャレットらジャズの巨匠たちが在籍していた。同レーベルから日本人バンドが作品をリリースするのは、DCPRGが初めてとなる。

 今回のリリースに関して菊地は「いきなり“インパルス”から、と言われても“オールドファンに叱られそうだな”というのが正直な感想なのですが」と笑いながらも、「日本のジャズ界が一種のガラパゴス化を起こしており、大変な才能が多数存在する。その事実を世界に知らしめるという大役の一翼を担えるとあらば、非常に光栄なことです。頑張ります。今までと同じように」と意気込んでいる。

 DCPRGは30日にフジロックフェスティバル出演。9月2日には恵比寿リキッドルームでワンマンライブが決定しており、アルバム発売に先駆け、精力的にライブ活動を展開する。

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