PassCode、アイドルシーンで異彩を放つ音楽性を次のステップへ「これまでを肯定しながら次へ進化」

バンドにはない私たちの武器にこだわることで強くなる

──そういう意味では、すでに世界中のラウドロックファンにアプローチしているPassCodeですが、その上でいま向かっている“その先”とはどんなポジションなのでしょうか?
大上陽奈子最近すごく感じているのは、大きいフェスのメインステージに出させていただくことが増えて、そうすると同じステージに立つ方々のパフォーマンス力がすごく高いんです。ジャンルに関係なくお客さんを巻き込む力があって。
南菜生PassCodeはロックバンドと対バンさせてもらうことが多くて、これまではどれだけバンドに負けない熱さや激しさを出すかということに注力してきました。パフォーマンス力という点では、PassCodeは正直それほどレベルが高くないかもしれないけれど、そこを熱量で補ってきたことで「フロアを熱くさせるグループ」といった評価をいただくことも多かったんです。でも、やっぱりそれだけじゃダメ。バンドにはない私たちの武器は、目で観て一発で楽しめるダンス。そこをもっとこだわることでグループとしてより強くなれるんじゃないかと、最近すごく話し合うようになりました。
高嶋楓歌ももっと向上させないと、という話もしてます。これまでもライブ後にはライン音源で音を外したり、リズムに乗り切れていなかったりするところを確認する作業はしていたんですが、もっと細かく詰めてチェックするようになりました。
南菜生メンバー同士だけではなくて、バックバンドやPAの方もライブ音源を聴いて意見を共有してくれていて。スタッフもバンドもこのチームでライブをするのが3年目で、どこがPassCodeの強みでどこがウィークポイントなのかをわかってくれている方ばかりなので、あとは上げていくためにはどうしていけばいいかという話をしています。
──直近で実現したい目標を教えていただけますか?
南菜生次のツアーのファイナルが、新木場STUDIO COASTの2DAYSなんです。ここではメジャーデビューした16年12月にもライブをやっているんですが、ソールドできなくて。いつかリベンジしたいという話をしていました。そこからずっとがんばってきて、今なら1日は埋まる。2DAYSへの挑戦は、スタッフさんたちからのPassCodeへの期待だと思うんです。

──Zeppツアーを大成功させた今なら、きっと実現できるんじゃないですか?
南菜生それを実現させたらまた見える景色も変わってくるんじゃないかと思っていて。そういう意味でも私たちのもっと進化した姿をお見せできるよう、このツアーに懸けてます。
(文/児玉澄子)

提供元: コンフィデンス

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