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流行りモノ調査隊 流行りモノ調査隊
#018 今週の急上昇キーワード(更新日:2007/11/20)
『ビク愛』
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今回の調査内容
杉本彩も絶賛!“ビク愛”の魅力とは?
20〜30代女性の心をギュッ、「ビク愛」が来たワケ
論より証拠、『ビク愛』のラテンぶりをチラ見せ 
ラテン男はイケメンぞろいか!?あなたの好きなタイプは?
主題歌カバーの松崎しげるが再再(?)ブレイク!?
アメリカン、韓流、次はラテン・ドラマが来た理由
コロンビア発、アメリカ経由の話題作も日本上陸
アメリカン、韓流、次はラテン・ドラマが来た理由
 韓流ブーム以来の新しい風が吹いている。

 『ビクトリア〜愛と復讐の嵐(以下、ビク愛)』は、インターネット動画サイトが火付け役で、衛星放送でも後追いして放送を開始。女性を中心に熱く盛り上がり見せる中、にわかにラテン・ドラマへの注目が高まっている。

ドラマとアニメの動画サイト『クラビット・アリーナ』を運営するブロードメディアの鈴木豊康さん
ドラマとアニメの動画サイト『クラビット・アリーナ』を運営するブロードメディアの鈴木豊康さん
『ビク愛』を“発掘”したブロードメディア、マーケティング部の鈴木豊康さんによれば、「日本ではほとんど紹介されることがなかったが、海外ではラテン・ドラマはとても人気のあるジャンル。チェックし切れないほど量産されているし、クオリティの高い作品も多い」という。

 ラテン・アメリカ諸国では、『ビク愛』のような連続ドラマを「テレノベラ」と呼ぶ。別名「ソープ・オペラ」とも呼ばれるのだが、それはアメリカで、洗濯、台所用洗剤をはじめとする家事用品を主力製品として販売する企業がスポンサーになって、昼下がりの時間帯に放送されたことに由来する。

 日本ではマイナーな存在だが、ラテン・アメリカ諸国にとっては、外貨獲得のための重要な輸出品のひとつ。言語の障壁のないアメリカのヒスパニック社会をはじめ、アジア、アフリカ、ヨーロッパと、世界130ヶ国以上にその視聴圏を拡大。数千万人の熱い市場を形成しているといわれる。

 今まで、日本でほとんど紹介されなかった理由について鈴木さんは「単純に話数の問題だったのでは? 1クールで終わってしまう日本のテレビドラマと違い、ラテン・ドラマは1作品あたり50話、100話ととても長い。放送局としては扱いにくかったのでしょう」と話す。

 そして、その“障害”をブロードバンドが乗り越えた。ネットの動画配信なら、ブロードバンドにつないだパソコンさえあれば、いつでも、どこでも見ることができる。話数の多さなんて、問題にならない。

 「SNSやブログが浸透した時期と重なったのも、『ビク愛』が多くの女性ファンを獲得することができた要因のひとつ」と鈴木さん。

 韓流ブームも『ビク愛』の普及に一役買っているらしい。

 鈴木さんは、「ものすごくヒットしたものがあると、その真逆のモノが求められることがある。韓流の対極にあるのが、まさにラテン・ドラマ。韓流スターがあっさり顔のイケメンなのに対し、ラテン男は彫りも深くて情熱的。韓国のドラマは奥ゆかしくて、泣かせようとするものが多いが、ラテン・ドラマはどんなに人間関係がドロドロしていても、特有のからっとした明るさがある」と話す。

 世界的にはすでに人気のあるジャンル。「アメリカ製や韓流ドラマと肩を並べるようなヒット作が生まれるのでは」とラテン・ドラマの今後に期待をしている。

 【インターネット動画で視聴可能なラテン・ドラマ】

『ビクトリア 愛と復讐の嵐』 『アンドレア 愛と略奪の炎』 『エンジェル〜天使のような反逆者』
ビクトリア 愛と復讐の嵐 アンドレア 愛と略奪の炎 エンジェル〜天使のような反逆者
 【ラテン・ドラマの代表的なタイトル】

『カサンドラ〜愛と運命の果てに』
('96年日本初放送)
『イリュージョン/愛の掟』
('97年日本初放送)
『スウィート・エネミー/甘い媚薬』
('98年日本初放送)
原題:KASSANDRA
(1992年/ベネズエラ )
原題:ILUSIONES
(1995年/ベネズエラ)
原題:DULCE ENEMIGA
(1996年/ベネズエラ)
 【CSスーパー!ドラマTVで放送中のラテン・ドラマ】

『ベティ〜愛と裏切りの秘書室』 『エコモダ〜愛と情熱の社長室』 『ビクトリア〜愛と復讐の嵐』
ベティ〜愛と裏切りの秘書室 エコモダ〜愛と情熱の社長室 ビクトリア〜愛と復讐の嵐
スーパー!ドラマTVにて
毎週月曜〜金曜深夜27:00〜放送中
スーパー!ドラマTVにて放送
©Copyright Photo RCN
スーパー!ドラマTVにて
毎週月曜〜金曜13:00〜放送中!
原題:Yo soy Betty, la fea.
(1999年/コロンビア)
原題:ECOMODA
(2001年/コロンビア)
原題:OLVIDARTE JAMAS
(2005年/ベネズエラ)
コロンビア発、アメリカ経由の話題作も日本上陸
 現在、NHK-BS2で10月から放映が始まった海外ドラマ『アグリー・ベティ』は、コロンビアで制作され、大ヒットを記録したドラマ『ベティ〜愛と裏切りの秘書室』を、アメリカ・ディズニーがリメイクしたもの。2006年9月から全米ABCネットワークでシーズン1が放送された。ニューヨークの大手ファッション雑誌『Mode』誌に入社したブサイクだけど頑張り屋のベティが主人公。ファッション業界の美女軍団のイジメに耐えながらも、イケメン編集長ダニエルとの恋や仕事に奮闘する姿を描くコメディ・タッチのドラマとなっている。

 コロンビアでのオリジナル・タイトルは、『Yo soy Betty, la Fea.(私はベティ、醜い女)』。

 主人公のベティはそのタイトルの通り見た目はイマイチ。前髪をベタっと固めたオイリーな黒髪、笑い顔からのぞく歯には矯正器具がびっしり。口の周りには産毛がボーボー。エルビス・コステロ風の太縁メガネ&オバさん系のダサダサ・ファッションに身を包み・・・、といういわゆるドラマのヒロインにはありえなかった風貌の女性。

 そんなベティが、社内でのイジメや会社の倒産危機など、様々なトラブルに巻きこまれるが、粘り強く頑張り屋な性格と頭の良さで毎回ピンチを切り抜ける。見た目はブサイクでも、健気に頑張り続ける彼女の奮闘ぶりがコロンビアのお茶の間の女性たちを魅了した。

 各地でイケてない「ベティ」のコスプレを競い合う「ベティのそっくりさんコンテスト」が開かれたり、「ベティ」人形を筆頭にベティ・グッズが次々と生産され、いずれも大ヒットしたりと、その人気ぶりはコロンビア国内の社会現象にまで発展した。

 その後、北米、ヨーロッパ、アジア諸国など世界35カ国以上の国々で放送され、ドイツ、ロシア、スペイン、オランダ、インド、メキシコなどではリメイク版も大ヒットしている。
アグリ ベティ
©Touchstone Television

『アグリー・ベティ』(全23話)
放送時間:NHK BS-2 毎週月曜23:00〜23:50

※緊急ニュース、スポーツ中継などで放送時間が変更になる場合あり。
最新の放送スケジュールは公式ホームページで>>
ビクトリア〜愛と復讐の嵐ビクトリア〜愛と復讐の嵐
DVD-BOX シーズン4 愛と復讐の果てに(全28話)
発売日:2007/12/21[DVD]
価格:¥20,000(税込)
発売元:ブロードメディア
販売元:ジェネオンエンタテインメント
品番:GNBP-7006

シーズン4だけ特典ディスク1枚付き。主役ソンヤ・スミス特別インタビューや新ラテンドラマ『アンドレア〜愛と略奪の炎』、『エンジェル〜天使のような反逆者』のそれぞれ第1話などを収録。
シーズン1〜3のDVDについてはこちら>>
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