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シャーロット・ケイト・フォックス、歌手デビューも果たした現在の心境を語る

 NHK連続テレビ小説『マッサン』のエリー役で国民的な人気を獲得したシャーロット・ケイト・フォックス。これまでは女優として活動してきた彼女が、8月19日に1stアルバム『Wabi Sabi』を発売。それはシャーロット自身が「今の私の全てを賭けた」と語る意欲作。朝ドラでもお馴染みの透明感溢れる歌声が堪能できる1枚になっている。

生放送に関しては、怖い部分がある

――シャーロットさんといえば、日本では、やはり『マッサン』のエリー役が印象深いです。ドラマ終了からだいぶ経ちますが、今振り返ると、エリーを演じていた頃は、どんな毎日でしたか?
シャーロット 人生が変わった日々でした。ものすごく難しい仕事でしたし、とても孤独を感じながらやっていました。でも、濱田マリさんや玉山鉄二さん、NHKのみなさんが私をサポートしてくださった。そのおかげで、本当に素晴らしい経験になりました。

――『マッサン』でエリーに選ばれた当時は、その後、日本で大人気になり、CDをリリースしたりツアーをしたりというような活動を続けることは想像していましたか?
シャーロット 全く想像していませんでした。だから、このようになったことを、日本のみなさんにとても感謝しています。

――歌手として活動することを決めたのは、もっと日本でチャレンジしてみたいという気持ちがあったからですか?
シャーロット 今までアメリカでは、こういう機会がなかったんですね。でも、日本では音楽を作る機会をいただける可能性があるということを知ったのです。だったら、ぜひやらせていただきたい! と思って始めました。その結果、実際にアルバムを出せるまでの状況になりました。だから今は、そのことに対して、ものすごく喜びを感じています。今度は女優ではなく、シンガーとして新たなスキルを磨く。そして、学びながらそのスキルを高めていく。それは、自分自身の成長に繋がると思います。そういう意味でも今回のことは、とても嬉しいし、大事なことだと思います。

――実際にアーティストとして活動し始めたことで、エリーを演じていたときと気持ちの面での変化はありましたか?
シャーロット 私は芸術っていうのは人のために作るものだと思っているので、そういう部分は女優としてもアーティストとしても変わらないです。ただ、セットの中で撮影をしているときは何度も同じシーンを撮り直すことができますが、シンガーとしてライブをしているときは、1回きり。だから、その1回の中で、どう、いいパフォーマンスをしていくかっていう筋肉みたいなものを鍛えないといけない。そこが一番違うのかなって思いますし、今の私の課題にもなっていますね。

――日本で活動していくと、いわゆる番宣的なものとしてバラエティ番組などにも出演する機会が増えますよね。それは女優とも歌手とも違う部分だと思うんですけど、そういうことも楽しみながらやっていますか?
シャーロット もちろんです。正直、生放送に関しては、怖い部分があるんです。日本語はある程度理解できるのですが、やっぱりしゃべるとなると、まだ難しいです。私は本来シャイなので、そういう自分が出てしまうこともありますから。でも、今まで出演させていただいた『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)や『PON!』(日本テレビ系)に関しては、どちらも楽しかったです。

日本移住は考えていない、いいバランスで日本とアメリカを行き来している

――『マッサン』のエリーとして日本中に認知され、今は日本で本格的に活動も開始しましたよね。そうすると、この際、日本に移住しちゃおうかなって考えたりはしませんか?(笑)
シャーロット いえいえ、それは母親が悲しむので、そこまでは考えていないです(笑)。それに『マッサン』のときもそうでしたが、今もお休みがあったら家族に会いに、ときどきアメリカに帰っているんです。もちろんホームシックになるときもありますが、『マッサン』を始めた頃ほどではありません。あのときは撮影に1年くらいかかると聞いていたので、もうこのままアメリカへ帰れないんじゃないか? っていう気持ちになったりもしました(笑)。でも、今はときどき帰れていますし、今度は10月に行う舞台『シカゴ』の稽古や本番でニューヨークに行くことも決まっているので、とてもいいバランスで日本とアメリカを行き来しています。

――シャーロットさんは常々日本が大好きだと言ってくださっていますよね。でも、日本で長く暮らすようになって、逆に、ここはちょっと自分にはフィットしないなと思うような点は出てきていませんか?
シャーロット ひとつだけ理解できないところがあります。なぜ、みなさん、こんなに仕事をするのか? みんな、いつ寝てるんですか? 寝てないんじゃないですか? って思います(笑)。

――やっぱり日本人は働きすぎですか?(笑)
シャーロット 働きすぎです! だから、睡眠不足になって、電車の中で、みなさん居眠りしちゃうんですよ(笑)。本当は、もっとオンオフを切り替えたほうがいいと思うんですけど、日本の方は、それができないんでしょうね。

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