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シャーロット・ケイト・フォックス、歌手デビューも果たした現在の心境を語る

アルバムが出せて、未だに信じられない

――そういう国民性なんだと思います(笑)。そして、先ほども言ったように、シャーロットさんは8月19日に1stアルバム『Wabi Sabi』をリリース。これは6曲の自作曲を含めたオリジナルソングに日本の民謡や歌謡曲のカバーなどを加えた全12曲という構成になっています。どうして、こういう作品にしようと思ったんですか?
シャーロット いろいろな種類の曲が混ざっているアルバムにしたかったんです。どうしてかというと、自分がそういうタイプの人間だから。いろんな時代、いろんな国、いろんなジャンルの音楽が好きなんです。いろんなタイプの曲が収録されてはいるのですが、演奏は、全部同じバンドがしている。だから、違う音楽だなっていう違和感はないものになったと思っていますね。それに、私は基本的に歌いやすくて聴きやすいフォークソングが好き。それもあって、日本だったら沖縄や宮古島の民謡の「十九の春」や「かぬしゃがまよ〜春の島〜」などに強く惹かれたので、それを今回は収録しました。

――自作曲に関しては、身近なことが題材になっているものが多い印象があります。それは、そのほうが表現しやすかったからですか?
シャーロット そうですね。全て正確に自分のことを書いたっていうわけではないんですが、気持ち的には自分の中のリアルなものから生まれた曲になっています。そういう意味では表現しやすかったですね。曲作りは20歳くらいの頃から、やってはいたんですよ。本格的にではなく、自分のために作っていた感じでしたけど。でも、そうやって続けていたことが、今回こうやってアルバムになった。それはとても誇りに思いますし、未だに信じられない気持ちもありますね。私、本当にアルバムを作ったの? って(笑)。

女優、シンガーとして芸術を追求していきたい

――はい、ちゃんとできてます(笑)。それに聴いていて、すごく楽しかったです。例えば「Because Bon Bagay」っていう曲なんかは、すごくノリが良くてユニークな曲なので、これから始まるツアーでは、絶対盛り上がると思いますよ。
シャーロット よかった! この曲は曲作りの最後のほうにできたんですよ。もう頭が働かなくなっていて、何を作ったらいいの?って困りながら短期間で作ったので、きっと、この曲は誰も好きになってくれないだろうなと思いながらプロデューサーに送ったんです。そしたら、プロデューサーもバンドも“この曲は絶対にやろう!”って(笑)。だから、本当!? じゃあ、やりましょう! ってなったんです(笑)。

――ライブでは、お客さんもみんなクラップすると思いますよ。そのツアーが、8月18日からスタートですが、今、率直にどんな気持ちですか?
シャーロット とにかく、とてもとても楽しみにしています。今、バンドとリハーサルをしているんですけど、メンバーのみなさんが本当に素晴らしいんですね。上手なのはもちろん、とても楽しんで演奏してくださっている。だから、最高のエネルギーの中でライブができるだろうなって思っています。

――では、最後にファンの方たちにメッセージをお願いします。
シャーロット 日本のみなさん、いつも応援ありがとうございます。今回のアルバムは、私の全てを賭けて作り上げました。心を込めて作ったので、とても私らしい作品になっていると思います。ものすごく楽しんで作れた1枚なので、みなさんにも喜んでいただけたら嬉しいです。今後も女優、そしてシンガーとして芸術を追求していきたいというのが今の私の思い!ですから、これからもどうぞよろしくお願いします。

(文:高橋栄理子/撮り下ろし写真:草刈雅之)

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