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会いに行ける俳優・新井浩文の意外な一面

ここ最近でとくに、いや実はかなり前から日本映画界をざわつかせている俳優・新井浩文。2001年公開の映画『GO』で映画デビューを飾ってから数多くの作品に出演しているのだが、強面で目が鋭いせいか、犯罪者や不良役を演じていることが多かった。しかし、そんな見た目とは異なる意外な一面が、多くのファンを惹き寄せている。

ありのままの人間・新井浩文をさらけ出す

 ここ最近の新井は、山下智久と共演した『近キョリ恋愛』の真面目な教師、『百円の恋』では愛想の無いダメ男のボクサー、そして『寄生獣 完結編』では異常者(こちらはお約束の役)、渋メン揃いのキャストが話題となったNHKドラマ『64』では県警警務部秘書課の係長を演じるなど、着実にキャリアを積んできた実力派俳優ならではのカメレオンぶりを発揮している。

 ただ、実力派俳優なら星の数ほどいるが、彼にはまた別の魅力がある。NHKのトーク番組『スタジオパークからこんにちは』では、上京して間もない新井に「俳優は無理だからやめとけ」と言った荒戸源次郎監督をビール瓶で殴ろうとした話を披露。トークイベントでは一般学生からの「彼女はいますか?」という質問に対して「ちょっと前に別れました」と正直に答えるなど“ありのままの人間・新井浩文”を隠すことなく見せてくれる。こんなに己をさらけ出してくれる俳優はほかに見ない。

 誰からも好かれるような爽やかイケメン俳優ではないが、昨今では人気女優とも噂になるなど実はモテ男の新井。そもそもいつから人気が出始めたのか? 2010年に放送されたドラマ『モテキ』(テレビ東京系)では、クズ男っぷりを発揮し独特なフェロモンを漂わせてジワジワと女性のハートを掴んでいくものの、しばらくは一風変わった役や犯罪者の役が多かった。そこから、一般層まで認知されるようになったのは、2012年に放送されたNHKドラマ『開拓者たち』からだ。満島ひかり演じるハツの夫で口数が少なくぶっきらぼうな開拓移民の男性を好演していた。思わず心をグっと掴まれてしまうような悲しげな佇まいと、胸を打つ演技に引き込まれた人も多いと思う。

身近な距離感と一本筋の通った存在感

 また、自身がレギュラーでナビゲーションを務めるBSフジ『美しき酒呑みたち』では、仲の良い俳優や監督をゲストに迎え、地方に行っておいしい食事とお酒を堪能する。そのゆるい内容から映し出される素朴な姿がまた人気になっている。余談だが、お酒を飲むときに映る新井の指がとてもセクシーで美しいことがネットで話題に。それを楽しみに観ている女性も多いようだ。そんなふうに徐々に新しい顔を見せつつ、一本筋の通った存在感がいつの間にか映画界のみならずエンタテインメントシーンに浸透し、メディアでひっぱりだこになっているのだ。

 その一方、新井にはSNSを活用してファンとの繋がりをとても大事にしている一面がある。彼のツイッターを見ていると、地方に住んでいるファンが「地元にも舞台挨拶に来て欲しい」と新井に訴えると、映画宣伝会社に伝わるようツイートしたり、登壇する舞台挨拶では残席を調べて「あと何席残ってるから」とファンに来場を呼びかける。

 そんなサービス精神はSNSだけに留まらず、昨年は女子大でのトークイベント終了後に来場者全員と握手をしてファンを喜ばせたり、『美しき酒呑みたち』のDVD全4巻を購入した人のなかから、抽選で10名が新井本人から焼肉をおごってもらえる権利をプレゼントするなど、彼ならではのユニークな特典も話題になっていた。

 このように、強面の気分屋な男が気の向くままに行動しながら、すぐに会えるような身近な距離感で自然体の姿を見せているところに奇妙な引力が生まれている。やんちゃだった近所のお兄さんが、大人になってどんどんイイ男に変身していっているような感覚。しかし、その彼は近所のお兄ちゃんではなく、実力派といわれる売れっ子俳優なのだ。女性たちはそんな感覚をどこか心地よく楽しんでいるのかもしれない。新井は、厳しい競争にさらされる芸能界で、器用だからここまで来られたわけじゃない。むしろ正直さが裏目に出て失敗したことも多いだろう。だからこそこれからもどんどん新しいことに挑戦し、ファンをワクワクさせて欲しい。
(文:奥村百恵)

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