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アラフォーだけじゃない “イケメン枠”にとらわれない20代若手俳優たちの活躍

◆出演作が続くことで 絶え間ないメディア露出

 例えば今年『不気味なものの肌に触れる』や『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』『寄生獣』『さよなら歌舞伎町』など、主演映画が続々と公開された染谷将太。子役からそのキャリアをスタートさせているが、ここ数年は役や作品規模の大小に関わらず、多くの出演作が続いていた。常にメディアでの露出があった今年の出演本数をみると、彼にとっての新たなステージに踏み出す躍進を遂げた年といえるかもしれない。染谷は、少年から大人に変わていく姿を描いた映画『14歳』で、役者としてのおもしろさに目覚めたという。その後、『ヒミズ』で2011年にベネチア国際映画祭で二階堂ふみとともに日本人初の最優秀新人俳優賞を受賞。数多くの出演作を見ていると、隅っこから世の中を静観しているような役が多いが、それは長いまつげの憂いだ眼差しに関係があるのかもしれない。

 ドラマ『MOZU』(TBS系/WOWOW)で猟奇的なキャラクターを怪演し、独特な存在感が観るものを惹きつけた池松壮亮も、今年『紙の月』や『バンクーバーの朝日』『ぼくたちの家族』『春を背負って』などの大作のほか、『愛の渦』『海を感じる時』といったシリアスな個性派作品にも出演。やはりドラマへの出演が大きいが、映画ファンだけでなく一気に一般層に名前が知られる存在になった。池松も子役から活躍してきた俳優だ。2001年、10歳のときにミュージカル『ライオン・キング』のヤングシンバ役でデビュー。その後は、ハリウッド映画『ラストサムライ』やNHK大河ドラマ『風林火山』などに出演。子役としてキャリアを積むが、近年は、『横道世之介』や『上京ものがたり』、『愛の渦』など、そのときどきに演じられる等身大の役と出会ったことで、自然と大人の俳優へと変化できている。ちょっとダメな人間を自然に演じられるということも、子役からの脱皮には有利だったのだろうか。今では自身の立ち位置をしっかりと確立しつつある。

 『海月姫』が12月27日から公開される菅田将暉も池松と同じく、ダメな役で一皮むけた俳優だろう。ジュノンスーパーボーイのファイナリストで仮面ライダーシリーズにも主演という、イケメン俳優のエリートコースを通ってきた菅田だが、2013年に出演した『共食い』で、女性に暴力をふるう父と同じ血が自分にも流れているのではないかと恐れる高校生・遠馬を演じたことで、“イケメン”の殻をうまく破った。その後も『そこのみにて光輝く』のようなシリアスな作品と、『海月姫』のようなポップな作品を縦横無尽に駆け巡っている。演技への評価も高く、この先の進む道が楽しみな俳優。

◆日常からはみ出た役に挑み 役者の階段を上る

 その菅田将暉と『男子高校生の日常』や『35歳の高校生』(日本テレビ系)で共演した野村周平もオーディション出身で、個性的な仕事も増えている俳優のひとりだ。NHK朝ドラ『梅ちゃん先生』で佐藤光男役を演じ、その後ヒロインの堀北真希とともにドコモのCMに出演したことで、朝ドラコンビ再びと話題になった。今年はドラマ『僕のいた時間』『若者たち2014』(フジテレビ系)で、ともに実は純粋なのに不器用で屈折した青春時代を送る役を好演し、役者としての力を見せつけた。また、映画『日々ロック』では主演も果たしている。ネクストブレイクの先頭に立つ、まさにこれからの俳優だろう。

 『Nのために』(TBS系)のほか、映画出演も続いている窪田正孝もオーディションを経て芸能界入りした。その後、『チェケラッチョ!! in TOKYO』(フジテレビ系)で主演デビューを果たし、『ケータイ捜査官7』(テレビ東京系)では三池崇史にその才能を見込まれ、『十三人の刺客』でも仕事をしている。その後もNHK大河ドラマ『平清盛』で松山ケンイチ演じる清盛の嫡男・重盛を凛々しく演じるなど注目を集める。単発のドラマでは犯人などアクの強い役を演じることもあるが、朝ドラ『花子とアン』の朝市のような善良な男の子にもなれる。どちらの役を演じても、見る人にインパクトを与え、印象に残ることができるのが彼の特徴だろう。

 この5人に共通するのは、普通の男の子を演じることもできれば、鬱屈した暗さやダメさも表現できるところだろうか。学生役から大人の役へと変化をとげる年齢にある彼らだが、日常からはみ出た役に挑むことで、大人の役者への階段を着実にかけ上ることができているのかもしれない。ほかにも目を引く俳優はドラマ、映画シーンに数多くいるが、そのなかでもとくに一歩を踏み出して目立った活躍をみせた彼ら。次なるスターを目指して今まさに躍進中。そんな成長まっただなかの若手俳優シーンも今年は熱かったのだ。

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