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chay、“ハート”をたっぷり詰め込んだ1stアルバム『今はどの顔にも偽りはない。すべて等身大』

 『テラスハウス』出演をきっかけにブレイクし、『CanCam』(小学館)専属モデルを務めるなど、音楽だけでなくファッションアイコンとしても人気を集める女性シンガー・ソングライターのchayが、4月15日に1stアルバム『ハートクチュール』を発売した。どんな環境でも“等身大”と話す彼女に、ニューアルバムの話からファッションについて、様々な顔を持つ故の葛藤まで、たっぷりと話を聞いた。

ハートを詰め込んで“仕立てた”アルバム

――ファーストアルバムは、まず『ハートクチュール』というタイトルが可愛くて惹かれますね。
chayフランス語の“オートクチュール”(高級仕立て服)をもじってつけたんです。デビューして約2年半になるんですが、その間、ハートにまつわることが多かったなと思って。私がずっと使っているギターのサウンドホールがハート型だったり、最新シングル「あなたに恋をしてみました」のジャケットにハートが使われていたり。プラス、今回のアルバム曲ではドキドキのハート、せつないハートなどいろんなハートを表現しているので、“ハートを詰め込んで仕立てたアルバム”という意味を込めてつけました。

――レトロなサウンドが多いのは、ご自身の希望ですか?
chayそうなんです! 「ハートクチュール」はフレンチポップ、「恋はスペシャル」はモータウン、「Singin’ In The Rain」は歌謡曲風のロッカバラード…と、年代を問わずに楽しめるレトロなサウンドを取り入れました。というのも、「あなたに恋をしてみました」で1960年代を意識した曲に挑戦してみて、すごくしっくりきたんです。こういう世界観こそ自分らしい気がして、やっとやりたいことに出合えたと思ったんですよね。そこから1960年代、70年代の音楽にのめり込んで、中でもシルヴィ・バルタンさんの曲がかわいいなって。今回のアルバムジャケットの世界観も、シルヴィ・バルタンさんに影響を受けてます。

――制作段階で印象に残ったことはありますか?
chay「ハートクチュール」は、「あなたに恋をしてみました」と同じく多保孝一(元Superfly)さんとの共作なんですけど、本当にガッツリ、ふたりでギターを持って部屋に引きこもって作ったんです。こんなに誰かと話し合いながら作ったのは初めてだったので、思い入れがありますね。あと「Singin’ In The Rain」は、ずっとやりたかった曲調だし、自分の声にも合っている気がして、歌うのが楽しかったです。失恋をテーマにした歌詞も、今までにない感じになったと思います。自分が浮気されたときのことを書いた歌詞なんですけど(笑)。

――赤裸々ですね(笑)。ほかにも等身大の思いが詰まった曲が?
chay「nineteen」は、20歳か21歳くらいのときに、19歳のときの自分を思い出して作った曲なんですよ。私は大学に入ってから本格的に音楽をやり始めて、「音楽塾ヴォイス」に通ってたんです。それがすごくスパルタで、ギターの課題とかがありえないくらい難しくて。絶対ムリって思ったけど、毎日6〜7時間も練習すると弾けるようになってきて、不可能が可能になるんだってことを体験したんです。それまでの私は特に苦労もなく生きてきたものの、どこか満たされないものがあったんですけど、そこで今まで感じたことのない幸せを味わったんですよね。あのときの気持ちがその後の自分の原動力になったので、そんな19歳の自分に“ありがとう”を言いたくて、この曲を書きました。

女の子であることを楽しみたい

――これまでのシングル曲も全曲収録されていますが、ご自身の変化や成長を感じますか?
chay初期の曲はやっぱり、声も歌い方も全然違いますね(笑)。でも、私が一番大きく変わったのはごく最近で、「あなたに恋をしてみました」を歌ってからなんです。多保さんにご指導を受けながら、1000本ノックくらいの勢いでレコーディングしたので(笑)。ずっとコンプレックスだった滑舌を直すアドバイスをいただけましたし、サウンドにこだわる姿勢にもすごく影響を受けました。このアルバムでは、5曲目がデビュー曲の「はじめての気持ち」、6曲目が一番最近収録した「Singin’ In The Rain」なので、続けて聴くと別人みたいでビックリします(笑)。

――初のアルバムに続き、初の全国ツアーも決まりましたね。
chay本当にうれしいです! 私が目指す「耳はもちろん、目でも楽しめるアーティスト」を一番実現できるのがライブ。今回のアルバムにはレトロな曲がたくさんあって、曲を作っている時点で衣装のイメージがいろいろ浮かんでいたので、それを形にできるのが楽しみです。年代を問わず楽しめる曲が多いので、いつもは女の子がたくさん来てくれますけど、今回はいろんな年代の方が来てくれたら嬉しいですね。

――スカートにヒール姿でギターを弾くのがすっかりトレードマークになりましたね。
chay正直すごく疲れるんですけど(笑)、それが私のスタイルなので! デビュー前にオーディションを受けて落ちまくっていたときは、ギターを持って歌うスタイルとファッションが合わないって言われてたんです。それでもう少しラフなほうがいいのかなって思ってたとき、ちょうどテイラー・スウィフトが、キラキラのギターにワンピース、ヒールで歌っているのを見て。「あ、私も自分らしくやればいいんだ」って思えました。

――『CanCam』の専属モデルとしても、独特のファッションセンスが大人気ですよね。身につけたものが“まいまい売れ”すると評判ですが、普段のファッションは?
chayやっぱりワンピースやヒールが多いです。女の子であることを楽しみたいので、パールとかビジュー、リボンやお花の刺繍がついた、1枚で華やかになれるアイテムが好きですね。身長が高くないので、スタイルがよく見えることも意識していて。ハイウエストのスカートや、上がフィットして下がフワッとするフィット&フレアのワンピースをよく着ます。

今はカッコ悪い部分もさらけ出そうと思っています

  • 『ハートクチュール』(初回限定盤)

    『ハートクチュール』(初回限定盤)

――流行は気にしますか?
chayそこまで気にしないです。食べ物もファッションも好きな人も、一度好きになるとブレないタイプなので(笑)。それに、できるだけ誰かのマネをしたくないという気持ちもあるんです。影響を受けることはあるけど、同じことはしない。モデルとしてもアーティストとしても“替えがきかない人”になりたいので、ファッション面でも発信する側でいたいです。

――アーティストの“chay”、『テラスハウス』の“まいまい”、モデルの“まい”と多彩な顔を持ちますが、ご自身の中でギャップはあるんでしょうか?
chay今はどの顔にも偽りはないです。全部が等身大の私なので、ライブでも好きなように呼んでください(笑)。『テラスハウス』に出始めたころは、chayの美学から逸脱するようなカッコ悪いこと、ダサいことは見せちゃいけないと思ってたんです。でも、それじゃ何も伝わらないよってみんなに言われて、もっと素の自分を出していこうって。それまでは歌詞も素敵なことを書こうとしてたけど、今はカッコ悪い部分も全部さらけ出そうと思ってます。

――順調にブレイクしていますが、その実感はありますか?
chayあんまりそういうことがピンとこなくて…(笑)。確かに、最初はライブのお客さんがお母さんひとりだったことを思えば、全国ツアーが実現したりするのはすごくうれしいことなんです。でも私、もっともっと大きな目標を持っておきたくて。目標をひとつひとつ紙に書いて、期限を決めて、そこに向かって自分を追い込んでいこうと思ってるんです。

――ちなみに今、期限を決めてる目標は何ですか?
chayそれは秘密です(笑)。でも、せっかくなので人に笑われちゃうくらい高い目標を持っていたいです!

(文/加藤恵)

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