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ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012『豪華アーティストの競演!“アツイ”パフォーマンスに沸いた3日間をレポート!』

 8月3日、4日、5日の3日間に渡り、茨城県・国営ひたち海浜公園にて今年も国内最大級の夏フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012』が開催!およそ150組の豪華アーティストが“アツい”ステージを披露した真夏の3Daysをレポートする。

8月4日 <2日目>

 

2日目もアグレッシブなパフォーマンスが満載

 2日目は勢いのあるTHE BAWDIESをはじめ、新体制で臨んだチャットモンチーやくるりがGRASS STAGEに登場。LAKE STAGEではフジファブリックが新旧楽曲を織り交ぜ、感動的なステージを見せてくれた。GRASSのトリを務めたthe HIATUSはメッセージ性の強い楽曲と安定感のある演奏で多くの人を魅了した。

 SEASIDE STAGE(2009年)、PARK STAGE(2010年)、LAKE STAGE(2011年)、そして今年はついにGRASS STAGEへ。総合プロデューサーの渋谷陽一が開演前に「『ROCK IN JAPAN』のメインストリートをばく進しているバンド」と紹介したのが2日目のトップバッターとなるTHE BAWDIESだ。お揃いのスーツ姿で、この日も熱くストレートなロックンロールで踊らせてくれる。「A NEW DAY IS COMIN’」、「IT’S TOO LATE」、「SHOW ME UP」、「HOT DOG」のほか、新曲も含めて11の楽曲から、バンドの勢いをしっかりと感じ取った。

 続いて登場したのはチャットモンチー。橋本絵莉子と福岡晃子の2人体制になって初めての夏、どの曲から始まるのか期待して待っていると、橋本がドラム、福岡がベースで、立て続けに2曲の新曲を披露した。3曲目の「ハテナ」では橋本がギターで福岡がドラム。そんなふうに曲ごとに演奏する楽器をかえて、2人とは思えないほどの音の幅と厚みを生み出した。中盤では、奥田民生の「さすらい」をカバーして、ファンを驚かせる場面も。後半は「東京ハチミツオーケストラ」、「満月に吠えろ」でテンションを上げていく。まさにチャットモンチーの現在、そして今後の大いなる可能性を見せてくれたステージだった。

 「everybody feels the same」でスタートしたのは、くるりのステージ。フェス直前にリリースされたばかりの新曲だが、今のくるりのテーマソングというか、すでに軸となりつつある1曲のように感じた。その後、「ワンダーフォーゲル」、「トレイン・ロック・フェスティバル」などでくるりのロックな部分を前面に押し出したステージを展開。「glory days」に「ばらの花」や「ロックンロール」の歌詞を織り交ぜて歌ったりしたが、それも彼ららしい遊び心だ。最後は「東京」で締めて、くるり独特の世界観を楽しませてくれた。

観客と一緒になって作り上げるステージ

 初期の名曲「優しい川」で始まったエレファントカシマシのステージは、続く「悲しみの果て」で“素晴らしい日々を送っていこうぜ”と勇気を与え、「俺たちの明日」で“さあ がんばろうぜ!”と背中を押してくれる。宮本浩次が作り続けてきた楽曲、歌詞のメッセージはいつの時代にも当てはまり、決して古くなることはない。「今宵の月のように」では優しく、「ファイティングマン」では力強くオーディエンスの気持ちを高ぶらせる。全10曲、演奏されたすべての曲からロックバンドとしての一途な想いが伝わってきた。

 次に姿を見せたのは、登場するだけで会場の空気を明るくしてくれる木村カエラだ。最新シングル「マミレル」で始まったステージは、彼女の躍動感あふれる動きと元気な歌声で多くの人たちを魅了していく。この日のセットリストは、「TREE CLIMBERS」、「喜怒哀楽 plus 愛」、「BANZAI」といったヒット曲を中心に、奥田民生の「マシマロ」のカバーなどを織り交ぜ、その他、タイトルも決まっていない新曲も披露。爽やかなサウンドと心地いい歌声は、夏の野外にピッタリ。ラストは「Butterfly」。会場中が大合唱する様子はとても感動的だった。

 オーディエンスの拍手と手拍子に迎えられて登場したのは、Perfumeの3人。ピンクの衣装がステージに映える。オープニングナンバー「GLITTER」のタイトル通り、3人のパフォーマンスはキラキラと輝いていた。続けて新曲「Spending all my time」、大ヒット曲「ポリリズム」を披露し、オーディエンスの興奮度も最高潮に!「スパイス」、「チョコレイト・ディスコ」でPerfumeワールドを広げていき、「みんなで心をひとつにしたいと思います」と最後の曲「MY COLOR」では3人が振り付け指導をして、会場をひとつにしてくれた。

 2日目のLAKE STAGEのトリを任され、気合の入った演奏と歌を聴かせてくれたフジファブリック。「徒然モノクローム」、「流線形」、「STAR」など、新体制となってからの楽曲を軸に組まれたセットリストが彼らのポジティブな気持ちを表していた。アンコールで「ECHO」を演奏後、「もうバンドができないんじゃないかと思ったところから、またこうしてスタートを切れて、たくさんの人が見にきてくれて、ホントに幸せなバンドだと思います」と山内総一郎が今の心境を語った。そしてメンバー紹介で、「忘れないでいてほしいメンバーがいます。志村正彦!」と言い、志村が作った「銀河」を最後に演奏。感動した観客たちの拍手と歓声は、演奏後も鳴り響いていた。

 細美武士、ウエノコウジ、masasucks、伊澤一葉、柏倉隆史。5つの個性がぶつかり合い、大きなエネルギーを生み出していく。GRASS STAGE2日目のトリを務めるのはthe HIATUSだ。「Deerhounds」、「Flyleaf」、「Shimmer」、「On Your Way Home」など、3枚目のアルバム『A World Of Pandemonium』の楽曲を中心に、繊細かつ大胆な演奏を聴かせてくれた。「人生っていうのは、自分らしくいられるかどうかに1から100まで掛かってる。最後の最後まで自分らしく生きてください」という細美の言葉も、演奏同様、オーディエンスの心に強く響いた。
(文:田中隆信)

『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012』はWOWOWで観よう!


WOWOWでは初の3Days生放送に続き、9月11日(火)、12日(水)、13日(木)の3日間に渡って『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012』の模様を合計12時間の大ボリュームでオンエア!観に行った人もそうでない人も、国内最大級の夏フェスの興奮と臨場感を味わい尽くせ!


【放送日】
◆[DAY-1]9月11日(火)午後7時〜
◆[DAY-2]9月12日(水)午後7時〜
◆[DAY-3]9月13日(木)午後7時〜


<リピート放送>
◆[DAY-1]9月19日(水)午後2時〜
◆[DAY-2]9月20日(木)午後2時〜
◆[DAY-3]9月21日(金)午後12時〜



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