タレントで歌手の小柳ルミ子が、日本クラウン移籍後初で、前作「TEN ZILLION 〜100億の幸せに包まれて〜」以来9年ぶりとなるシングル「やさしくして」を発売。同日、東京・HIT STUDIO TOKYOで記念イベントを行った。9年ぶりに歌手活動を再開した小柳は「約9年ぶりに新曲を発売することが出来て、言葉に出来ないくらい感謝しています」と感極まりながら挨拶した。

この記事の写真はこちら（全3枚）

　イベントでは、新曲をはじめ、代名詞である「瀬戸の花嫁」など4曲を披露。小柳は活動再開について「この9年間、いろいろなことがあって、心が折れたときもあったけど、歌い手として新曲をリリース出来なかったことは、スタートラインにも立てない状態だったので非常に辛かったです。でも、この9年間があったからこそ、新鮮な気持ちで改めてデビューできるんだな！ と今は思っています」と想いを語った。

またこの日、デビューするきっかけとなった恩師で作曲家の平尾昌晃氏が登場。「ルミ子とは昭和45年、私が出演していた銀座の“メイツ”というミュージックサロンで初めて会いました。彼女の笑顔と八重歯にひと目ぼれした私は、当時の渡辺プロダクションの社長に、デビュー曲を僕に書かせて下さいとお願いし、「私の城下町」が誕生しました」とデビュー秘話を語った。また小柳の活動について「新曲を発売できたことも歌手として再出発できたことも、ルミ子の熱い想いがみんなを動かしたんだと思う。デビューから18年連続でNHK紅白に出場し、その後23年間出場していないので、ぜひ頑張って出場して欲しい」とエールを贈った。

　最後に小柳は、「平尾先生が元気な間にたくさんの曲を作って欲しいですね。人生いろいろありましたが、これからは歌のタイトルと同じく、“やさしくして”下さいね」と洒落を交えるも、「新曲をヒットさせて、私を支えてくれたファン、スタッフ全ての人たちとうれし涙を流したい。皆さんが「良かったね！」と言ってくれている姿を見ることができ、歌手冥利に尽きます。歌で恩返しをすることが、私の目標です」と意欲を見せた。



　小柳ルミ子