ORICON NEWS

『ニコ動』出身“両声類”歌手・ピコがメジャーデビュー即、欧州ツアーへ

 動画共有サイト『ニコニコ動画』などに自らの歌声を投稿し、関連動画総再生数2500万回を超す男性歌手・ピコが13日、シングル「Story」でメジャーデビューする。4オクターブの声域を持ち、女性の高音も歌いこなす“両声類”歌手としてネット上で注目を集めるピコは、CD発売4日後には渡欧し、いきなり欧州ツアーを敢行。異例のルートで勝負を挑む彼に関係者は「まちがいなく音楽シーンに一石を投じる歌手になる」と期待を寄せる。

4オクターブの声域を持つ“両声類”歌手・ピコ 

4オクターブの声域を持つ“両声類”歌手・ピコ 

写真ページを見る

 2008年頃より複数の動画共有サイトに自らの歌声を投稿しはじめたピコは、これまで『ニコニコ動画』に33曲をアップして人気を集め、昨年7月にインディーズでCDデビュー。今年3月に東京・SHIBUYA-AXで行った初のワンマンライブでは1700人を動員し、キューンレコードからメジャーデビューすることを発表した。

 同社の担当者は、唯一無二のピコの声について「歌が上手な人はたくさんいても、彼の魅力的な声は天性のもので、ピコにしか出せない」と分析。その一方で本人は「ネットでの活動がなかったら、今の自分はないと思っている」といたって謙虚に受け取め、今後もネットでの活動を継続する意向を明かした。

 メジャーデビュー後の初ライブは、日本のアニメ文化が浸透している欧州4か国(フランス、ベルギー、ドイツ、イタリア)。23日のパリ公演を皮切りに、1か月にわたり全7公演合計4万人を動員する『ジャパンアニメライブ』の招待アーティストとして参戦する。バンドのリーダーとしてaccess浅倉大介が参加するなど、バックアップの布陣も万全だ。

 これまで海外渡航経験がないまま、海外ファン獲得を目指すピコは「嬉しかったり不安だったりで、オドオドしています」と緊張しながらも、ダイレクトにファンに歌声を届ける機会に恵まれたことに感謝。「精一杯歌いたいと思います」と気を引き締めるとともに、「今後、僕のようなケースが出てきてくれると嬉しいです」と話し、“歌い手”の先駆者として新たな道を切り拓く。

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索