■少女時代のイベントは女性ファンが9割!
先日、MBC、SBSという韓国のテレビ局から立て続けに取材を受けた。内容はどちらとも「K-POPガールズグループがなぜ日本で大人気なのか?」。今春、4Minuteが鮮烈デビューを果たし、KARAのデビュー曲「ミスター」が、海外の女性グループのデビュー曲としては約30年ぶりにTOP5に入り、少女時代のDVDもDVD総合ランキングの4位に入り、韓国女性グループとしては初の快挙達成と、ここのところK-POPガールズグループの勢いがすごいのは確かだ。さらに少女時代は、先日有明コロシアムでショーケースライブを行い、3回まわしで約2万2000人を動員し、その人気の高さを見せつけてくれた。韓国のメディアも気になるところだろう。
この人気の秘密は一体何なんだろう?「ORICON STYLE」でも6月にK-POPガールズグループ特集を組み、NHKの石原真プロデューサー等にシーンの今後の展望なども聞いた。石原さんは、K-POPシーン、アイドルシーン、アニメシーン、声優シーン、そしてヴィジュアルシーンの大家で、業界では一目置かれた存在だ。当然番組作り(『MUSIC JAPAN』他)にもそれが良く現れていて、あるシーンに特化した特番を作り、ファンを、視聴者を喜ばせている。そんな石原さんは以前からK-POPガールズグループの日本での大ブレイクを予言していて、それは、会社から程近い、先日惜しまれながら閉店してしまったHMV渋谷店に足繁く通い、K-POPに力を入れている同店で、実際にユーザーが次から次へと商品を買っていくところを見て、その人気を確信したという。あらゆる情報をチェックし、CD店でユーザーの動向と、K-POPコーナーを徐々に広げていくショップの動きを直接目で見て、その勢いを肌で感じたそうだ。
そんな石原さんに比べて、このシーンに関して我ながら勉強不足を痛感。だからここでこんなことを書いても全く説得力がないかなとは思うが、でも実際に少女時代、KARAのイベントを観て、その人気のすごさを目の当たりにし、「なんなんだ、この人気は!?」といい意味でショックを受けた自分がいる。駆けつけたファンの8〜9割が若い女性ファンという、最初からある意味“売れる”ための要素を備えているところがすごい。売れるためにはやはり女性ファンから支持されないといけない。少女時代とKARAは、全く被っていなくて、それぞれを支持してる女性ファンがついているわけだが、でも、肝は、カッコイイ、かわいい、洗練されたダンス、キャッチーな曲だ。そしてそのファッションやメイクのセンス、彼女たちの“スタイル”が、同性を虜にしている秘密のひとつなのでは?
日本は韓国のドラマ、音楽を、素直に受け入れることができる土壌がきちんとできている。なかでもK-POPのマーケットをここまで大きくし、成熟させた功労者はなんといっても東方神起だろう。彼らの他にも多くの男性グループが支持されているが、やはり東方神起は別格だ。そんな彼らだが、現在は東方神起としては残念ながら活動休止状態で、個々の活動が目立っている。個々ももちろんそれぞれの人気たるや凄まじいものがあるが、やはり東方神起というグループ、5人が好きというファンが多いのだと思う。そんなファンの心には今ポッカリ穴があき、喪失感に苛まれているのではないだろうか。そんなファンのなかでも、とくに10〜20代の女性が、ガールズグループに注目をしているのではないかと。こう勝手に思っているわけで……。じゃないと、シングルやDVDがいきなり3万枚近くのセールスにはならないし、イベントに2万人もの人が集まらないと思う。あくまで個人的見解だが……。
これからどんどんK-POPガールズグループが日本でデビューすると思うが、石原さんも言っている通り、日本語をどこまで話すことができるか、日本語のいい曲に恵まれるか、だと思う。そしてヘビィなサウンドと卓越したダンステクが売りのグループは、そのまま勝負するのか?等、色々なアプローチ方法が考えられるが、全てにおいてレベルが高い韓国のガールズグループの襲来に、日本の音楽シーン、日本のアーティスト達はどう立ち向かうのだろうか?
……別にいいのか、立ち向かわなくても!?いや、でも確かにCDマーケットは賑やかになるけど、ファンを取られてしまうアーティストだって出てくるかもしれない。さらにこれからはガールズグループばかりではなく、人気と実力を兼ね備えたK-POPイケメングループが続々と日本デビューを狙っていて、日本の音楽マーケットは、K-POPがますます幅を利かせそうだ。
J-POP勢も、うかうかしていられないってことだ。
【関連リンク】
■K-POPガールズグループ特集
『日本の音楽シーンに旋風!人気の理由に迫る』(2010/06/23)
■K-POP男性グループ特集
『勢いが止まらない!次に“くる”グループは!?』(2010/07/07)
■少女時代ライブレポート
『異例の2万2000人!日本初ライブを美脚ダンスで魅了!!』(2010/08/27)
■KARAインタビュー
『楽しく自由に遊んで一生懸命!期待の新鋭が日本デビュー』(2010/08/11)
■4Minuteインタビュー
『世界を魅了する韓国女性グループが日本上陸!!』(2010/05/19)
⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ
先日、MBC、SBSという韓国のテレビ局から立て続けに取材を受けた。内容はどちらとも「K-POPガールズグループがなぜ日本で大人気なのか?」。今春、4Minuteが鮮烈デビューを果たし、KARAのデビュー曲「ミスター」が、海外の女性グループのデビュー曲としては約30年ぶりにTOP5に入り、少女時代のDVDもDVD総合ランキングの4位に入り、韓国女性グループとしては初の快挙達成と、ここのところK-POPガールズグループの勢いがすごいのは確かだ。さらに少女時代は、先日有明コロシアムでショーケースライブを行い、3回まわしで約2万2000人を動員し、その人気の高さを見せつけてくれた。韓国のメディアも気になるところだろう。
この人気の秘密は一体何なんだろう?「ORICON STYLE」でも6月にK-POPガールズグループ特集を組み、NHKの石原真プロデューサー等にシーンの今後の展望なども聞いた。石原さんは、K-POPシーン、アイドルシーン、アニメシーン、声優シーン、そしてヴィジュアルシーンの大家で、業界では一目置かれた存在だ。当然番組作り(『MUSIC JAPAN』他)にもそれが良く現れていて、あるシーンに特化した特番を作り、ファンを、視聴者を喜ばせている。そんな石原さんは以前からK-POPガールズグループの日本での大ブレイクを予言していて、それは、会社から程近い、先日惜しまれながら閉店してしまったHMV渋谷店に足繁く通い、K-POPに力を入れている同店で、実際にユーザーが次から次へと商品を買っていくところを見て、その人気を確信したという。あらゆる情報をチェックし、CD店でユーザーの動向と、K-POPコーナーを徐々に広げていくショップの動きを直接目で見て、その勢いを肌で感じたそうだ。
そんな石原さんに比べて、このシーンに関して我ながら勉強不足を痛感。だからここでこんなことを書いても全く説得力がないかなとは思うが、でも実際に少女時代、KARAのイベントを観て、その人気のすごさを目の当たりにし、「なんなんだ、この人気は!?」といい意味でショックを受けた自分がいる。駆けつけたファンの8〜9割が若い女性ファンという、最初からある意味“売れる”ための要素を備えているところがすごい。売れるためにはやはり女性ファンから支持されないといけない。少女時代とKARAは、全く被っていなくて、それぞれを支持してる女性ファンがついているわけだが、でも、肝は、カッコイイ、かわいい、洗練されたダンス、キャッチーな曲だ。そしてそのファッションやメイクのセンス、彼女たちの“スタイル”が、同性を虜にしている秘密のひとつなのでは?
日本は韓国のドラマ、音楽を、素直に受け入れることができる土壌がきちんとできている。なかでもK-POPのマーケットをここまで大きくし、成熟させた功労者はなんといっても東方神起だろう。彼らの他にも多くの男性グループが支持されているが、やはり東方神起は別格だ。そんな彼らだが、現在は東方神起としては残念ながら活動休止状態で、個々の活動が目立っている。個々ももちろんそれぞれの人気たるや凄まじいものがあるが、やはり東方神起というグループ、5人が好きというファンが多いのだと思う。そんなファンの心には今ポッカリ穴があき、喪失感に苛まれているのではないだろうか。そんなファンのなかでも、とくに10〜20代の女性が、ガールズグループに注目をしているのではないかと。こう勝手に思っているわけで……。じゃないと、シングルやDVDがいきなり3万枚近くのセールスにはならないし、イベントに2万人もの人が集まらないと思う。あくまで個人的見解だが……。
これからどんどんK-POPガールズグループが日本でデビューすると思うが、石原さんも言っている通り、日本語をどこまで話すことができるか、日本語のいい曲に恵まれるか、だと思う。そしてヘビィなサウンドと卓越したダンステクが売りのグループは、そのまま勝負するのか?等、色々なアプローチ方法が考えられるが、全てにおいてレベルが高い韓国のガールズグループの襲来に、日本の音楽シーン、日本のアーティスト達はどう立ち向かうのだろうか?
……別にいいのか、立ち向かわなくても!?いや、でも確かにCDマーケットは賑やかになるけど、ファンを取られてしまうアーティストだって出てくるかもしれない。さらにこれからはガールズグループばかりではなく、人気と実力を兼ね備えたK-POPイケメングループが続々と日本デビューを狙っていて、日本の音楽マーケットは、K-POPがますます幅を利かせそうだ。
J-POP勢も、うかうかしていられないってことだ。
【関連リンク】
■K-POPガールズグループ特集
『日本の音楽シーンに旋風!人気の理由に迫る』(2010/06/23)
■K-POP男性グループ特集
『勢いが止まらない!次に“くる”グループは!?』(2010/07/07)
■少女時代ライブレポート
『異例の2万2000人!日本初ライブを美脚ダンスで魅了!!』(2010/08/27)
■KARAインタビュー
『楽しく自由に遊んで一生懸命!期待の新鋭が日本デビュー』(2010/08/11)
■4Minuteインタビュー
『世界を魅了する韓国女性グループが日本上陸!!』(2010/05/19)
⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ
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2010/09/02