1982年のCDの発売開始から30周年を迎えた本年。音楽・映像のCD、DVD、BDといったエンタテインメント・ソフト向けパッケージを企画・製造するジャパン・スリーブ(以下、JS社)は、主力商品「デジパック」の累計生産枚数が製造から25年の節目となる今年2月末、いきものがかりのアルバム『NEWTRAL』で2億枚を突破したことを発表した。 デジパックは米Album GraphicInc. 社(以下、AGI社)が86年に開発したプラスチック製のトレーと紙製のカバー部を組み合わせた形態のCDケースで、一般的なジュエルケースと比較して形状や加工などの自由度が高く、デザイン性、カスタマイズ性の高さが利点となっている。JS社は国内でいち早く着目し、AGI社と独占的製造・販売契約を締結、87年1月に国産1号となる商品が発売された(ウェス・モンゴメリー『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』※現在発売されている再発盤は通常のジュエルケース)。当初は「ジュエルケースに比べて密閉性が劣る」「紙製のため新規性に欠ける」といった意見から、すぐには普及しなかったが、ポニーキャニオンがA&MのCTIレコードのシリーズで採用したことで、注目が高まり、国内制作のアルバムでも次々と採用されるようになっていった。

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  • 2012年2月に発売されたいきものがかりの『NEWTRAL』(デジパック)で2億枚を達成
  • デジパックの国内生産第1号となったウェス・モンゴメリーの『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』

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