今月2日の都内で開催された、アニメーション映画『天気の子』製作報告会見。互いを信頼しあい、絆を深める新海誠監督と音楽を手がけるRADWIMPS野田洋次郎の姿が見られた。
新海監督の前作『君の名は。』(2016年)で初めてタッグを組んだ、RADWIMPS。映画は国内興行収入250億円を突破し、日本映画史上歴代2位となる大ヒットを記録。主題歌「前前前世」をはじめRADWIMPSが手がけた音楽も話題になった。
その『君の名は。』の公開から1年経ったある日、野田のLINEに新海監督からいきなり脚本が送られてきたという。送った本人、新海監督は「新作の脚本の感想を洋次郎さんから聞きたくて。どんな音楽が聞こえてきますか?というあいまいなお願いからはじまった」。野田も「最初は音楽の依頼ではなくて、ただ感想を聞きたいということで、読ませていただいた」と、きっかけを明かす。
脚本を読んで、野田は「新海さんらしいな、と思ったし、意外性もあった。僕はもうちょっとわかりやすくマスに向けた物語を予想していたんですが、ものすごく攻めていて。新海節を発揮していて、出来上がったらきっと賛否の嵐を巻き起こすんだろうな、と思いました。それでますます新海さんのことが好きになった。こうやって攻めていくんだ、なんて自分のやりたいことに正直なんだ、と驚かされ、脚本を読ませてもらってうれしく思いました」。
感想を込めて、「愛にできることはまだあるかい」を作り、新海監督に渡した。今度は新海監督が聴いて「(主人公の)帆高はこの時、こういう気持ちなんだ。陽菜はこういう子なんだと、僕の知らない少年少女の気持ちが洋次郎さんの歌に入っていた」と感服する。「それから1年半、RADWIMPSの音楽とともに絵コンテを描いていきました。なので今回はRADWIMPSと物語づくりから一緒にやってきた感覚があります」。
もともとRADWIMPSのファンだったという新海監督は「『君の名は。』でご一緒してもっと好きになって。自分にとって遠い場所で輝いているスターのRADWIMPSが、『天気の子』をやったことで友達に近づけた気がしています」と、告白。
野田は「僕も『君の名は。』では言えなかったことが、今回は音楽監督がそこまで言うか、というところまで踏み込んだことも言うようになった。新海監督が僕らに信頼を置いてくれているのが実感できたので、だったら僕らもこの作品のために僕らができることをすべて出そう、すべて渡そうと思いました」。
その結果、RADWIMPSは映画の主題歌となるボーカル曲5曲、そして26曲の劇伴を加えた全31曲を作り上げた。
「『君の名は。』の時は最後の最後まで、もう少し、もう少しと細かいテクニカルな注文をつけていましたけど、『天気の子』ではRADWIMPSから、もういいです、もう曲はそろっています、というくらい曲を送ってくれた」(新海監督)、「だんだんイライラしてましたよね」(野田)と、言い合って笑い合った。
「『愛にできることはまだあるかい』の詩(うた)は、RADWIMPSの気持ちそのものに聴こえました。僕にできることまだあるかい、まだある、まだできる、という励ましに聞こえて心を動かされました。何が何でも完成させて、いい映画にしなければ、とそのたびに思いました」と新海監督。
ギリギリまで制作の手を緩めず、「できることはまだあるかい」のキャッチボールで作られた『天気の子』は19日より全国公開。RADWIMPSの同名サウンドトラックも19日発売。
新海監督の前作『君の名は。』(2016年)で初めてタッグを組んだ、RADWIMPS。映画は国内興行収入250億円を突破し、日本映画史上歴代2位となる大ヒットを記録。主題歌「前前前世」をはじめRADWIMPSが手がけた音楽も話題になった。
その『君の名は。』の公開から1年経ったある日、野田のLINEに新海監督からいきなり脚本が送られてきたという。送った本人、新海監督は「新作の脚本の感想を洋次郎さんから聞きたくて。どんな音楽が聞こえてきますか?というあいまいなお願いからはじまった」。野田も「最初は音楽の依頼ではなくて、ただ感想を聞きたいということで、読ませていただいた」と、きっかけを明かす。
脚本を読んで、野田は「新海さんらしいな、と思ったし、意外性もあった。僕はもうちょっとわかりやすくマスに向けた物語を予想していたんですが、ものすごく攻めていて。新海節を発揮していて、出来上がったらきっと賛否の嵐を巻き起こすんだろうな、と思いました。それでますます新海さんのことが好きになった。こうやって攻めていくんだ、なんて自分のやりたいことに正直なんだ、と驚かされ、脚本を読ませてもらってうれしく思いました」。
感想を込めて、「愛にできることはまだあるかい」を作り、新海監督に渡した。今度は新海監督が聴いて「(主人公の)帆高はこの時、こういう気持ちなんだ。陽菜はこういう子なんだと、僕の知らない少年少女の気持ちが洋次郎さんの歌に入っていた」と感服する。「それから1年半、RADWIMPSの音楽とともに絵コンテを描いていきました。なので今回はRADWIMPSと物語づくりから一緒にやってきた感覚があります」。
もともとRADWIMPSのファンだったという新海監督は「『君の名は。』でご一緒してもっと好きになって。自分にとって遠い場所で輝いているスターのRADWIMPSが、『天気の子』をやったことで友達に近づけた気がしています」と、告白。
野田は「僕も『君の名は。』では言えなかったことが、今回は音楽監督がそこまで言うか、というところまで踏み込んだことも言うようになった。新海監督が僕らに信頼を置いてくれているのが実感できたので、だったら僕らもこの作品のために僕らができることをすべて出そう、すべて渡そうと思いました」。
その結果、RADWIMPSは映画の主題歌となるボーカル曲5曲、そして26曲の劇伴を加えた全31曲を作り上げた。
「『君の名は。』の時は最後の最後まで、もう少し、もう少しと細かいテクニカルな注文をつけていましたけど、『天気の子』ではRADWIMPSから、もういいです、もう曲はそろっています、というくらい曲を送ってくれた」(新海監督)、「だんだんイライラしてましたよね」(野田)と、言い合って笑い合った。
「『愛にできることはまだあるかい』の詩(うた)は、RADWIMPSの気持ちそのものに聴こえました。僕にできることまだあるかい、まだある、まだできる、という励ましに聞こえて心を動かされました。何が何でも完成させて、いい映画にしなければ、とそのたびに思いました」と新海監督。
ギリギリまで制作の手を緩めず、「できることはまだあるかい」のキャッチボールで作られた『天気の子』は19日より全国公開。RADWIMPSの同名サウンドトラックも19日発売。
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2019/07/07