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第159回「芥川賞・直木賞」候補作決まる 芥川賞は3度目の松尾スズキ&30代作家4人

 日本文学振興会は18日、第159回芥川龍之介賞・直木三十五賞(平成30年上半期)の候補11作を発表した。演出家・俳優の松尾スズキ(55)が『もう「はい」としか言えない』で3度目の芥川賞にノミネートされた。選考会は7月18日に東京・築地「新喜楽」で行われる。

第159回芥川龍之介賞にノミネートされた松尾スズキ氏(C)okimura norihiko

第159回芥川龍之介賞にノミネートされた松尾スズキ氏(C)okimura norihiko

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 そのほかの芥川賞の候補は、4度目のノミネートとなった高橋弘希氏(選考会当日38・以下同)の『送り火』、初ノミネートの小谷田奈月氏(36)の『風下の朱』、北条裕子氏(32)の『美しい顔』、町屋良平氏(34)の『しき』の全5作品。松尾以外は全員30代という新鮮な顔ぶれとなった。

 直木賞の候補には、原作がドラマや映画化されてきた人気作家がズラリ。『告白』『Nのために』『リバース』などの湊かなえ氏(45)が『未来』で3度目のノミネート、『ナラタージュ』の島本理生氏(35)が『ファーストラヴ』で2度目のノミネート(過去芥川賞に4度ノミネート)、『ふがいない僕は空を見た』の窪美澄氏(52)が『じっと手を見る』、『ミッドナイト・ジャーナル』の本城雅人氏(53)が『傍流の記者』で初ノミネート。また、3度目のノミネートの木下昌輝氏(43)の『宇喜多の楽土』、初ノミネートの上田早夕里氏(53)の『破滅の王』が候補に選ばれた。

 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。贈呈式は8月下旬に都内で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。

 前期・第158回(平成29年下半期)の芥川賞は石井遊佳氏の『百年泥』と若竹千佐子氏の『おらおらでひとりいぐも』、直木賞は門井慶喜氏の『銀河鉄道の父』が選出された。

 候補作は以下の通り(五十音順・敬称略)。

■第159回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)
小谷田奈月『風下の朱』(早稲田文学初夏号)
高橋弘希『送り火』(文學界五月号)
北条裕子『美しい顔』(群像六月号)
町屋良平『しき』(文藝夏号)
松尾スズキ『もう「はい」としか言えない』(文學界三月号)

■第159回直木三十五賞 候補作(出版社)
上田早夕里『破滅の王』(双葉社)
木下昌輝『宇喜多の楽土』(文藝春秋)
窪美澄『じっと手を見る』(幻冬舎)
島本理生『ファーストラヴ』(文藝春秋)
本城雅人『傍流の記者』(新潮社)
湊かなえ『未来』(双葉社)

 選考委員は以下の通り(敬称略・五十音順)。

【芥川賞】小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、高樹のぶ子、堀江敏幸、宮本輝、村上龍、山田詠美、吉田修一
【直木賞】浅田次郎、伊集院静、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、東野圭吾、宮城谷昌光、宮部みゆき

関連写真

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  • 第159回直木三十五賞にノミネートされた島本理生氏(C)鈴木心
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