歌手・森高千里(48)が昨年10月、デビュー30周年コンサートとして開催した『TOMORROW NEVER KNOWS』。1991年『ザ・森高』ツアー、1992年『ROCK ALIVE』ツアー、1993年『LUCKY SEVEN』ツアーのセットリストをそれぞれ再現した3公演で全50曲を披露。衣装や振り付け、演出などの細部にもこだわり、新たな伝説を作り上げた。常に新しいものを追求し、少しずつ確立していった“森高ワールド”は、どこからきて、どこへ向かうのか。本人を直撃した。 森高は、1987年5月25日シングル「NEW SEASON」でデビュー。89年に「17才」でブレイクを果たす。アイドルとしてはトップクラスのルックスを持ちながらもその範疇に収まらず、独自の視点から描かれる歌詞の世界観や、ドラム、ギター、ベース、キーボードなど楽器演奏もこなすアーティストとして独自の立ち位置を確立。「雨」、「私がオバさんになっても」、「渡良瀬橋」、「私の夏」、「気分爽快」、「ララ サンシャイン」など数々のヒット曲を生み出し、男女を問わず多くのファンを獲得した。30周年コンサートのテーマに選んだ90年代前半のツアー3年間はファンやメディアに森高の存在を最も残した全盛期でもあった。