米ロサンゼルスにあるディズニー・アニメーションを訪れ、映画のつくり手たちに取材する中で一つ浮かび上がってきたのは、「人を大切にする」というごくごく当たり前のことをすれば、必ず成功するようになっているということだ。大ヒットしているディズニー・アニメーション映画『モアナと伝説の海』の制作には4人の日本人クリエイターが参加しているのだが、そのうちの2人に話を聞いたところ、躊躇なく「働きやすい」と返ってきた。 一人目はライティング担当の土井香織さん(41)。同社に入って最初に携わった作品は『シュガー・ラッシュ』(2012年)。日本のゲーム会社やCG制作会社を経て、英ロンドンのCG制作会社へ海外就職、ハリウッド映画を手掛けた。その後、夫が在住する米カルフォルニアに移住し、同社の求人に応募して採用された。「男女問わず働きやすいです。ワークライフバランス(仕事と生活の調和)をとても大事にしている。子どもが生まれたら男性も普通に1〜2ヶ月くらい休んでいます」。
2017/04/08