19日に発表された『第155回芥川賞・直木賞(平成28年度上半期)』で、『コンビニ人間』が芥川龍之介賞に選出された村田沙耶香氏が同日夜、都内のホテルで会見を行った。執筆業の傍ら、今でも週に3回コンビニでアルバイトを行う“異色の小説家”として注目を集める村田氏だが「奇跡のような感じで、信じられずフワフワしているのですが、とてもうれしいです」と初ノミネートで受賞を決めた喜びをかみしめた。 村田氏は1979年千葉県生まれ。2003年『授乳』で第46回群像新人文学賞優秀作を受賞してデビュー。08年『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞、12年『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞を受賞した。また、その独特な感性が同業者の間でも評判を呼び、仲の良い小説家の朝井リョウ氏、加藤千恵氏、中村文則氏、西加奈子氏らからは「クレイジー沙耶香」の愛称(?)で親しまれている。
2016/07/19