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大ヒット『おやすみ、ロジャー』異例の速さで75万部突破 ミリオンなるか

 子どもが眠ると評判の『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)が異例のスピードで発行部数75万部を突破した。飛鳥新社では100万部に到達する可能性が高いと見ている。

発行75万部を突破した大ヒット中の寝かしつけ絵本「おやすみ、ロジャー」(飛鳥新社)

発行75万部を突破した大ヒット中の寝かしつけ絵本「おやすみ、ロジャー」(飛鳥新社)

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 2月末に発表したオリコン週間“本”ランキングでは、児童書部門で『おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本』が3週連続の1位を獲得。作品最高週間売上部数を2016年2月8日付から4週連続で更新し、週間6万5000部を記録した。週間3月7日付時点における推定累積売上部数は約40万部。なお絵本作品による3週連続同部門1位獲得は、2008年に集計・発表開始の当ランキング史上初となる。

 飛鳥新社担当編集者によると、同社刊行のミリオンセラーは過去に3タイトル。『夢をかなえるゾウ』(2007年)『くじけないで』(2010年)と比べると倍のペースで部数を伸ばしており、同社では100万部に到達する可能性が高いとみている。1万部でヒットと言われる児童書ジャンルにおいては異例中の異例の売れ行きだ。『おやすみ、ロジャー』は、心理学・言語学研究者の著者により眠くなる心理学的仕掛けを盛り込んだ、従来の読み聞かせ絵本とは異なるアプローチで作られた作品。多数のテレビ番組で寝かしつけ実験と共に取り上げられ、それを見た視聴者がSNSで「本当に寝た!」と発信し、SNSのクチコミとメディア報道の相乗効果で売り上げを伸ばしている。

 OECD(経済協力開発機構)が2009年に行った国際比較調査では、日本人の平均睡眠時間は18カ国中2番目に短かい7時間50分で、世界的にも男性・女性ともに睡眠時間が短いことがわかっている。最も睡眠時間が長かったフランスとは約1時間もの差があった。『おやすみ、ロジャー』は世界でも42言語に翻訳され、各国でベストセラーになっている。その中でも日本での売れ行きは他国と比べて良いそうだ。”子どもの寝かしつけが楽になる本”が日本の父親・母親の関心を得たのもうなずける。

 大ヒットで緊急来日をした著者カール=ヨハン・エリーン氏は「大ヒットよりも、多くの家庭の手助けになっていることが何よりもうれしい」と語った。「おむつが必需品であるように、強力な寝かしつけの絵本が生活用品として支持されたのでは」と担当編集者は分析する。出版不況と言われて久しいが、『おやすみ、ロジャー』のヒットは本当にニーズがあるものは売れるといういい手本なのではないか。

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  • 発行75万部を突破した大ヒット中の寝かしつけ絵本「おやすみ、ロジャー」(飛鳥新社)
  • 日本語版を愛しそうに眺める「おやすみ、ロジャー」著者カール=ヨハン・エリーン氏 (C)oricon ME inc.
  • 「おやすみ、ロジャー」の眠りの秘密。読み手の名前を読み上げて物語に引き込む。
  • 【画像】強力な導眠効果があるため、運転中の車内での朗読を禁止している
  • 大ヒットにつき緊急来日をした「おやすみ、ロジャー」の著者カール=ヨハン・エリーン氏 (C)oricon ME inc.

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