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ハリウッドの山寺宏一!? ピクサー全15作品に出演する男

 世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』(1995年)から20年。ディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』(7月18日公開※全米では6月19日)で15作品を数える。実は、そのすべての作品に出演している声優がいる。彼の名はジョン・ラッツェンバーガー。今作では「フリッツ」という名前のキャラクターを担当し、「言えるのはここまでだから、あとは劇場で探してみてほしいな」と呼びかけている。

すべてのピクサー作品で声優を務めるジョン・ラッツェンバーガー(左)とジョン・ラセター氏(右)

すべてのピクサー作品で声優を務めるジョン・ラッツェンバーガー(左)とジョン・ラセター氏(右)

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 ラッツェンバーガーは、『トイ・ストーリー』シリーズのブタの貯金箱ハム役から『インサイド・ヘッド』まで、すべてのピクサー作品に参加。日本で例えるなら、ポケモン映画の全作品に異なる役で出演している山寺宏一のような存在だ。

 現地時間8日(日本時間9日)、米ロサンゼルスのハリウッドにあるエル・キャピタン劇場で行われた『インサイド・ヘッド』のLAプレミアに出席したラッツェンバーガーは「20周年という節目の年を迎えたけど、すべてのピクサー作品にかかわってこられたことを本当にうれしく思っているよ」と喜びもひとしお。

 現在のディズニー黄金期の立役者で同作の製作総指揮を務めるジョン・ラセター氏も「ラッツェンバーガーは、ピクサーの幸運のお守りであり、私の良き友人でもあります」と親愛を込めた。

 製作のジョナス・リベラ氏は「今までの15作品で、彼は大小さまざまな役割を演じています。僕たちは彼のことが大好きだし、ピクサーファミリーにいてくれていることをとても誇りに思うよ」とコメント。これまでピクサーの10作品に携わってきたピート・ドクター監督は「僕にとって、ラッツェンバーガーはすべての作品にまたがる、橋のような存在なんだ。いろんな人が出たり入ったりするけど彼だけは一貫している。ジョン・ラセターもね。ジョン同士だね(笑)」と気付き、スタジオを支える二人の“ジョン”を称えていた。

 また、プレミア会場で日本の取材に応じたラセター氏は、「きっとみんな、この作品を楽しんで、大好きになってもらえると思います。笑って、泣いて、心が温かくなりますよ! 日本が大好きです。また日本に行けることを心待ちにしてます。(日本語で)ドウモアリガトゴザイマス!」とメッセージを寄せていた。

▼ジョン・ラッツェンバーガーが演じたキャラクター

『トイ・ストーリー』(1995年):ブタの貯金箱の「ハム」
『バグズ・ライフ』(1998年):サーカス座の団長のノミ「P.T.フリー」
『トイ・ストーリー2』(1999年):ブタの貯金箱の「ハム」
『モンスターズ・インク』(2001年):ヒマラヤの雪男
『ファインディング・ニモ』(2003年):ものまねが得意なムーンフィッシュの群れ
『Mr.インクレディブル』(2004年):物語の最後に現れる悪役「アンダーマイナー」
『カーズ』(2005年):マックィーンの輸送トラック「マック」
『レミーのおいしいレストラン』(2007年):ウェイターの「ムスタファ」
『ウォーリー』(2008年):人間の男性「ジョン」
『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009年):建設作業員「トム」
『トイ・ストーリー3』(2010年):ブタの貯金箱「ハム」
『カーズ2』(2011年):マックィーンの輸送トラック「マック」
『メリダとおそろしの森』(2012年):王国の番人「ゴードン」
『モンスターズ・ユニバーシティ』(2013年):モンスターズ・インク社の郵便係=雪男
『インサイド・ヘッド』(2015年):「フリッツ」

関連写真

  • すべてのピクサー作品で声優を務めるジョン・ラッツェンバーガー(左)とジョン・ラセター氏(右)
  • 『インサイド・ヘッド』LAプレミアの模様

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