15日に発表された『第152回芥川賞・直木賞(平成26年度下半期)』で直木三十五賞を受賞した西加奈子氏が同日夜、都内で記者会見を行った。笑顔で受賞の喜びを語り、最後にはファンだというプロレスについて「めちゃくちゃ勇気をいただいています」と魅力を熱く語った。 「プロレスが好きなんですよね?」と質問された西氏は「プロレスの状況と文学界を照らし合わせている」と告白。新日本プロレスが好きだといい、数年前の低迷期を経て、現在は東京ドームを満員にするまで復活したことを引き合いに「棚橋弘至選手が『やってきてよかった』と言っていました。選手たちは全力で素晴らしい試合を見せてきたので今があります。文学界もみんな全力で素晴らしい小説を書いているので、『信じてやってきてよかったです』と言いたいです」と熱弁。最後には「私、何の話しているんですか」と照れ笑いを浮かべ、会場の笑いを誘った。
2015/01/15