ORICON STYLE

2006年12月13日
SPECIAL INTERVIEW
MY CHEMICAL ROMANCE マイ・ケミカル・ロマンス
“死”を象徴したコンセプトアルバムに迫る!
PLAY MOVIE
1. インタビュー映像 PLAY

動画はWindowsMedia Playerで御覧になれます。

デビュー作『スウィート・リベンジ』では、全米でプラチナディスクを獲得し話題を呼んだマイ・ケミカル・ロマンス。今年8月には『SUMMER SONIC 2006』出演のために来日し、素晴らしいパフォーマンスを披露した彼らが、アルバム『ザ・ブラック・パレード』を12月6日にリリースした。“死”を象徴したコンセプトアルバムに込めた思い、表現したかったこととは?!

フルプロダクションのコンセプトアルバムを作れる段階に達したと感じた
――なぜ今回、コンセプトアルバムをつくったのですか?
【ジェラルド】 コンセプトアルバムには、僕達ずっと興味があって。1stアルバムで言えばアルバムの最後の曲がコンセプトソングだし、2ndアルバムにしても、半分はコンセプトアルバムみたいな内容になっているから。どうして半分だけのコンセプトアルバムになったのかというと、僕とマイキー(MCRのB/ジェラルドの実弟)の祖母の死にものすごくショックを受けてね。あのアルバムが「死んで嬉しいよ、それで俺は幸せだ」ってストーリーから多くを採っているのも、そのためなんだ。僕達は常にコンセプトアルバムというアイディアを抱き続けてきたわけだけど、今回新たなスタート地点に立ったし、“生と死”というものに対して、これまでとはまったく違うフィーリングを持つようになった。僕は、“死”を受け入れるまでに成長したんだ。まあ、僕達としても、やっと自分達自身がフルプロダクションのコンセプトアルバムを作れる段階に達したと感じたってことかな。

――『ザ・ブラック・パレード』というアルバムタイトルに込めた意味を教えてください。
【ジェラルド】 いくつか意味があるんだ。まずひとつは、コンセプト。このアルバムにおいて、“ザ・ブラック・パレード”は“死”を象徴しているんだけど、その死はアルバムの登場人物である“ザ・ペイシェント(患者)”を迎えに来るんだ。要するに、死が“ザ・ブラック・パレード”の形をとって訪れる、という。それもあるし、この言葉は僕達バンド自身を要約してもいて、言わばこのアルバムにおけるマイ・ケミカル・ロマンスのオルター・エゴ(第2の自我)でもあるんだ。それから、僕達のファンを指す、そういう意味合いも持っているんだ。

――アルバムのすべての歌詞はあなたが書いているのですか?とすれば、歌詞で表現したかったこととは?
【ジェラルド】 歌詞は全部僕が書いてる。もともと歌詞を書き始めたとき、僕は当時の音楽やモダンロックの中に、ストーリーテリングの要素が欠けていると感じていたんだよね。物語を語る人間が、もういなくなってしまっていた、という。だから、歌詞でストーリーテリングをやりたいと思ったんだ。でも、特にこのアルバムに関して言えば、僕達は“生”を直接的に象徴した物語を作りたかった。僕が思うに、このアルバムで僕達が本当にやりたいと思ったのは、実際の曲を通じて聴き手にメッセージを伝えていくこと。そして、皆にそれぞれ自分自身の“生”を問い直してもらいたい、ということなんだよね。というのも、このアルバム全体を通じてのメインキャラクターがやってるのは、基本的にはそういうことだから。

“死”というものを目に見える形で具体化したかった
――今回のビデオのステージコスチュームはまるで、黒いサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドという感じですが?
【ジェラルド】 確かに!(笑)

――これは誰のアイディア?
【ジェラルド】 あのアイディアが浮かんだのは、僕がコンセプトの半分くらいまで考え付いた頃だったかな。最初の段階では1種類の制服になるはずだったんだけど、メンバーのことを考えるうちに、それぞれ違うコスチュームをって感じになってね。それで、僕もたくさんデザイン画を書いたんだよ。そしたら、“俺達は、このザ・ブラック・パレードって名前のバンドを演じようとしてるんじゃないか”って気がついてね。だから、全員の衣装がある程度調和すべきだろうと思ったんだ。僕としては“デスロック版サージェント・ペパー”が狙いだった。ああいう昔風の軍服には、何かしらすごくシリアスで、堂々としたところがあるよね。すごく壮麗だしさ。それで、僕はこのザ・ブラック・パレードってバンドが、あの制服を着て演奏している姿を思い浮かべて生まれたアイディアなんだ。そう、間違いなくサージェント・ペパーに影響されてる。

――あのコスチュームには何か意味があるのですか?非常に無駄のない、厳粛なイメージですが。
【ジェラルド】 うん、黒と白だからね。このアルバムも(衣装と)同じように黒・白というか、使っている色の構成から何からすべてが黒・白で、血(赤)は全部剥ぎ取ってある。だから、あの衣装の黒・白のコントラストというのは、アルバムそのもののが持つコントラストにマッチさせよう、というものだったんだ。無駄のないものにしたかったんだ、それこそ“死”みたいに。だから、“死”というものを目に見える形で具体化した、そういうものを表現したユニフォームを求めてたんじゃないかな。それと、コスチュームにある種の祝祭性も持たせたかったっていうのもあるね。

――では最後に、日本のファンにメッセージを。
【ジェラルド】 僕達はみんなのことが大好きだし、日本を他のどこよりも気に入ってるんだ。みんなに会えるのが待ち遠しくて仕方ないし、またみんなの前で歌うつもりだよ。

RELEASE

ザ・ブラック・パレード
マイ・ケミカル・ロマンス
2006/12/06[アルバム]
ワーナーミュージック・ジャパン

【初回盤 スペシャル・プライス】
\1,980(税込)
WPCR-12506
CDを購入する
【通常盤】
\2,580(税込)
WPCR-12507
CDを購入する

PROFILE

ジェラルド・ウェイ(Vo)、レイ・トロ(G)、マイキー・ウェイ(B)、フランク・レロ(G)、ボブ・ブライアー(Dr)、米国ニュージャージー出身の5人組。 2004年7月22日、アルバム『スウィート・リベンジ』でデビュー。全米で100万枚を突破し、プラチナディスクを獲得。 2004年8月、『SUMMER SONIC 2004』に出演のために初来日。 2006年4月26日、アルバム『ライフ・オン・ザ・マーダー・シーン』をリリース。 2006年8月、『SUMMER SONIC 2006』に出演のために来日。 2006年12月6日、アルバム『ザ・ブラック・パレード』をリリース。
オフィシャルサイト