オリコン2013年 年間 音楽&映像ランキング

嵐から喜びのコメントが到着!
AKB48が上位独占☆関連グループも好調!『あまちゃん』関連作品も健闘!!

 2013年のシングル年間ランキングもAKB48が上位を独占する結果となった。さすがに3年もそのパワーを見せつけられると、もはや感嘆を通り越して、ふと「日常化」した感覚に襲われそうな気もするが、それでも変わることなく我々を驚愕させる事実がそのデータには溢れている。その最たるものが1位に輝いた「さよならクロール」の195.5万枚という数字だ。10年「Beginner」の95.4万枚、11年「フライングゲット」の158.7万枚、12年「真夏のSounds good!」の182.0万枚と上積みを重ねてきた実績を、さらに大きくクリアすることとなった(各作品のデータは年間ランキングにおける数値)。さらに、13年の集計期間内にリリースした4作品の売上合計も、11年の579.2万枚を上回っており(12年は577.5万枚。いずれも上位4作品の合計値)、ここでも新記録を達成している。

 年間TOP10の常連と化しつつあるSKE48や、今回初めて年間TOP10入りを果たしたNMB48、“総選挙”で悲願を達成した指原莉乃率いるHKT48がデビュー作、2作目を相次ぎ年間TOP30入りさせるなか、“公式ライバル”の乃木坂46が作品を追うごとにセールスが拡大し、年間TOP10入りを射程圏内に捉えるなど、メンバーの動向も含め新陳代謝著しい1年を経験したAKB48関連アーティスト。馴染みのメンバーが卒業する一方で、次世代のエース級が着々と育っている状況が14年にはどのような広がりへと展開し、どんな進化を見せ、どんな記録を生み出してくれるのだろうか、興味は尽きない。

 自己記録という点では、「EXILE PRIDE〜こんな世界を愛するため〜」で、シングルでは初の100万枚超えを果たしたEXILEの活躍も目立った。弟分の三代目J Soul BrothersやGENERATIONS、さらにE-girlsの台頭も話題を読んだ1年だったが、“本体”の意地が年間ランキングで炸裂した形となった。

 上半期ランキングの際にも触れたが、嵐の「Calling/Breathless」が叩き出した88.1万枚は、デビュー14年目にして自身歴代2位のハイレベルなセールス実績となった。SMAP、Kis-My-Ft2、関ジャニ∞などジャニーズアーティストがお互い競うように高位にランクされるなか、11年、12年に続いてTOP10に2作品を送り込んだ嵐、抜群の安定感と高いポテンシャルだ。

 結成35周年を迎え活動再会を果たしたサザンオールスターズの活躍も2013年の音楽シーンを語るうえで欠かすことのできない明るい話題だった。「ピースとハイライト」が貫禄の17位。14年はどんなアイテムで日本中を喜ばせてくれるのか。

 多くの流行語を生み出し、改めてその波及力の大きさを見せつけた2013年のテレビを象徴するように、音楽においても“テレビ発”のヒットが年間ランキングに足跡を残した。原作コミックの大ブレイクに結びついたアニメ『進撃の巨人』からは、オープニングテーマに起用された2曲を含むLinked Horizonの「自由への進撃(紅蓮の弓矢/自由の翼/もしこの壁の中が一軒の家だとしたら)」が30位。80年代のアイドルシーンの再検証にまで世の中を動かしたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』からは、小泉今日子が劇中の役名・天野春子名義でリリースした「潮騒のメモリー」が39位。小泉にとっては、1993年の18位を獲得した「優しい雨」以来となる年間TOP50入りを果たす快挙となった。“あまロス”なる造語までをも生み出した『あまちゃん』のムーブメントは、アルバムランキングにおいても顕著に表れており、劇中で使われたオリジナル曲をコンパイルした『あまちゃん 歌のアルバム』が35位、劇伴を収めた『連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナル・サウンドトラック』もインスト作品ながらTOP100入りを果たすなど、NHKの朝ドラアイテムとしては過去に類を見ないほどの反響を集めた。

嵐が4年連続1位、男性アーティスト初の快挙!

 2013年のアルバム年間ランキング1位は、11年の『Beautiful World』以来となる嵐。対象作『LOVE』は、彼らにとって通算12作目のオリジナルアルバムで、嵐のオリジナル作品での年間1位は前記の『Beautiful World』、10年の『僕の見ている風景』に次いで3作目となり、09年1位の『All the BEST! 1999-2009』と合わせて通算で4回目の制覇となった。この4回目の年間アルバム1位は宇多田ヒカルと並ぶ歴代最多記録となり、男性アーティストではもちろん初の快挙。

 シングルと比較するとジャンルも方向性も多彩な作品群が並ぶアルバム市場にあって、彼らのようなアイドル的側面も擁するアーティストの場合は、いわゆる「アルバム中心」での音楽的アプローチを積極的に展開するのが困難なポジションにあると言える。言い換えるなら、アーティストパワーのみで年間1位の作品を数多く送り出すのは極めて難しいはずだ。にもかかわらず、嵐は音楽における軸をぶれさせることなく4度目の戴冠を果たした。これこそ快挙中の快挙であり、同じく2013年に達成した史上初の6年連続国立競技場での単独アーティスト公演記録と並んで、ミュージックシーンにおける金字塔と言っていいだろう。さらに、彼らはDVD市場においても抜群のパワーを見せつけ、『ARASHI アラフェス』『ARASHI LIVE TOUR Popcorn』の2作品がケタ違いのセールスを記録、文句なしの年間1、2フィニッシュを決め、これらのアイテムを合計したアーティストトータルセールスでも堂々の1位を獲得した。

 一方で、ベストアルバムが好セールスを記録するという近年の傾向も相変わらず顕著だ。25周年の記念アイテムとして2Wに分けてリリースされた『B’z THE BEST XXV 1999-2012』が2、3位に並んでランクされ、13年6月に惜しまれつつ解散したFUNKY MONKEY BABYSの足跡を網羅した『ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST』が4位。およそ4年ぶりとなるEXILEのベスト『EXILE BEST HITS -LOVE SIDE/SOUL SIDE-』が8位。Superfly初のベストアルバム『Superfly BEST』が9位。12年に高セールスを残した桑田佳祐、松任谷由実、山下達郎といったベテランアーティストによるベスト盤への人気も引き続き好調で、ユーミンのベストが13年も17位に入ったのを筆頭に、矢沢永吉、さだまさしのオールタイムベストがそれぞれ26位、39位にランクされた。こうしたベストならではのお得感満載の作品が並ぶなか、NMB48の1stアルバム『てっぺんとったんで!』が自身のシングルランキングを大きく超える年間5位を記録。伸長著しい関ジャニ∞も『JUKE BOX』で初の年間TOP10入りを果たすなど、新たな動きも確認できるランキングとなった。

 その関ジャニ∞がMCを務めるバラエティ番組『関ジャニの仕分け∞』のカラオケ対決企画「歌ウマ芸能人仕分け」において、圧倒的な歌唱力の高さを披露し注目の的となったMay J.による『Summer Ballad Covers』が28位。日本の歌を世界一うまく歌う外国人の座を競うカラオケ番組『のどじまん ザ!ワールド』の第3回大会優勝者となったクリス・ハートの歌手デビューアルバム『Heart Song』が29位。カバーソングにスポットが当たるようになって久しいが、その見せ方、聴かせ方にも新たな要素が加わり、それがカバーの楽しみ方の底辺を広げるようになった1年とも言えるだろう。

 マキシマム ザ ホルモンの6年ぶりのアルバム『予襲復讐』が、自己最高位の16位をマーク。初の週間ランキング1位も記録した同作で、ファン層の拡大が明らかになった彼ら。ロックシーンの新たな牽引者として2014年は一層の活躍が期待できそうだ。

 年明け早々のブルーノ・マーズに、年の瀬になってのアヴリル・ラヴィーン、レディー・ガガなど、例年以上に注目アーティストの来日が相次ぎ、それぞれが好セールスに結びつく活況を呈した洋楽シーンだが、なかでもイギリスの人気グループ、ワン・ダイレクションの初の来日公演は大きなトピックとなった。その人気の加熱ぶりを指し示すかのように、12年11月発売の『テイク・ミー・ホーム』が18位と洋楽では屈指の反響。14年の動向がますます気になる1組だ。

(文:田井裕規)

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