ORICON STYLE

スタイリッシュなステージとMCのギャップが魅力の2人

 5万5000の真っ赤なペンライトの波に包まれるなか、チャンミン、ユンホの順に、スクリーンに映し出された扉から飛び出るように登場。2人が姿を表わすと同時に、場内はとてつもない歓声が沸き起こった。「B.U.T(BE-AU-TY)」「Superstar」で早くも会場と2人は一体と化し、互いの熱を確かめ合いながら、曲が進行していくと同時に、温度は上昇の一途を辿っていった。

 「東京ドームへようこそ!東方神起のこと待っていましたか?今日は東京ドーム最終日ですよ。正直、体力的に落ちた気がします(笑)、でも気持ちは絶好調です!こんなに大きい会場は久しぶりで気持ちいいです!東京ドームは、長い時間僕達を待っていてくれたみなさんへの感謝の気持ちを伝える場所だと思います。今日のために頑張ってきた僕らのすべてを魅せるので、最後までよろしくお願いします」(ユンホ)「今日は、東京ドームさんにちめ、最終日です(客席からみっかめとツッコまれ)あー3日目。僕は外国人ですから、そこまで日本語は上手くないんです。勘弁してください(笑)」(チャンミン)と真面目に想いを語るユンホに対し、おなじみの毒舌っぷりを発揮!ユーモアを織り交ぜながら、MCを展開するチャンミン。

 中盤には、「今でちょうど今日のライブの半分終わったんですが、前向きに考えたら、まだあと半分も残ってるんですよ。でも、悪い方に考えると、もう半分しかない……」と肩を落とすチャンミンに、ユンホがすかさず「チャンミンはどっち?」と質問。しばらく沈黙を続けたあと、「3曲目を歌いながら思ったんですけど、おなかが空いてきたって(笑)」。2人の絶妙な掛け合いも今や東方神起のライブの醍醐味の1つ。「最近のユノはワイルドじゃないですか?」とのチャンミンのフリに「ワイルドだろ?ワイルドだぜ!」と人気お笑い芸人のスギちゃん物真似をして、悪乗りするユンホ。「さっきの映像見た?ヴァンパイア(にユンホが扮した)の。俺はヴァンパイアなのに、ニンニク注射打ったぜ!」とMCでは会場を爆笑の渦にする。

 その後もチャンミンが「僕はテブラーシカが大好き!」と『ピカルの定理』(フジテレビ系)のキャラクターが再び登場。アリーナツアーでも披露した「ビバリとルイ」コールが沸き起こり、「みなさん、東方神起はアーティストです(笑)」と会場をたしなめるユンホ。「1回だけですよ」(チャンミン)と仕方なく?交互に役柄を変え演技する2人に「もう1回」コールする観客。「今日の皆さん、必要以上にテンションが高すぎですよ。もうちょっと落ち着いたほうがいいんじゃないかと……(笑)」と圧倒されるチャンミン。そんな親近感あふれるトークで客席との距離を縮めるも、サウンドが鳴り始めると、一気に他者を寄せ付けないオーラが2人をまとう。

2人とファンの絆をさらに強靭なものに

 最新アルバム『TONE』に収録されている「MAXIMUM」や「I Don't Know」では、3Dマッピングで、映像とリンクさせたダイナミックな男らしいパフォーマンスを繰り広げ、「時ヲ止メテ」や「Duet」「シアワセ色の花」では、包み込むような男の優しさを伸びやかな歌声で表現。さらにこの日は、ドームならではの演出として、トロッコに乗って、場内を周遊しながら「ウィーアー」「SHINE」を熱唱!会場は笑顔に包まれた。

 「たくさんのみなさんの応援と力があるから、僕達は頑張れます。なんだか胸がいつもと違うものでいっぱいになってきました」(チャンミン)「本当に今日は半端じゃないですね。昨日僕、ファンのみなさんのプレゼント(「STILL」での5万5000人の白いペンライトの波)に物凄く感動したんですけど、やっぱりこれが東京ドームだというのを感じてます。東方神起はこのステージの上が一番幸せです!」(ユンホ)感慨深い気持ちに浸る2人。「「ウィ―ア―」で1つになれたから、東京ドームでみなさんともう1つやってみたいことがあります!」とユンホの提案でアンコールでは全員でウエーブを。「せーの」「おぉーーーー!」圧巻の光景に2人は大興奮。「みんなが1つになると気持ちいいですね!」(ユンホ)と満面の笑みに包まれる。

 前日はユンホの感涙の場面があったが、この日の2人は終始、清々しい表情を浮かべていたのが印象的であった。きっと彼らの中で、東京ドーム公演というひとつの目標、それにまつわる不安を乗り越えた強さ、さらなる高みへ向かう決意がこの3日間を通じて芽生えていたように思う。「今日は東京ドームのみなさんと1つになれた気がしました。みなさんと素敵な時間を過ごせて、僕たちはつながっていると思いました。みなさんがいるからこそ、僕たち東方神起がいると思います。これからもっと頑張っていくので、熱い応援よろしくお願いします」(ユンホ)。

 2人とファンの絆をさらに強靭(きょうじん)なものに、互いの想い、存在の大きさを確認しあったこの日。なかでも、アルバムで彼らがライブの光景、ファンをイメージしながら歌ったと言っていた「Weep」で両者が見せた笑顔は、上辺のものではなく、心の奥底から自然とあふれ出た感情、この空間を共有している喜びがそのまま表わされていたのだった。

 多くのアーティスト達の夢である東京ドームでのステージであるが、彼らにとっては、ファンへの感謝の気持ちを伝える場所であると同時に、新たなる東方神起へのスタートラインといえるだろう。つまり彼らのゴールはまだまだ。すでに2人のパフォーマンスは完成され、文句のつけどころがないほど完璧に仕上がっているといえるが、この3ヶ月間、回を重ねるごとに確実に進化を遂げている2人を見て、まだまだ伸び幅があることを痛感。それだけに、夏のファンクラブイベントがさらに待ち遠しくなったのだった。

(文:星野彩乃)

RELEASE

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2012/03/14[シングル]
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PROFILE

東方神起
ユニット名は“東方の神が起きる”という意味で、アジア全域から世界にその名を広げられるグループとして名付けられた。
2004年2月、ジェジュン、チャンミン、ジュンス、ユンホ、ユチョンの韓国出身5人組ボーカルグループとしてデビュー。「Purple Line」「どうして君を好きになってしまったんだろう?」「呪文−MIROTIC−」/などのヒット作をリリース。
2010年4月、東方神起としての活動休止を発表。
2011年1月にチャンミン、ユンホにより活動を再開。
2011年1月26日、シングル「Why?(Keep Your Head Down)」をリリース。
2011年7月20日、シングル「Superstar」をリリース。
2011年9月28日、アルバム『TONE』をリリース。
2011年11月30日、シングル「Winter 〜Winter Rose/Duet -winter ver.-〜」をリリース。
2012年3月14日、シングル「STILL」をリリース。

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