ORICON STYLE

oricon Sound Blowin’2012〜spring〜 個性豊かな新人アーティストが集結
ジャンルの垣根を越え全8組が集結した特別な夜
SO-TA(ソータ)
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アルマカミニイト
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安田奈央
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シシド・カフカ
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 オープニングを務めたのは、SO-TA。メロウなサウンドに乗せて、透明感ある美しいハイトーンの歌声で、集まった観客を魅了した。「何だ?この金髪のメガネは!と思っている方もいらっしゃると思いますが、実は理由がありまして(笑)」とトークも堂々としたもので、豊富なキャリアを想像させる。最新アルバム『SO-TA』収録の「君がいない feat.舞花」では、アルバムに参加した舞花がゲストとして登場し、抜群のハーモニーを聴かせた。また、プリンセス プリンセス「M」の極上カバーも披露するなど、懐の深さを見せつけた。(結局、金髪とメガネの理由は明かされないままだったが…)

 ペルー国籍日系3世のエリックと、日本舞踊の師範の顔を持つ宗彦からなる異色ボーカルユニット・アルマカミニイトは、無国籍なビート感と日本的な情緒感が融合したデビュー曲「茜」などを披露。スペイン語のあいさつ「オリャ」や「チャオチャオ」をかけ声にして、会場はひとつに。日本語を分かっていそうであまり分かっていないエリックに対し「このままでいてほしい」と言う宗彦に、エリックは「どういう意味?」ときょとんとした様子。MCでのかけ合いも微笑ましく、どこまでもアットホーム度満点のふたり。帰り際のエリックのバク宙も会場を沸かせた。

 実は何年か前にこのイベントにお客さんとして観に来ていたことがあり、このステージに立つのが夢だったという安田奈央。ポップで明るい雰囲気の「You&I」やドラマ挿入歌としても話題になった「真夜中のひだまり」など、笑顔と伸びやかな歌声による4曲をバンドセットで披露してくれた。しっとりした大人のムード満点で、何だかお酒でも飲みたくなる気分。最後に歌った「雨フル 〜悲しみはきっといつの日か〜」は、力強いサウンドとスケールの大きなメロディーで、足を踏みしめるようにしながら力を込めて歌う姿が印象的だった。

 シシド・カフカは、ドラムを叩きながら歌うという独自のスタイル。黒髪のロングヘアーに長身でモデル体型の彼女が登場すると、「おっ!」と会場がどよめいた。メジャーデビュー配信曲「デイドリームライダー」など全5曲、エキセントリックな和ロックテイストや、ガレージ系など多彩なロックサウンドを披露し、ポップな「湾岸overdrive」では手拍子も沸き起こった。黒髪をなびかせながらのドラミングや、スティックを持った右手を高々と挙げるポーズなど、何をやってもキマっている。落ち着いた大人のMCと楽曲のギャップが、最高にかっこいい。

個性豊かなパフォーマンスで会場はさらにヒートアップ!
Civilian Skunk(シベリアンスカンク)
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石崎ひゅーい
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家入レオ(イエイリレオ)
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ソナーポケット
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ゆってぃ
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 この日が東京での初ライブとのことで、その緊張を吹き飛ばすように勢いあるパフォーマンスで会場を盛り上げたCivilian Skunk。ステージを縦横無尽に走り回りながら、積極的に観客をあおるノリに、最初は驚いた様子の観客だったが、最後には場内がひとつになってジャンプするほどまでに。独特の個性を持ったビートと、若さ溢れるエネルギーのミクスチャーといった感じで、全5曲を熱演。シベスカ流ダンスロックのナンバー「Loveスナイパー」では、みんなでステップを踏むのが楽しく、腰に手を当てるメンバーの姿もかわいかった。

 ハスキーな歌声や独特なしゃべり方、一風変わったジャンプの仕方など、どれをとっても実に個性的で目が離せなくなってしまったのは、石崎ひゅーい。「明日、母の日なんだよね。でもカーネーションはあまり好きじゃないから、代わりにチューリップを贈るのはどうかな?」と笑っていいのか何なのか、MCまで実に個性的。ハートフルでメロディアスな楽曲と、独特なキャラクターに観客は魅了されてしまったようだ。彼の人を引きつける魅力はマジック。まさに、“ひゅーい劇場”を展開した。

 ドラマ主題歌「Shine」が話題の家入レオ。そのカップリング曲の「Hello」で、彼女のステージは幕を開けた。大きく広げた手を胸にあてたり、遠くの誰かに届くようにと祈りを込めたような表情が印象的。ヒットナンバー「サブリナ」や最新曲「Shine」を歌う前には、MCで楽曲を制作した時の想いを語ったほか「気持ちをぶつけてほしい」、「大空に向かって歌ってほしい」と、こぶしを握りながら力強くメッセージも伝えた。またポップで明るいナンバー「ripe」では、ピンクのライトに照らされながらキュートに歌う姿も。わずか4曲ながら、力強い想いと多彩な側面を見せてくれた。

 ラストのソナーポケットは、さすが貫禄のステージ。勢いよく飛び出して来るなり、会場は一気にソナポケ一色に染まった。eyeronの「いくよー!」の声に合わせて手を振ったり、「イエー」と声を出したり。また、「青空」ではサビで一斉にタオルを回すなど、ステージと客席がひとつになれる仕掛けの数々で、観客も非常に楽しそう。またko-daiが、司会のゆってぃのギャグをパロって、本人以上に(!?)ウケる場面もあった。「今日も頑張ったみんな1人ひとりのためにこの曲を贈ります」と語り「世界で一番ステキな君へ。」を歌ったほか、最後には最新シングル「月火水金木土日。〜君に贈る歌〜」を披露。「心のよりどころが足りなかったり、心のよりどころがない人は、俺らの曲やライブをよりどころにしてしてほしい…いつもそんな気持ちで、曲を作っています」。ソナポケ3人の明るさや元気さ、前向きさが会場内に充満。明日への希望で、笑顔が満ちあふれるなかでイベントは終了した。

(文:榑林史章/写真:斉藤房子)