ORICON STYLE

国境、世代を超えて愛される理由

 2007年のCDデビューから現在に至るまで、K-POPガールズ旋風の中心的存在としてアジア全域で活躍してきた少女時代。ここ日本でも、2010年夏に開催した初のショーケースライブ(有明コロシアム)でいきなり2万2000人ものファンを集め、同年9月から10月にかけてシングル「GENIE」「Gee」の日本語バージョンを連続ヒットさせて大物ぶりを発揮したことは、音楽ファンなら誰もが知っているエピソードだろう。


 とはいえ、これまではルックス&スタイルの良さや、華やかなダンスパフォーマンスばかりがクローズアップされて、歌そのものについてはあまり語られてこなかった感もある。バラード、ロック、R&B、ダンスポップなど、どんなジャンルにも対応できる確かなボーカルテクニック、そして9人の息があったコーラスの心地良さ。少女時代が国や性別、世代を超えて愛される理由は、ビジュアル以上に歌唱力のレベルの高さによるところが大きいのではないかと思う。

少女時代の“今”を的確に捉えた新曲

 2011年の第1弾となる日本3rdシングル「MR.TAXI」は、そんな彼女たちの美しい歌声にクローズアップしながら、大人の女性の魅力を引き出すことに成功している。サウンド面では、作曲家やエンジニアなど海外で活躍するクリエイター陣を起用し、やや硬めのドラム音と分厚いシンセによって描き出される世界は、なんとなく近未来風。意味よりも言葉の響きを大切にして作ったと思われる日本語・英語・韓国語をミックスした歌詞のおかげで“無国籍”度もかなり高い。そんなムードに合わせて、彼女たちのボーカル&コーラスもいつもよりクールで落ち着いているが、不思議なことに違和感はまったくと言っていいほどない。むしろ、これが少女時代の本来の姿とも思ってしまうほど自然体で歌い上げ、しかもカッコ良くキメているのだ。


 ワールドワイドに活躍する現在の少女時代にとって、特定の街や風土がイメージできない「MR.TAXI」の世界はぴったりだったのかも知れない。また、歌詞のなかに登場する自信満々の主人公も、絶好調の彼女たちにとっては感情移入しやすいキャラクターだったようで、いつになく歌声に自信と余裕が感じられる。このように少女時代の“今”を的確に捉えた「MR.TAXI」は、「GENIE」「Gee」と並ぶ代表作のひとつとしてファンに愛されることだろう。


 この曲は初の日本オリジナルだが、しばらくしてアジア各国でも大ヒットするに違いない。どこの国であろうと彼女たちのファンが求めているのは、K-POPでもJ-POPでも洋楽でもなく、この曲のような“少女時代の魅力を堪能できるサウンド”なのだ。

(文:まつもとたくお)
RELEASE
Dear J【Type-A】

MR.TAXI/Run Devil Run【豪華初回限定盤】
少女時代
発売日:2011/04/27[シングル] 価格:\1,800(税込)
NAYUTAWAVE RECORDS 品番:UPCH-89098
CDを購入する(Amazon) このCDについて語ろう

Dear J【Type-B】

MR.TAXI/Run Devil Run【期間限定盤】
少女時代
発売日:2011/04/27[シングル] 価格:\1,500(税込)
NAYUTAWAVE RECORDS 品番:UPCH-89099
CDを購入する(Amazon) 着うた(R)配信

Dear J【Type-B】

MR.TAXI/Run Devil Run【通常盤】
少女時代
発売日:2011/04/27[シングル] 価格:\1,100(税込)
NAYUTAWAVE RECORDS 品番:UPCH-80232
CDを購入する(Amazon)

PROFILE

少女時代
ユナ、スヨン、ユリ、ソヒョン、ジェシカ、テヨン、サニー、ヒョヨン、ティファニーによるK-POPガールズグループ。 2007年8月、韓国でデビュー。韓国KBS MUSIC BANKで9週連続1位を達成し、人気と実力を兼ね備えた“美脚”グループとして活躍。
2010年9月8日、シングル「GENIE」で日本デビュー。週間シングルランキング4位を記録。海外女性アーティストのデビューシングルとしては、歴代最高の初登場記録を更新。
2010年10月20日、シングル「Gee」をリリース。週間シングルランキング2位を記録。
2010年12月22日、韓国語ミニアルバム『HOOT』をリリース。同年、日本レコード大賞新人賞を受賞。
2011年4月27日、シングル「MR.TAXI/Run Devil Run」をリリース。


ARTIST PAGE ARTIST COMMUNITY OFFICIAL SITE
PLAYPLAY