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誰にも訪れる、卒業という別れの節目。学生時代を一緒にすごした仲間や先生たちとの別れ、慣れ親しんだ場所からの旅立ち……。そんなときに、歌詞に込められたメッセージ、そのメロディが、多感な10代、20代の心につきささる。2011年卒業ソングランキングを発表!
卒業ソング ランキング 【藤巻亮太】
今年の卒業ソングランキングは、レミオロメン「3月9日」が5年連続1位の快挙。ついに殿堂入りを果たした。そのほか、多少ランキングの変動はあったが、ランクインしている楽曲は昨年と同じ。10曲中7曲が定番として、2006年から変わらずランクインしている。卒業式で歌ったというエピソードがどの曲からも多くあがり、これらの楽曲が公の場で広く浸透していることが分かった。 レミオロメン「3月9日」は、10代と20代、男女ともに1位を獲得。得票数も2位の「旅立ちの日に」の1.5倍と抜きんでた。「自分のなかでは、何年経っても一番の卒業ソング」(神奈川県/10代/女性)など、実際に卒業式で歌った経験をあげる意見が大多数。「歌詞から感謝のメッセージが感じ取れる」(埼玉県/10代/女性)「小学校の卒業式の日に、担任の先生に歌って贈った」(大阪府/10代/男性)など。感謝の気持ちも込められた歌詞が、お世話になった学校の先生たちへの気持ちと重なった。 昨年の6位から2位にランクアップした合唱曲の「旅立ちの日に」も、世代を越えて男女それぞれ幅広く票を得た。実際に卒業式で歌われることが多いことから「中学の卒業式で歌った。当時楽しかったことも悲しかったことも思い出す」(大阪府/10代/女性)「卒業式で歌った曲は忘れない。いろんなことがハッと思い出せる」(東京都/20代/男性)などの意見。学生時代の思い出が、この曲に詰まっている。また、3位のSPEED「my graduation」には、「中学生のときにみんなで歌って踊って泣いたから、思い入れが強い」(東京都/20代/女性)「小中学生のときSPEEDが好きだったから」(広島県/20代/女性)など。とくに20代女性にとって、小中時代の思い出として印象深い曲になっているようだ。 4位の松任谷由実「卒業写真」には、「卒業式の日に先生がギターを弾きながら歌ってくれた」(東京都/20代/女性)「高校の卒業式の日に担任がピアノを弾きながら歌ってくれた。クラス全員で泣いたのを覚えている」(神奈川県/20代/女性)など。先生が生徒に歌ってくれたというエピソードが多く見られた。逆に5位の海援隊「贈る言葉」は、「お世話になった先生に歌った思い出の曲」(愛知県/20代/男性)「教師目線の歌で安心して聴ける」(千葉県/20代/女性)などの意見。世代を越えた卒業ソングの定番だ。 10代から多くの支持を得たのは、6位のいきものがかり「YELL」と、7位のEXILE「道」。「YELL」は合唱コンクールで歌われることで、学生にはおなじみ。「そっと背中を押してくれる」(滋賀県/10代/男性)「歌詞が別れのときにピッタリ」(東京都/10代/女性)などの意見。「道」には「今まで一緒だったふたりが別々の進路へ向かって行く。自分の道を進んでいく歌詞がいい」(宮城県/10代/女性)「今までの思いとこれから進む道について考えさせられる」(埼玉県/20代/男性)など。歌詞に込められたメッセージが、多感な10代の心を掴んでいる。 8位の森山直太朗「さくら(独唱)」、9位の尾崎豊「卒業」、10位のコブクロ「桜」は、歌声の良さや卒業式で歌った思い出を挙げる意見が多数あった。「さくら(独唱)」には、「別れの季節にマッチしている」(北海道/20代/女性)。「卒業」には「昔聴いて感銘を受けた」(福岡県/20代/男性)。「桜」には、「歌詞を見ていると旅立つ感じがする」(兵庫県/20代/女性)という意見も。旅立ちのシーンの情景を描いた歌が、リスナーの心にストレートに響いている。 要チェック!今年リリースの注目卒業ソング 旅立ちの日への自らの思いも詰まった曲 ピアノの美しい調べと徐々に高揚感を増していくビートが、胸をキュンと締め付ける。WEAVERの「『あ』『い』をあつめて」は、旅立ちの日に際し、出会えたことへの感謝や、遠く離れても変わらない気持ちを言葉で伝えたいと歌う感動のナンバー。ドラマーの河邉は、今春大学を卒業とのことで、彼の想いも詰まった曲。WEAVERは、これまでフジテレビ系ドラマの主題歌や、au『LISMO!』CMソングなどがヒットしたピアノロックトリオ。心に響くメロディーと唯一無二のサウンドで人気を得ている。2月には、第89回全国高校サッカー選手権大会優勝校・滝川第二高校の3年生を送る会にサプライズ出演し「『あ』『い』をあつめて」と同大会応援歌「キミノトモダチ」を生披露して生徒達を感動させた。両曲はレンタル限定でリリース。感動の輪がこれからますます広がりそうだ。
物語性に溢れたドラマチックな世界観 卒業式は、3年間言えなかった気持ちを告白する最初で最後のチャンス。supercellの「さよならメモリーズ」は、主人公の女の子が3年間の思い出を頭のなかで巡らせながら、好きだった気持ちを伝えるというストーリー。合唱曲のように歌うオープニングから一転、切ないけど勢いのあるサウンドで恋と卒業の情景を見事に描き、昨年、週間ランキング7位を記録した。そんな「さよならメモリーズ」は、supercellのメジャー1stアルバム『Today Is A Beautiful Day』に、「君の知らない物語」「うたかた花火」というヒット曲や新曲8曲とともに収録。動画共有サイトで総再生回数5000万回以上、2009年のデビュー作が、年間アルバム新人部門1位など数々の記録を持つsupercell。物語性に溢れたドラマチックな世界観に、音楽ファンの注目を集めている。
(文:榑林史章) 【調査方法】
【過去の卒業ソングランキング】 P R
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