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2011年5月13日、幕張メッセ。この大きな会場は、開演前から異様な熱気に包まれていた。しばらくして、巨大スクリーンにツアータイトルが映し出され、幻想的なシンセ音が流れ出すと、大きな歓声が沸きあがる。突如、青白く光るステージから浮かび上がるように現れたBIGBANGは、「TONIGHT」「SOMEBODY TO LOVE」の2曲を続けて熱唱。観客の興奮はいきなりピークを迎えた。
「お久しぶりですね〜」(G-DRAGON)、「みなさん、元気ですか?」(V.I)といった挨拶の後は、サックスのサンプリング音が印象的な「HOW GEE」、SOLの甘いファルセットが堪能できる「Number 1」、5人の個性がバランス良くミックスされた「Top of The World」と、おなじみのダンサブルなナンバーが続く。
ファンとの一体感ができあがったところで、メンバーのソロコーナーへ。伸びやかな歌声が心地よいV.I、ドラマチックに踊るSOL、情感たっぷりに歌い上げるD-LITEと、それぞれの個性をいかしたパフォーマンスで楽しませてくれたが、この日いちばん会場をヒートアップさせたのは、ヒップホップユニット・GD&TOPとして登場したG-DRAGONとT.O.Pだ。クールなテイストの「ポギガヨ」と、パク・ボム(2NE1)のパワフルなボーカルをフィーチャーした「Oh yeah」。この2曲で勢いをつけて、さらにブンブンとうなるシンセベースに乗って2人の男臭いラップがさく裂する「HIGH HIGH」で、客席を完全にノックアウト!曲が終わっても、声援とざわめきがしばらく続いたほどの盛り上がりをみせた。
再びBIGBANGとしてステージに立った5人は、スローなナンバーで会場をいったんクールダウン。「A Fool's Only Tear」「Tell Me Goodbye」の2曲をしっとりと歌い上げた後、ファンと合唱した「声をきかせて」を境に、フィナーレに向って徐々に客席を温めていく様子は、ライブ経験豊富なグループだけあってとてもスムーズ。そして「BEAUTIFUL HANGOVER」「Haru Haru」「LIES」「LOVE SONG」「Ms.LIAR」など、ヒット曲、名曲が次々と歌われていくと、無数のペンライトの動きもさらに激しくなる。
本編ラストの曲は、4つ打ちの爽やかなダンスポップ「HANDS UP」。<希望の光 ココロに灯せ>と歌うこの曲は、東日本大地震の余震や原発の不安が続く、日本に住む人たちへの熱いメッセージだ。メンバーたちは、ゆっくりと回転しながら上昇していく円形のステージに立ち、ファンを見守るようにコールアンドレスポンス。それに応えて、声を張り上げながらジャンプするファンたち。会場にいるすべての人が汗だくになり、興奮がピークに達したところで、白熱のライブ本編は幕を下ろした。
BIGBANGが、今回の日本8公演を通じてファンに届けたかったのは、もちろんツアータイトルにもなっている“愛と希望”だ。しかし、彼らも、アンコール曲の「MY HEAVEN」を一緒に歌うファンから“愛と希望”を受け取ったのではないだろうか。全曲を歌い終えた後、名残惜しそうに何度も「ありがとう!」と叫んでいる5人の姿を観て、そんなことを考えた。どんなに売れても、常に自分たちを応援してくれる人たちのことを考え、謙虚な姿勢でいるからこそ、多くの人が共感できるモノを作り続けることができる――彼らがアジアで1、2位を争う人気グループとなった理由がはっきりとわかったライブであった。
(文:まつもとたくお)
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