ORICON STYLE

2010年07月05日
原哲夫×布袋寅泰 Special Interview
新曲「誓い」はドラマよりもドラマティックなラブソング!
『北斗の拳』は、男として生きてくためのヒントや夢がすべて描かれている
布袋寅泰と原哲夫の写真
布袋寅泰の写真

――原先生は、『北斗の拳』の新しい楽曲イメージを求められていたそうですね。
【原】 そうなんです。『北斗の拳』もすでに27年目を迎えていますから、新しい世界観をイメージする曲が欲しかったんです。どなたか実力のある方がいないかなってときに、布袋さんの名前が挙がって。「えーっ!」て思って。もともと僕は、音楽がないと仕事ができないタイプなので、布袋さんの迫力あるギターサウンドにはずっとお世話になっていたんですよ。徹夜など長時間の仕事の時など、長くテンションをあげてくれるので、凄くありがたいんです。で、ライブに行かせて頂きました。
【布袋】 そう、新宿でのライブに来て頂きましたね。
【原】 ギター弾きながら片足で飛び跳ねてらっしゃったんで、同い年とは思えないなって(笑)。いやぁ、感動しましたよ。
【布袋】 その後、楽屋でお会いしたのが初対面でした。僕も『北斗の拳』を描く原さんをリスペクトしていたので、長い間あのテンションとエネルギーで描き続ける原さんってどんな人だろうと興味津々でした。そしてお会いした印象は、すごく穏やかなイメージ。静けさの中からあの爆裂的なエネルギーが生まれる。僕も常々そうありたいと思ってるので嬉しかったです。

――布袋さんにとって『北斗の拳』の魅力とは何ですか?
【布袋】 『北斗の拳』ってすごくオリジナリティがあるじゃないですか。そこにとても惹かれます。僕はあまり漫画やアニメの世界に熱心なタイプではなかったんです。音楽少年だったから。でも『北斗の拳』の世界っていうのは、男だったら一度はみんな夢中になる、うん。あそこに男のすべてがあるっていうか。強さ、優しさ、闘い…そして友情や挫折…男として生きてくためのヒントや夢がすべて描かれているんですよね。だから今回のお話を頂いたときは本当に嬉しかったです。すべて委ねていただけましたから。

――ちなみに、お2人は同い年でデビュー年もほぼ同じですが、何か通じるものはありますか?
【布袋】 最近はプライベートでも親しくさせて頂いています。食事したり呑んだりしながら、クリエイティブな話もするし、ざっくばらんに人生の話もするし。
【原】 昔の話とかも良く合いますね。育ってきた環境、見てきたものが同じだから。
【布袋】 そうですね。あとは、僕はギターで原さんはペン。道は違えど、それぞれの道具を武器として、同じ時代をもがき苦しみながらも「絶対夢を叶えるぞ!」という気持ちは同じだったんだと思う。だから話していてもとてもリラックスできるんです。

日本のファンのためにもっとがんばりたい
原哲夫の写真
布袋寅泰の写真

――今回、制作された8月4日リリースの「STILL ALIVE」ですが、タイトルであったり、歌詞であったり、布袋さんらしいパワフルなサウンドであったり、まさに『北斗の拳』の世界観を感じました。
【原】 ねぇ!すごいですよね。
【布袋】 「STILL ALIVE」は自分の新曲を作るというより、あくまでも『北斗の拳』の新しいテーマソングとして、その独自な世界観やスピリットを表現することが目的でした。『北斗の拳』が始まってから長い年月が過ぎた現在、まるで予言されたかのような荒れ果てた時代になってきてると思うんです。そこで『北斗の拳』の世界観を通じて、僕が常日頃感じている疑問やメッセージを森雪之丞さんに委ね、作詞してもらいました。サビの最後には有名なキメ台詞「お前はもう死んでいる」というフレーズを使わせてもらいました。「お前は本当に生きているか?」「生きていながら死んではいないか?」生きていくことはそんなに簡単じゃない、そんな強い想いを込めています。「STILL ALIVE」にあるすべての言葉は『北斗の拳』からインスパイアされたものなので、きっとファンの皆さんも一緒に歌ってもらえるんじゃないかなと思います。
【原】 本当に嬉しいですね。歌詞も北斗の世界観をちゃんといい感じにかっこ良く書いて頂いて、そして布袋さんの歌とギターと。これは聴けば聴くほどやみつきになりそうな曲ですよね。味がどんどん出てくるような。だから長く愛してもらえる曲になるのではないかなって。あの飽きのこない感じがいいですよね。
【布袋】 『北斗の拳』の主題歌といえば、クリスタルキングさんの『愛をとりもどせ!!』の印象が強いじゃないですか? ああいう黄金のテーマ曲があるので、このお話を頂いた時はプレッシャーでしたよ。しかし、良い楽曲に仕上がったから『北斗の拳』ファンにも新しいテーマソングとして楽しんでもらいたいですね。
【原】 そうですね。僕はやっぱり常に今を大事にしてるんです。『北斗の拳』は27年前の作品ですけど、リメイクする度に様々な方の協力で、その時代の味を入れて頂いています。そんな意味では、布袋さんの楽曲で音楽の方向からバシッと新しいイメージを作って頂けて、新たな北斗世界(ワールド)が広がった気がします。
【布袋】 良かったです。初めはビクビクだったんで(笑)。もちろん気に入ってもらえると信じていましたけど。聴いてもらってすぐに「最高です!!」ってお返事頂けて嬉しかったですね。
【原】 『北斗の拳』は布袋さんのロックなイメージと合いますよね。「STILL ALIVE」のCDジャケットのために、ケンシロウが熱く叫んでいる絵を、描き下しました。ケンシロウの叫んでいる絵って、そんなに描いていないんですが、シャウトとか叫ぶイメージは、まさに布袋さんの顔が並んで浮かんできますからね。
【布袋】 それは、とっても嬉しいですよね。爆裂的に心の中にあるものを自分の中から吐き出す、本当のことを叫ぶという意味で“ロックンロール=シャウト”だと思ってますから。

――では、せっかく貴重な機会を頂いたんで、「STILL ALIVE」に関するマル秘エピソードなんかもお聞かせ頂けると嬉しいです。
【布袋】 「STILL ALIVE」のAメロのちょい前のところなんですけど、かの有名な「アータタタターッ!」をギターで演りたくて、チョーキングしてるところをループしてチョップし、ケンシロウの叫び風に聴こえるように作りました。気づいてもらえると嬉しいですね。(笑)
【原】 凄い!そうだったんですね。それは面白いですねぇ。

――こうやってお話をお聞きすると、お2人の出会いを含め、『北斗の拳 201X テーマソング』「STILL ALIVE」の誕生は、必然だったように感じますよね。
【布袋】 この出会いを大切にしていきたいです。今後また、僕の音楽に原さんの力を借りるときがあるかもしれないし。僕も原さんの、そして『北斗の拳』の力になれれば、と思っています。
【原】 いやぁ、本当にありがたいですね。今後ともよろしくお願いします!
【布袋】 こちらこそ!よろしくお願します。

(文:ふくりゅう)
Release
(C)Buronson & Tetsuo Hara / NSP 1983, Approved No.GF-800

STILL ALIVE
布袋寅泰
発売日:2010/08/04[シングル] 価格:\1,000(税込)
EMIミュージック・ジャパン 品番:TOCT-40302

Profile

【布袋寅泰 PROFILE】
1962年2月生まれ、群馬県出身。日本を代表するギタリスト。
伝説的ロックバンドBOφWY解散後、アルバム『GUITARHYTHM』でソロデビューを果たす。
その後、吉川晃司とCOMPLEX結成・活動休止を経て、本格的にソロ活動を再開。「POISON」「スリル」「バンビーナ」など、数多くのヒット曲を世に放ち、ロック・ギタリスト&シンガーとして独自のスタイルを確立。また、プロデューサー、作詞・作曲家としてもミリオンヒットを記録。
2004年には、クエンティン・タランティーノ監督からのオファーにより、「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY(新・仁義なき戦いのテーマ)」が、映画『KILL BILL』のテーマ曲となり世界的にも大きな評価を受け、イギリス、アメリカ、ロシア、韓国など世界中から楽曲使用依頼が殺到する。今日に至るまで常にロックシーンのフロンティアとして走り続けている。
2010年8月4日、シングル「STILL ALIVE」をリリース。

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【原哲夫 PROFILE】
1961年9月生まれ、東京都出身。
『週刊少年ジャンプ』誌上で『北斗の拳』『花の慶次』『影武者・徳川家康』などの濃密・重厚な傑作を続々と発表。現在、週刊コミックバンチ誌上で『北斗の拳』に深く係わる『蒼天の拳』を連載中。
さらに、最近では漫画だけでなく、絵本『森の戦士ボノロン』などのプロデュースもこなす。

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