ORICON STYLE

2009年06月10日
MISIA
今だからこそ歌を通して伝えたいこととは?
歌詞に込められた想いこそ、MISIAの核であり原動力

 MISIAの最新作「銀河/いつまでも」は両A面シングルで、「銀河」「いつまでも」「少しずつ 大切に」の3曲すべてがバラード。そして7月からは40公演におよぶロングツアー『OCN Presents 星空のライヴ Just Ballade』をスタートし、バラードを生でじっくり聴かせるツアーを計画しているという。前回の『DISCOTIQUE ASIAツアー』がDJとダンサーをフィーチャーしたダンサブルなツアーだったことを考えると、MISIAは今、その対極ともいえる位置に立とうとしている。

 それは1曲目「銀河」を聴けばすぐにわかる。抑え目なサウンドに続きまっすぐに入ってくるMISIAの声が語るのは、父のこと、母のこと、愛する人のこと、そして生命の根源が行き着く宇宙のことだ。自身による作詞で、彼女の哲学や生き方、伝えたいメッセージを感じさせる。サウンド的にも、ピアノにストリングスが重なっていくドラマチックなメロディーで、宇宙や永遠を感じさせる壮大なスケールに仕上がっている。聴き終わった後、あたたかな気持ちになれる1曲だ。

 2曲目「いつまでも」は、すでにコーセー『雪肌精』のCMソングとして大量オンエアされているので耳にした人も多いだろう。ストレートな歌詞にボーカルとピアノだけ、というきわめてシンプルな曲で、MISIAの息づかいまでが伝わってくる。透明感と清潔感にあふれた曲調で、一度聴いたら忘れられないインパクトがある。歌詞もこのたった5行の短い歌詞に込められた想いこそ、MISIAの核であり原動力となっている想いなのではないだろうかと思わせる強さがある。

 3曲目「少しずつ 大切に」もスローなピアノとMISIAののびやかな声が美しいバラードで、タイトルでもあり、サビの印象的なフレーズ「少しずつ 大切に」からMISIA の想いが伝わってくる。3曲すべてにまるでアルバムのように一貫したテーマが流れているのがわかる。愛、つながり、感謝、未来、そして、それらが身近なところから地球全体へ、果ては宇宙までつながっていく。

言葉と声を前面に押して伝えるバラード

 MISIAは、前回のツアーでアジアの国を回った際、各国の言葉をいくつか覚えてステージから投げかけたという。そのなかでどの国でも最も反響が大きかったのが「ありがとう」と「愛してる」であり、MISIA自身「もしも地球に終わりの日が来たとき、私が大切な人に伝えたいと思う言葉と同じだった」という。

 言葉が通じなくても楽しめるようにとダンスとサウンドを前面に押し出したツアーから生まれた新たなチャレンジ、それが言葉と声を前面に押して伝えるバラードだったのだ。

 ちなみに4曲目には、「少しずつ 大切に」の“Gomi's The World Is Waiting For A Change Mix”が収録されており、こちらはDJをフィーチャーしたアップテンポでダンサブルな曲でボーカルスタイルも変えている。同じ曲を180度違う表現方法で楽しませてくれるMISIA。変化し、スケールアップを続けていく彼女から今後も目が離せない。

(文:内山磨魅)
Release

銀河/いつまでも
MISIA
発売日:2009/06/10 [シングル] 価格:\1,365(税込)
BMG JAPAN 品番:BVCL-1

THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA【初回盤】
MISIA
発売日:2009/06/10 [DVD] 価格:\6,825(税込)
BMG JAPAN 品番:BVBL-1/2

THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA【通常盤】
MISIA
発売日:2009/06/10 [DVD] 価格:\4,935(税込)
BMG JAPAN 品番:BVBL-3/4

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Profile

1998年2月、シングル「つつみ込むように・・・」でデビュー。
「果てなく続くストーリー」「Everything」「眠れぬ夜は君のせい」など、数多くのヒット作品を世に送り出し、これまで8枚のオリジナルアルバムをリリース。
2004年には、女性ソロシンガーとして日本初の5大ドームツアーを達成。
2008年、デビュー10周年を迎え自身初となるアジア各都市を含むロングツアーを行う。
2009年6月10日、シングル「銀河/いつまでも」とDVD『THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA』をリリース。

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